とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯グループE ブラジル対スイス

 ブラジルよ、おまえもか。日本が強化試合を戦ったスイスとの対戦。日本が破れなかったスイスの堅守をブラジルがどう打破するかが楽しみだった。先発はCFジェズスに左FWネイマール。中盤はカゼミーロをアンカーに右IHパウリーニョ、左IHコウチーニョが並ぶ4-3-3の布陣。対するスイスは4-2-3-1。日本戦でも効いていたジャカとベーラミのダブルボランチジェマイリがトップ下。セフェロビッチがワントップに入った。

 開始3分、スイスが攻める。右SHシャキリのクロスにOHジェマイリがシュート。だがうまく当たらない。しかしその後はブラジル・ペース。11分、左FWネイマールが左IHコウチーニョとのワンツーで切り込み、クロス。DFに当たってこぼれたところを右IHパウリーニョがシュート。だが、GKゾマーがファインセーブ。その後もブラジルが圧倒的に攻めていく。

 そして20分、やはりブラジルの左サイドから攻め込んだクリアボールを左IHコウチーニョが狙い澄ましたミドルシュート。きれいに弧を描いてゴールに飛び込んだ。ブラジルが先制! するとその後はブラジルがペースを落とす。前半中盤以降はスイスがパスを回す場面も多くなってきたが、ブラジルが余裕を持って守る。アディショナルタイム47分にはCKからCBチアゴ・シウバがドンピシャのヘディングシュート。だがバーを越えた。前半はブラジルの1点リードで折り返した。

 後半1分、スイスのOHジェマイリミドルシュート。後半序盤はスイスが攻め込んだ。そして5分、右SHシャキリのCKに左SHツバーがヘディングシュート。ネットに突き刺さり、スイスが同点に追い付いた。しかしヘディングの直前、手前にいたCBミランダを押している。ブラジルはファールを訴えたが、主審は認めない。同点に追い付かれたブラジルは勝ち越し点を狙って攻める。

 12分、右FWウィリアンのクロスのクリアを左IHコウチーニョミドルシュート。はね返りをCHカゼミーロが奪って、左SBマルセロの縦パスに左FWネイマールが走り込んでシュート。だがDFにブロックされる。15分、ブラジルはイエローカードをもらったCHカゼミーロに代えてフェルナンジーニョ。22分には右IHパウリーニョに代えてレナト・アウグストを投入する。25分、FWネイマールのサイドチェンジを左IHコウチーニョが胸トラップからミドルシュート。だがわずかにポスト右に外れた。スイスは26分、CHベーラミに代えてザカリアを投入。守備を固める。28分、右IHレナト・アウグストのスルーパスにCFジェズスが走り込むが、CBアカンジが後ろから抱きかかえて倒す。しかしPKを取らない。VARも動かない。33分、左FWネイマールミドルシュートもGKゾマーがキャッチした。

 34分にはCFジェズスに代えてフィルミーノを投入。スイスも35分、CFセフェロビッチに代えてエンボロ。37分、右SBダニーロの縦パスに走り込んだCFフィルミーノがシュート。しかし枠に入らない。43分、右FWウィリアンのクロスに左FWネイマールがヘディングシュート。だがGKゾマーの正面。ナイスキャッチ。45分、ネイマールのFKにCFフィルミーノがヘディングシュート。しかしこれもGKゾマーがファインセーブで弾き返した。さらにアディショナルタイム46分、ショートCKから左SBマルセロのクロスのクリアをCBミランダがシュート。しかしわずかに左に外れる。51分、ネイマールのFKのクリアを右Ihレナト・アウグストがボレーシュート。だがこれもDFがブロック。同点後はブラジルが攻めに攻めたが、最後までスイスの堅守を破れず。1-1。ブラジルの初戦は引分け発進となった。

 このグループは他にセルビアコスタリカ。この引分けでブラジルのグループリーグ突破が厳しくなったわけではない。グループDのアルゼンチンの引分けは内容的に乏しかったが、ブラジルの引分けはまだ今後に期待を持たせる内容。逆に危機感を持って、次戦以降の爆発さえ期待できるのではないか。次のコスタリカ戦に期待したい。また、スイスにとってもグループリーグ突破へ勇気と希望をつなぐ引分け。この結果をセルビア戦に持ち込み、是非とも勝利が欲しいところだ。