とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第17節 名古屋グランパス対サンフレッチェ広島

 J1リーグは第17節。ちょうど折り返しのゲームである。ここまで2勝3分11敗。勝ち点はわずかに9。だが、これまでの平均的な残留勝ち点は36だそうで、そのためには8勝3分7敗とほぼ5分の勝敗で行けばいいそうだ。それなら何とかなるかも。今節から夏の移籍、新加入選手が出場可能となり、さっそくグランパスはFW前田直輝、CHエドゥアルド・ネット、CB丸山と中谷が先発した。前田はFWに入ってジョーと組み、シャビエルが右SH。ただしこの3人は頻繁にポジションチェンジを行う。また、宮原がレンタル契約の都合上、出場できず、右SBは和泉が先発。左SBには櫛引が入った。一方のサンフレッチェはCB千葉が開幕戦以来の先発をした他はいつものメンバー。パトリックと並んで工藤がFWに入った。

 開始2分、右SHシャビエルのパスからFWジョーミドルシュート。このゲームは絶対負けられないという気迫が伝わる。しかし10分には右SHシャビエルからCH青山がボールを奪い、FW工藤から右に流してFWパトリックがシュート。サンフレッチェのカンターが怖い。グランパスもCHにエドゥアルド・ネットが入って、中盤が落ち着いた。12分、CHエドゥアルド・ネットの縦パスのこぼれから左SH玉田がミドルシュートを放つ。

 14分、サンフレッチェは左SH柏からのパスをFWパトリックがシュート。わずかにポストの左。15分にはシャビエルのCKをニアにCB中谷が走り込んでヘディングシュート。しかし枠を外すと、すぐにGK林が起点となってカウンター。左SH柏が運んで、右に流し、右SH柴崎のクロスはいったんはDFがはね返したが、もう一度クロスを入れると、左SH柏がヘディングシュート。枠は外したが、GKは起点となったカウンター。さすがサンフレッチェ

 22分、右SHシャビエルのFKにFWジョーがヘディングシュートを放つが、枠を外す。すると25分、右SB和田のクロスに右SH柴崎がヘディングシュート。GKランゲラックがスーパーセーブ。27分には左SH柏がドリブルでDFをかわして持ち上がり、ミドルシュート。さらに32分、右SH柴崎のCKからFWパトリックがヘディングシュート。枠を外したが、サンフレッチェグランパス・ゴールに襲いかかる。

 しかしグランパスも負けてはいない。36分には左SH玉田がドリブルから縦パス。右SHシャビエルが落としたボールをFW前田が受けて、シュートを放つ。GK林がナイスセーブ。サンフレッチェは39分、FW工藤のクロスをFWパトリックがヘディングで叩きつける。アディショナルタイム46分、FW前田の縦パスをFWジョーがCB千葉を背負って、倒れ込みながらのボレーシュート。だがこれもGK林がナイスセーブする。前半は0-0。スコアレスで折り返した。

 後半も一進一退の攻防が続く。10分、左SH柏のクロスにFW工藤がシュート。GKランゲラックがナイスセーブ。12分にはそのFW工藤を下げてティーラシンを投入する。14分、左SH柏のクロスに右SH柴崎がヘディングシュート。これもGKランゲラックがファインセーブ。16分、CH青山の縦パスに走り込んだ右SH柴崎のクロスを左SH柏がヘディングシュート。グランパスの運動量が落ちて、サンフレッチェが攻守の切り替えから素早くゴール前に迫っていく。

 グランパスは17分、疲れの見える左SH玉田に代えて児玉を投入。直後の18分、サンフレッチェがCH青山の縦パスを右SH柴崎が落とし、FWティーラシンがミドルシュート。しかしこれをセーブしたGKランゲラックが素早く前線へフィード。右SHシャビエルがドリブルで持ち上がり、左に流してFWジョーミドルシュート。しかしこれもGK林がナイスセーブする。21分、グランパスはCH長谷川アーリアジャスールに代えて小林を投入。サンフレッチェも23分、右SH柴崎を川辺に交代する。29分、グランパスはシャビエルのCKにCB中谷がヘディングシュート。だがGK林がキャッチ。30分には左SH児玉の縦パスをFW前田が落とし、FWジョーのパスから前田がミドルシュートを放つ。

 サンフレッチェも31分、右SH川辺のスルーパスにFWティーラシンが抜け出して、GKと一対一。だがシュートはGKランゲラックがファインセーブ。こぼれ球をティーラシンに拾われ、落としを右SH川辺がシュート。だがこれもGKランゲラックがファインセーブする。GKランゲラックさまさま。その後もお互い運動量が落ちて、オープンな展開になりつつも、最終DFラインではしっかりと守る。

 そして42分、左SH児玉からのクロスにDFラインぎりぎりで飛び出したFWジョーがヘディングシュート。ネットを揺らした。と思ったが、オフサイド。ここまで来たら、勝利が欲しいと思ったが、そう簡単ではない。43分、右SHシャビエルの縦パスをFWジョーが落とし、FW前田がシュート。しかし枠を捉えられない。アディショナルタイムには右SHシャビエルがミドルシュートを放つが、これも枠を外す。結局、スコアレス・ドロー。しかし首位サンフレッチェ相手によく戦った。価値のある、今後に繋がる勝ち点1だった。

 前田がFWに入り、よく動いてパスを引き出し、シュートも積極的に打っていった。FWジョーの調子も少しずつ上がっているようだ。もう少し明るい顔をしてもらえばいいのだが、早く笑顔を取り戻してほしい。エドゥアルド・ネットも効いている。簡単に奪われないので、中盤にタメができて、全体にゆとりと安心感が広がった。このゲームでもGKランゲラックが防いだゴールが多くあったが、中谷、丸山のCBとの連携がさらに向上することを期待したい。次はコンサドーレ戦。涼しい札幌からきたチームには名古屋の暑さは大きなハンディキャップになるはず。次節こそ熱い熱い勝利を期待したい。