とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第5節 サガン鳥栖対名古屋グランパス

 2連勝と快調なスタートを切ったグランパスだが、第3節ベルマーレに引分け、前節はフロンターレに0-1と力負け。サガンには勝利して再び勢いを付けていきたいところ。和泉が欠場で青木が左IHに入り、櫛引が左SB、秋山を左SHに上げる、これまでもゲーム後半の選手交代後には見られた布陣。対するサガンはイバルボとチョドンゴンの1トップ、トップ下に小野が入るダイヤモンド型の中盤が特徴だ。

 開始2分、右IH長谷川の縦パスに走り込んだ左SB櫛引のクロスにCFジョーがヘディングシュート。まずはグランパスが攻めていく。11分には右SHシャビエルのドリブルをCH高橋秀人が後ろから倒し、PKを献上。しかしジョーが蹴ったPKはGK権田がしっかりと反応。弾き出される。しかしその後もCK、FKと攻め込んでいくと、14分、右SHシャビエルのFKはDFがクリア。しかしはね返されたボールをシャビエルが抑えると、ドリブルで仕掛け、MF福田をかわしてシュート。グランパスが先制点を挙げた。

 サガングランパスの高いDFラインの裏を積極的に狙っていく。15分、MF原川の落としから左SB吉田のクロスにFWイバルボがヘディングシュート。ネットを揺らすが、これはオフサイドサガンはこの時間帯あたりから、原川がしっかりCHまで下がって福田が左SH、小野が右SHに入る4-4-2の布陣とする。20分、GK権田のフィードをFWイバルボがポストになって、落としにFWチョドンゴンが走り込みシュート。25分、FWイバルボのスローインにFWチョドンゴンが走り込み、クロスに左SH小野がシュート。29分、右SH小野の縦パスに走り込んだ右SB小林祐三のクロスにFWチョドンゴンがヘディングシュート。しかし決定力が足りない。

 34分、左SH福田のクロスにFWイバルボがPK内で切り返すと、滑り込んだCBホーニャの足がイバルボの足を払ったように見えたが、PKは取らない。39分、原川のCKにCBミンヨンヒョクのヘディングシュートも枠を捉えられない。44分にはCBチョンスンヒョンのフィードに抜け出したFWチョドンゴンのシュートはポストに当たってはね返る。運もない。直後には右SB小林祐三のクロスにFWチョドンゴンがヘディングシュート。これも枠を捉えられなかった。前半はグランパスの1-0のリードで折り返した。

 グランパスは後半頭にCBホーニャを下げて右SH押谷を投入。櫛引を左CB、秋山を左SB、青木を左SHに上げて、シャビエルが左IHに下がる。ホーニャのケガはまだ万全ではないということか。後半もサガンが積極的に攻める。1分、CH原川のCKに右SH小野がヘディングシュート。これはわずかにポストの左。2分にもFWイバルボのクロスに右SH小野がヘディングシュートを放つ。

 グランパスも8分、右IH長谷川のスルーパスにCFジョーが走り込み、シュートを放つが、GK権田がナイスセーブ。10分、今度はCFジョーのスルーパスに右IH長谷川が走り込むが、トラップが長い。CBチョンスンヒョンがクリアした。攻めるサガン、守るグランパスサガンはこの時間帯、左右のSHを入れ替える。22分、右SB小林のクロスにCBキムヨンヒョクがシュート。そして24分、GKランゲラックのフィードをCFジョーがヘディングで競り勝つと、こぼれ球に対してサガンのCBキムヨンヒョクがクリアミス。左IHシャビエルが抜け出して、ドリブルからシュート。グランパスが追加点を挙げた。

 これでグランパスが勝利するかと思ったが、勝負を諦めないサガンは29分、右SH福田に代えて、期待の新人19歳の田川を投入する。するとその直後、CH原川のFKにCH高橋秀人が抜け出しヘディングシュート。サガンが1点を返す。さらに32分、左SB吉田のクロスに対するDFのヘディングは不十分。左SH小野がヘディングでつなぐと、FWイバルボが抜け出してシュート。あっという間にサガンが同点に追い付いた。グランパスDFの足が止まっていた。

 こうなるとサガンがますます勢い付く。34分、FWイバルボの落としからFWチョドンゴンがドリブルで運びシュート。グランパスも35分、CFジョーの縦パスから左IHシャビエルがシュートを放つが、枠を外す。36分、グランパスは左SH青木に代えてFW深堀を投入。シャビエルを右SHに戻し、押谷を左SHに回す4-4-2。37分、左SH小野のクロスに右SH田川が走り込むが、わずかに届かない。アディショナルタイム47分にはCH原川のミドルシュートはポストの左。そして48分、左SB吉田の縦パスにFWイバルボが走り込むと、右SH田川がつなぎ、イバルボの落としを田川がシュート。ついにサガンが勝ち越した。そしてタイムアップ。サガンが2点差を後半16分間でひっくり返す劇的な逆転勝利を飾った。

 グランパスは和泉がいないせいか、細かいポスをつなぐ連動した攻撃ができなかった。終わってみれば、2ゴールはともにシャビエルの個人技。特に後半はサガンに攻め込まれ、ほとんど相手陣地に攻め込む場面も少なかった。後半から投入した押谷もほとんど存在感を示すことができず、アディショナルタイムに入って交代を告げられる始末。リーグが始まって次第に尻つぼみの印象。もっと積極的にゴールへ向かう気持ちを見せてほしい。気持ちで逆転されたゲームだった。これで8位まで交代。今後が心配だ。