とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第14節 V・ファーレン長崎対名古屋グランパス

 8連敗の後、2試合続けてのドロー。ようやく調子が上向いてきたグランパス。今節の相手は3連敗中のV・ファーレン。ここで勝利して何とか最下位から脱したいところ。しかしホーシャがまたケガでベンチにも入らず、CBは新井をセンターに宮原と櫛引の3バック。小林裕紀も累積で出場停止。ボランチはワシントンと長谷川アーリアジャスールで組み、東海大学からの特別指定選手、榎本が3トップの一角で先発した。対するV・ファーレンは中村慶太とファンマの2トップに澤田がトップ下。黒木と中原のダブルボランチが効いていた。

 開始2分、左FW榎本が思い切ったミドルシュート。榎本はゲームを通じて、積極的にプレーした。だが3分、右サイドでFWファンマが起点を作ると、最初は左CB櫛引が対応。CH長谷川に引き継いだが、ややマークを離したところで前を向かれ、クロスにFW中村がシュート。V・ファーレンが先制点を挙げた。中村慶太の走り込みがよかったとはいえ、3バックの連携ミスを突かれた感じ。4分には左WB翁長のクロスに左CB田上がミドルシュート。その後はV・ファーレンがペースを握り、ゲームを支配する。

 14分、右WB飯尾のクロスにFWファンマがシュート。22分、OH澤田がドリブルからミドルシュート。そして29分、FW中村のパスにFWファンマがフリー。GKと一対一でシュート。だがGKランゲラックがファインセーブ。続く32分、FWファンマのスルーパスにOH澤田が抜け出してシュート。これもGKランゲラックがスーパーセーブで弾き返す。グランパスはようやく33分、右FWシャビエルの縦パスからCFジョーミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。逆にアディショナルタイム46分、FW中村のミドルシュートがバーを叩く。はね返りをCH中原が詰めてシュートを放つが、これもGKランゲラックがファインセーブ。前半はGKランゲラックの大活躍が目立つゲーム。V・ファーレンが1-0のリードで折り返した。

 グランパスは後半頭に左WB秋山に代えてCB菅原を投入。布陣を4-4-2にして、榎本が左SHに下がる。だが3分、V・ファーレンはCH中原の縦パスをOH澤田が落とし、FW中村が右に振って、右WB飯尾がシュート。FW中村に当たったが、V・ファーレンがいい攻撃を繰り出す。すると直後の4分、中盤でボールを持ったCHワシントンが出し所なくバックパス。しかしこれをFWファンマがカットして、ドリブルから右に流して、FW中村がシュート。今度はGKランゲラックの右手下を抜いた。V・ファーレンが後半も幸先よく追加点を奪う。

 V・ファーレンのプレスの前にパスが展開できないグランパス。少し逡巡するとあっという間に2人・3人に囲まれる。それでも次第にV・ファーレンの陣地でパスが回るようになってくると、14分、CHワシントンの縦パスをCFジョーが受けて、ヒールで落として右FWシャビエルがミドルシュート。強烈だったが、GK徳重の正面。はね返した。さらに攻め込むグランパス。21分には青木に代えて和泉を投入。布陣もワシントンをアンカーに置く4-3-3。28分には右FWシャビエルのCKにCB菅原がニアに走り込んでヘディングシュート。だがこれは枠を捉えられない。

 V・ファーレンも26分、FWファンマに代えて鈴木武蔵を投入。グランパスは29分、CHワシントンに代えて玉田を投入。長谷川をアンカーに下げた。だが31分、左WB翁長が右SB宮原をかわしてクロスを入れると、FW鈴木武蔵が見事なヘディングシュート。V・ファーレンが3点目を挙げた。グランパスは33分、左FW榎本がドリブルからミドルシュートを放つと、35分、CH和泉のミドルシュートはバーを叩く。38分、右FWシャビエルのFKは枠を捉えられない。39分、左FW榎本のクロスにCFジョーがシュートを放つが、GK徳重が抑える。結局最後までV・ファーレンの守備を崩すことができず。3-0。V・ファーレンが快勝したゲームだった。

 結局またも3失点。2連続ドローでいい兆しが出てきたかと思ったら、ホーシャの欠場にまたも守備が崩壊。しかし突然の3バックも問題がある。このところ風間監督は早め早めに選手交代をするが、それもゲーム前にしっかりと形を詰め切れていないことを物語る。そしてさらに混乱する選手たち。シャビエルも青木も不調。ジョーもますます落ち込んできた。一人、榎本が気を吐いたが、ワシントンはいつものポカ。また連敗中のグランパスが戻ってきてしまった。次のレイソル戦でようやくW杯の中断に入る。中断中に立て直すことができるだろうか。風間サッカーに対する評価が必要ではないか。