とんま天狗は雲の上

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W杯 ベスト16 ブラジル対メキシコ

 早朝に日本対ベルギー戦を観た後、夜になって録画を観たが、途中で何度も寝落ちしそうになった。それで、ブラジル強い、と言われても、それほど実感はないのだが、前半序盤こそ攻め込んでいたメキシコだが、結局何もできずに0-2で敗戦という結果で、ブラジルは着実にやるときはやり、サボるときはサボって、快勝した。だからたぶん強かったのだろう。

 ブラジルの先発はCFジェズスに左FWネイマール、右FWウィリアン。左SBにケガのマルセロに代わりフィリペ・ルイスが入った位で、他はいつものメンバー、4-3-3の布陣。一方のメキシコはエルナンデスのワントップに、右SHロサーノ、左SHカルロス・ベラ。ベテランのマルケスをアンカーで先発させて、グアルダードとエレーラがIHに入る4-1-4-1の布陣だ。

 序盤、メキシコが積極的に攻めていく。2分、左SHベラの縦パスに左IHグアルダードが走り込み、クロスはGKアリソンがパンチングでクリアするが、こぼれ球を右SHロサーノがシュート。ブラジルも5分、CFジェズスがミドルシュートを放ったが、その後はメキシコの攻撃をじっくりと受け止める。35度近い暑さもあって、体力を温存するという意図もあったのだろう。22分には左SHベラのクロスから右IHエレーラがミドルシュートを放つ。

 しかし25分、左SHネイマールが左サイドをドリブルで、右SBアルバレス、右CBアジャラを抜いてシュートを放つと、26分にはネイマールのFKからこぼれをCFジェズスがシュート。27分、CFジェズスのサイドチェンジから左SHネイマールが落として、OHコウチーニョがシュート。さらに33分、CBチアゴ・シルバの縦パスをCFジェズスが左に流し、OHコウチーニョの戻しをジェズスがシュート。GKオチョアがナイスセーブ。ブラジルが次第にペースをつかんでいく。

 こうした状況を受けて、メキシコは35分くらいから左右のSHを入れ替える。40分にはネイマールがFKを狙うが、バーの上。前半はスコアレスで折り返した。

 メキシコは後半頭、CHマルケスを下げて右SBラジュンを投入。アルバレスをCHに上げる。3分、OHコウチーニョがカットインからミドルシュート。GKオチョアがファインセーブ。そして6分、左SHネイマールが中へドリブルをしてヒールで落とすと、入れ替わりに右SHウィリアンが左サイドに回ってクロス。これをネイマールが叩き込んで、ブラジルが先制点を挙げる。

 1点を追う立場となったメキシコは10分、CHアルバレスを下げて、トップ下にジョナサン・ドスサントスを投入する。布陣は4-2-3-1。だがブラジルが構成。14分、右SHウィリアンの縦パスに走り込んだ右SBファグネルのクロスに右IHパウリーニョがシュート。GKオチョアがファインセーブで弾き出す。メキシコは15分、早くも3人目の交代。CFエルナンデスヒメネスに交代する。

 16分、メキシコは右SHロサーノのミドルシュート。さらに左SHベラがミドルシュートと続けてシュートを放つが、ブラジルも18分、右SHウィリアンが強烈なミドルシュート。これもGKオチョアがナイスセーブで弾き出す。このゲーム、右SHウィリアンが絶好調。キレの良い動きで再三ドリブル突破を見せて、ブラジルの攻撃を引っ張っている。23分には右SHウィリアンのドリブルから左SHネイマールがシュートを放つが、ポスト左に外した。

 その後もメキシコはCHグアルダードとエレーラを中心に運動量多く仕掛けようとするが、全体的には攻撃が淡白。一方、ブラジルも暑さの中、守備も攻撃も省エネ運転という感じ。ブラジルが1点リードのまま、淡々とゲームは進んでいく。ブラジルは35分、右IHパウリーニョに代えてCHフェルナンジーニョ。41分にはOHコウチーニョに代えてフィルミーノを投入する。すると43分、中盤でCHフェルナンジーニョがボールを奪うと、縦パスから左SHネイマールがドリブル。クロスにOHフィルミーノが合わせてシュート。ブラジルが追加点を挙げた。

 そしてあとはそのまま。ブラジルがしっかりと締めくくって2-0。ブラジルがほぼ完勝のゲームだった。ブラジルの次の相手はベルギー。カゼミーロが2枚目のイエローで出場停止となるのが痛いが、代わりにフェルナンジーニョがその穴を埋めるだろう。日本相手に地力を見せつけたベルギー。片やブラジルは余裕でベスト8に進出した。次はどんなゲームになるだろうか。楽しみだ。