とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

AFC女子アジア杯決勝 オーストラリア対日本

 アジア杯決勝の相手は前回大会に続いてオーストラリア。日本は中国戦から5人代えて、グループリーグのオーストラリア戦と同じメンバーが先発した。一方のオーストラリアも日本戦からは一人代えただけ。ケロンド・ナイトをアンカーに入れて、バン・エグモンドを右IHに上げた。コイントスに勝った日本があえて風下を選択。グループリーグでの対戦と同じ状況を作った。

 序盤からオーストラリアが積極的に攻めてくる。5分、左IHバットのクロスを右SHロガルツォがフリック。CB熊谷のクリアを左SBカトリーがミドルシュート。9分、左SHデバナの縦パスに左IHバットが走り込んで、クロスに右IHバン・エグモンドがミドルシュート。ポスト左に外す。13分には左IHバットのクロスをCFカーがトラップから反転、前を向いてシュート。しかしGK山下がファインセーブ。はね返りを拾った右IHバン・エグモンドのクロスに右SHロガルツァがシュート。CH宇津木のブロックのこぼれ球を左SHデバナがシュート。しかしこれもGK山下がファインセーブした。

 守る日本。さらに14分、左SHデバナのクロスにCFカーがシュート。DFがブロック。こぼれ球を拾った右SBカーペンターがラフにゴール前に放り込むと、GK山下が飛び出してキャッチ。するかと思ったら、こぼした。これを左IHバットがシュート。CB熊谷がブロックするが、手に当たる。ハンド。PKを取られる。ところがCHケロンド・ナイトの蹴ったPKをGK山下がファインセーブ。弾き出した。

 日本もようやく24分、右SH中島のFKのこぼれをFW岩渕がミドルシュート。DFがブロック。さらにCH宇津木がミドルシュート。しかしこれはポスト右に外れた。それでもようやく日本が少し押し返し始めた。25分、オーストラリアは左SHデバナの縦パスを右SHロガルツァがとして、右IHバン・エグモンドがミドルシュート。日本も26分、FW岩渕の縦パスを右SH中島が落として、左SH長谷川がミドルシュート。しかしGKウィリアムズがキャッチする。

 29分には右SBカーペンターにプレスをかけて左SH長谷川がボールを奪うと、FW菅澤の縦パスに長谷川が抜け出すが、前をふさがれ、結局、奪い取られる。35分、FW岩渕がドリブルでDFを抜いて、クロスから左SH長谷川がミドルシュート。しかしGKウィリアムズがわずかに触ってバーの上に外れる。続く右SH中島のCKにCH阪口がヘディングシュート。しかしGKウィリアムズがセーブする。

 前半終盤はまたオーストラリアが勢いを取り戻す。38分、左SBカトリーのクロスに右IHバン・エグモンドがヘディングシュート。GK山下がキャッチ。39分、GK山下のフィードをDFがはね返すと、逆に左SBカトリーがフィード。CFカーが走り込むが、わずかにGK山下がセーブする。40分には左IHバットがミドルシュート。オーストラリアが攻め込んだ前半だったが、スコアレスで折り返した。

 後半、風上になって日本が攻める場面が多く見られるかと思ったが、逆に前半以上にオーストラリアが攻めてくる。8分、右IHバン・エグモンドのミドルシュートはバーを叩く。13分、右SBカーペンターのスローインから右SHロガルツァが中に落として、CFカーがシュート。CB熊谷が身体を張る。15分、左SBカトリーのクロスのはね返りを左IHバットがミドルシュート。DFがブロック。日本がはね返したセカンドボールをことごとくオーストラリアに拾われる。それでもなかなかゴールにならないオーストラリアはその直後、左SHデバナに代えてサイモンを投入する。

 26分、左IHバットがドリブルで前に運び、左に流して、左SHサイモンのクロスにバットがミドルシュート。しかしこれもDFがブロックする。一方的に攻め込まれるが、守備の意識が高い日本。直後の27分、日本はFW菅澤に代えて横山を投入する。30分には中盤右サイドからの長いFKのクリアを右SHロガルツァがミドルシュート。しかし枠を捉えられない。このまま延長戦かと思い始めた39分、GK山下からのフィードを左SH長谷川が受けると、ドリブルから縦パス。FW横山がCBの間でバックステップを踏みながらうまく受けると、前を向いて、切り返しでDFをかわし、ミドルシュート。これがネットを揺すった。日本、後半初めてのシュートでゴールを挙げた。

 その後はオーストラリアも長いボールを放り込み攻めてくる。41分、右サイド深い位置からのFKにCFカーがヘディングシュート。しかしCB市瀬がよく競って、コースを狙わせない。44分、長いフィードから左IHバットがミドルシュート。しかしこれもCB熊谷が身体を張った。アディショナルタイム48分にはゴール前のフィードに左SHサイモンが走り込んだが、GK山下がうまくクリア。そしてタイムアップ。後半のワンチャンスを生かして日本が決勝ゴールを挙げて、そのまま逃げ切った。日本、アジア杯、連覇。

 後半はどうなるかと思ったが、守れば守るほど、日本はリズムをつかんでいった。オーストラリアにゴールを許さず勝利を挙げたことは今後のサッカーに大きな自信になる。本当はもう少し攻める場面がほしかったが、そこは今後の課題。8月にはアジア大会も待っている。さらに熟成させて、来年のW杯に挑みたい。そこに向けていい結果が得られた。これを自信に、さらに次へ進んでいこう。