とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第8節 ジュビロ磐田対サガン鳥栖

 グランパスのゲームがあまりにつまらなかったので、他のチームはどんなゲームをしているのかと、面白そうな対戦を探した。グランパスがホームで勝利したジュビロ。2点差をひっくり返されたサガン。どちらも2勝2分4敗で低迷している。サガンは逆転ゴールを挙げた田川が元気そうだ。一方、ジュビロアダイウトンとムサエフが負傷欠場。先発メンバーを見たら、川又に代わって小川航基が先発している。どんなプレーをしていたのか、興味が湧いて観戦をしてみた。ジュビロは小川航基だけでなく、右WB小川大貴と左CB新里も初先発。ボランチには田口と並んで山本康裕が入っている。一方のサガンジュビロと同じ3-4-3の布陣。チョンスンヒョンとキムミンヒョクの韓国代表CBに加え、高橋裕治が左CBに入る。高橋秀人と原川のダブルボランチに、田川をワントップ、左IH小野、右IH河野の3トップだ。

 開始1分、中村俊輔のFKがゴール前を通過。CB新里、CF小川航基がジャンプをするが届かない。サガンも7分、CH原川のFKにCH高橋秀人が走り込むが、ヘディングはサイドネットにかかる。その後もお互い高いプレスで膠着状態が続く。15分、右WB小川大貴のクロスのこぼれを左FW松浦がシュート。サガンも27分、CF田川が積極的にミドルシュートを狙っていく。さらに30分、左WB吉田のクロスに右FW河野がシュート。続くCH原川のCKに右CBキムミンヒョクがヘディングシュートを放つが、枠は捉えられない。

 35分、CF小川航基がポストプレーで落としたところを右WB小川大貴がシュート。GK権田がセーブした。やはり川又に比べると、力強さが足りない。川又は急な発熱でこのゲームを休場した。サガンも43分、左FW小野の落としからCH高橋秀人がドリブル。こぼれたところをCH原川がミドルシュートを放つが、GKカミンスキーがキャッチした。前半はスコアレス。膠着したゲーム内容で、けっこうイライラする展開。

 後半は序盤、サガンのプレスが厳しく。攻勢をかけるが、ジュビロも4分、CH田口の縦パスから、右FW中村俊輔がうまくターンしてミドルシュートを放っていく。8分、左FW松浦の落としから右WB小川大貴がミドルシュート。9分にも左FW松浦のパスを右CB高橋祥平がスルー。CH山本康裕ミドルシュートを放つ。

 そして12分、左WBギレルメがドリブルで運ぶと、縦パスを左CB新里が落とし、ギレルメが切り込んで、クロスに左IH松浦がシュート。これが決まり、ジュビロが先制点を挙げた。サガンは10分、右FW河野に代えてアンヨンウを投入。積極的な攻めを促す。しかし17分、CH田口がブレ球を狙ったミドルシュート。GK権田が抑える。24分にも右WB小川大貴のパスから右IH中村俊輔ミドルシュート。しかしこれはGK権田がキャッチした。

 この時間帯、次第にサガンのプレッシャーが落ちてくる。逆にジュビロは中盤で自由な時間をもらえる。23分、サガンは左CB高橋裕治に代えてFWにチョドンゴンを投入。4-4-2に布陣を変更し、同点ゴールを狙ってくる。26分、左SH小野がクロスを入れるが、FW田川が届かない。32分、右SHアンヨンウのクロスのこぼれをFWチョドンゴンがシュート。しかしGKカミンスキーがナイスセーブ。33分にはCH高橋秀人ミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。

 ジュビロは34分CH上原、35分には左FW松浦に代えて山田大記を投入する。39分、CH原川のクロスのこぼれ球をCBキムミンヒョクがミドルシュート。40分、CH原川のミドルシュートはDFに当たってコースが変わるが、GKカミンスキーが足を残してクリア。スーパーセーブ。こぼれ球を狙ったCH高橋秀人のシュートはポストに当たって逸れていった。ジュビロは41分、右FW中村俊輔に代えて松本を投入。逃げ切りを図る。一方、サガンもCH原川に代えて高橋義希を投入。チョンスンヒョンをトップに上げて、必死の反撃。だが、最後までジュビロの守備が堅い。そしてタイムアップ。1-0。ジュビロが接戦を制し、2試合ぶりの勝利。順位を11位に上げた。

 後半、ジュビロのゴールが入るまでは、膠着した状態で、正直、面白いゲームとは言えなかった。だが、その後はサガンが必死でゴールを狙ってきて、それに対して身体を張って守るジュビロ。お互いの勝利への意欲が感じられたゲームだった。そう、この熱さがグランパスには足りない。飛びぬけて面白いゲームではなかったけど、サポーターにとっては応援しがいのあるゲームだったのではないか。グランパス・ファンにはうらやましい限りだ。