とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第13節 名古屋グランパス対横浜F.マリノス

 前節ようやく8連敗でストップしたグランパス。だが前節は雨の中のゲーム。今節の相手はマリノス。前々節のアントラーズ戦を観たが、グランパスと同様にパスを回して攻める新しいサッカーを志向している。マリノス相手にどこまでできるか、試金石となる。グランパスは前節、長谷川がレッドカードで出場停止。代わりに和泉をCHに置いて、右SHに八反田を入れる。対するマリノスウーゴ・ヴィエイラをベンチに置いて、大津のワントップ。遠藤渓太を左SH、仲川を右SHで先発させ、扇原をアンカーに、天野と喜田がIHに入る4-1-4-1の布陣だ。

 ゲームは序盤から両者パスを回して攻め合う。5分、左SB山中のアーリークロスにCF大津が走り込み、シュートを放つがサイドネット。同じようにパスを回すが、グランパスが中盤からなかなか前に入っていかないのに対して、マリノスは常に前へ速い。22分、右SB松原のクロスに左SH遠藤がシュート。グランパスは25分、右SB宮原のクロスのクリアを左SB櫛引がミドルシュート。これが初シュート。しかしその直後、左SB山中のアーリークロスに右IH喜田がDFに間に頭を突っ込むダイビングヘッドを見せた。マリノスが先制点を挙げた。

 結局、何も変わっていないんじゃないか。またも先制点を献上したグランパス。相変わらず攻撃の連携がイマイチ。強いプレスにパスが回らない。遠目からジョーを狙ってはね返されることの繰り返しだ。31分、左SH青木がカットインからミドルシュート。まだまだこれが決まらないうちは本調子ではない。35分、グランパスは右SH八反田に代えて左SH秋山を投入。久しぶりに先発させた選手を前半のうちに交代させる采配はいかがなものか。

 一方、マリノスは32分、左SB山中のクロスに左SH遠藤がボレーシュート。38分、右SB松原のクロスに左SH遠藤が再びボレーシュート。いずれもうまく合わせられなかったが、SBからのクロスにゴール前に入ってシュートを打つだけの意欲がある。それだけ速さとスペースがあるということ。44分には右SB松原のクロスにCF大津がシュート。GKランゲラックがセーブするが、マリノスの方が前への意識が強い。前半は1-0で終わった。

 後半もマリノスが攻勢。2分、左SH遠藤がCB新井をかわしてゴール前まで仕掛けると、3分には左SH遠藤の縦パスに左IH天野が抜け出してGKと一対一。だがシュートはポスト右に外した。すると9分、グランパスはFWシャビエルのパスを右SH青木が落とし、CH和泉の縦パスからCFジョーが反転シュート。GK飯倉がファインセーブで弾き出す。マリノスも13分、左SH遠藤のスルーパスにCF大津が抜け出してシュート。だがこれもGKランゲラックがファインセーブで弾き出す。お互い決定機を決めきれない。

 21分、CBホーシャの縦パスに右SH青木が抜け出してシュート。ネットを揺らすが、これはオフサイド。26分、CBホーシャの縦パスを右SH青木が戻して、FWシャビエルがシュート。しかしDFがブロック。さらに27分、CH和泉のスルーパスに右SB宮原が抜け出してシュート。ポストにはね返される。グランパスが攻勢をかけるが、決めきれない。29分には左SB櫛引のクロスにCFジョーが走り込むが、合わせられない。しかしDF陣から前線にパスが出て、チャンスをつかんでいく。

 すると30分、CH小林の縦パスにCFジョーが走り込み、DFと競り合いながらも狙い澄ませたヘディングシュート。これが決まり、ようやくグランパスが同点に追い付いた。直後の31分、マリノスは左IH天野、左SH遠藤に代えてCFウーゴ・ヴィエイラ、右SHブマルを投入。扇原と喜田のダブルボランチに仲川を左SHに回す4-2-3-1に布陣を変更する。36分、CH和泉のクロスのこぼれを右SH青木がカットしてドリブルからシュート。だがしっかりと枠に入らないところが本調子にはイマイチ。

 するとマリノスは40分、左SH仲川に代えてユンイルロクを投入。42分、左SHユンイルロクのサイドチェンジから右SHブマルが切り返してミドルシュートアディショナルタイムに入るとお互い中盤のプレスがなくなりオープンな展開。グランパスもカウンターで攻めるが、パスがつながらずマリノスの反撃を再三受ける。アディショナルタイム47分、OH大津のスルーパスに右SHブマルが抜け出してGKと一対一。だがGKランゲラックがファインセーブ。さらに49分、CFウーゴ・ヴィエイラがドリブルで運ぶと、左SHユンイルロクとのワンツーでGKと一対一となってシュート。しかしこれもGKランゲラックがファインセーブ。50分、右SB松原のクロスに左SHユンイルロクがヘディングシュート。さらに51分、CFウーゴ・ヴィエイラがドリブルからシュート。サイドネットにかける。GKランゲラックの再三のファインセーブで何とかゴールを許さず、引き分けに持ち込んだ。1-1。

 それでも勝ち点1を得られたのはよかった。後半は攻める場面も見せて、久しぶりに同点に追い付いた。しかも第7節ベガルタ戦以来の流れの中でのゴール。これを何とか次につなげたい。次は今季一緒に昇格したV・ファーレン。前節のドローから少しずつだけど、調子は上向いているように思う。ミッドウィークのルヴァン杯はうまくターンオーバーして、次節第14節、今度こそ勝利を掴み取ってほしい。