とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

DFBポカール バイエルン・ミュンヘン対フランクフルト

 ドイツ杯決勝で長谷部が奮闘。見事フランクフルトがバイエルンを破って優勝を決めた。カウンター3発。ダイジェストは観たけれど、やはり90分観なくては。DAZNで観戦した。フランクフルトは長谷部がアンカーに入る4-3-3。FWはケビン・ボアテングをCFに右FWヴォフル、左FWレビッチが入る。一方のバイエルンレバンドフスキのCFに右FWミュラー、左FWリベリ。中盤はハビ・マルティネスをアンカーに左IHハメス・ロドリゲス、右IHチアゴ・アルカンタラ。両SBはキミッヒとアラバ。GKには久しぶりにノイアーがベンチに入ったが、ピッチに立ったのはウルライヒ

 序盤からバイエルンが攻めていく。8分、CFレバンドフスキのFKがバーに当たってはね返る。クリアしたのはCH長谷部。しかし11分、CBズーレから左IHハメス・ロドリゲスへのパスに左FWレビッチがチェックをかけて、こぼれたボールをCFボアテングがスルーパス。レビッチが走り込んでシュート。フランクフルトが幸先よく先制点を挙げた。しかしその後はバイエルンが一方的に攻める。

 17分、左IHハメス・ロドリゲスのFKに右FWミュラーがヘディングシュート。24分、右IHチアゴ・アルカンタラから右に流し、右FWミュラーのクロスに右SBキミッヒが走り込んでヘディングシュート。だがポストの右。25分には左IHハメス・ロドリゲスのポストから左FWリベリがドリブル。右FWミュラーとのワンツーからスルーパスにCFレバンドフスキが走り込んでシュート。しかし枠を外す。フランクフルトは長谷部を中心に左IHデグズマン、右IHマスカレル。中盤3人のプレスがよく、バイエルンに決定的なチャンスは作らせない。31分には右IHチアゴ・アルカンタラミドルシュート。33分、左SBアラバのクロスのクリアを右FWミュラーボレーシュート。フランクフルトも44分、右SBダコスタのクロスに右FWヴォルフがヘディングシュート。これが前半2本目のシュート。前半はこのまま終了。フランクフルトの1点リードで折り返した。

 後半2分、フランクフルトは左SBヴィレムスのクロスにCFボアテングミドルシュート。だがGKウルライヒがキャッチする。しかしすぐにまたバイエルン・ペース。3分、CBズーレがミドルシュート。そして8分、CBズーレの縦パスに右SBミキッチが走り込み、クロスにCFレバンドフスキがシュート。ついにバイエルンが同点に追い付いた。押し込まれるフランクフルトはこの直後、長谷部をCBに下げて、3-5-2。ヴォルツを右IHに下げて、マスカレルがアンカー。実質5バックにして守る。

 バイエルンは15分、左IHハメス・ロドリゲスのCKにCBフメルスがヘディングシュートを放つ。その直後、フランクフルトは右IHヴォルツに代えてガチノビッチを投入する。すると16分には右IHガチノビッチのドリブルからクロスにFWボアテングボレーシュート。21分には左IHデグズマンのCKのクリアからCHマスカレルがボレーシュートを放つ。一方、バイエルンは19分、右IHチアゴ・アルカンタラに代えて左IHトリッソを投入。ハメス・ロドリゲスが右IH。24分、右IHハメス・ロドリゲスの縦パスに右SBキミッヒが走り込みクロス。左IHトリッソが走り込むが、その手前でCB長谷部がクリアする。ナイスプレー。バイエルンは25分、右FWミュラーに代えてコマンを投入する。フランクフルトも29分、デグズマンに代えて長身CBルスを投入。長谷部をアンカーに戻して、ガチノビッチが左IH、マスカレルが右IHに戻る。

 31分、左FWリベリの縦パスに走り込んだ右IHハメス・ロドリゲスがクロス。CFレバンドフスキが走り込むが、CBサルセドがナイスクリア。35分、右SBキミッヒのCKにCBフメルスのヘディングシュートはバーを叩く。その直後、フランクフルトもFWボアテングの縦パスにFWレビッチが抜け出しミドルシュートを放つが、これは枠を外す。そして37分、自陣中盤でCH長谷部とFWボアテングがボールを奪い取ると、右WBダコスタがフィード。これにFWレビッチが走り込み、バイエルンの両CBの間を突破。シュート。これが決まり、フランクフルトが勝ち越した。バイエルンボアテングのハンドをアピールするが、主審がVARを確認の上、故意ではないと判断。ゴールが認められた。

 反撃するバイエルンは42分、左FWリベリに代えて長身FWヴァーグナーを投入。アディショナルタイム46分、ハメス・ロドリゲスのCKに右SBキミッヒがヘディングシュート。48分にはCKの流れから左SBアラバがミドルシュート。これをFWボアテングがCHハビ・マルティネスの足ごとクリア。さらにFWヴァーグラーがシュートしたが、GKフラデツキーがナイスセーブ。バイエルンはPKを主張するが、再び主審がVARを確認の上、ファールを取らない。そして51分、バイエルンのCKを左WBヴィレムスがクリア。GKウルライヒも上がってがら空きのゴールに向かってガチノビッチが走る。一緒にフランクフルトのベンチメンバーも走る。ゴール。とともにタイムアップ。3-1。フランクフルトがDFBポカール30年ぶりの優勝を遂げた。

 ボール保持率はバイエルンが77%。圧倒的に攻められ放しのフランクフルトだったが、最後まで集中力は途切れなかった。そしてその中心に長谷部がいた。おめでとう。歓喜の中に長谷部がいたことがうれしい。また、来季からバイエルンで指揮を執るニコ・コバチ監督にとっても、フランクフルトのサポーターに対していいお土産を残すことができたのではないか。そしてその長谷部が最後に大きな仕事をして日本に帰ってくる。相手のバイエルンにはポーランド代表のレバンドフスキも、コロンビア代表のハメス・ロドリゲスもいたが、長谷部がしっかりと相対して守り切った。この経験を自信に変えてW杯に臨みたい。