とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第19節 ベガルタ仙台対名古屋グランパス

 J1残留に向けてこの夏活発に補強を続けるグランパス。25日にはマリノスから金井を獲得。さっそくこのゲームから左SBで先発出場をした。エドゥアルド・ネットはケガで、代わって和泉と小林のCHになったが、CBには前戦に続いて丸山と中谷。FWには前田が入り、右SBには宮原。他は前戦と同じメンバーだ。対するベガルタは前節と同じ先発。だが前節、台風のため試合が中止となり、中9日のグランパスに対してベガルタは中3日。仙台においてすら猛暑がぶり返し、厳しいゲームとなった。

 それでも序盤から積極的に攻めていくベガルタ。3分、右IH矢島のクロスにFW石原がシュートを放つ。だが9分、その矢島が左腿裏の肉離れで離脱。代わって左WB永戸が入る。中野が左IHに上がり、奥埜が右IHに回る。12分、FW西村から左に流して、左WB永戸のパスをFW石原が縦につける。左IH中野が左に開いて、左WB永戸の落としからFW石原のクロスに右IH奥埜がヘディングシュート。ベガルタが流れるようなパス回しからフィニッシュに持ち込んでいく。

 その後もベガルタがゲームを支配。それでもようやく22分が過ぎる頃からグランパスが押し込み始める。23分、左SB金井のクロスにFWジョーが競って、こぼれをCH和泉がボレーシュート。だが大きく右に外す。27分にはFWジョーの落としからCH和泉がドリブルで持ち上がり、クロスのこぼれを和泉がミドルシュート。そして30分、CH小林のサイドチェンジを左サイドで受けたFWジョーが中へパス。FW前田がヒールで落としたところにジョーが走り込んでシュート。グランパスが待望の先制点を挙げた。いったい何時以来の先制点か?

 しかしベガルタもすぐに反撃。32分、右CB平岡がドリブルで上がり、左IH中野が左に展開して、左WB永戸がクロス。右IH奥埜がボレーシュート。だがGKランゲラックがファインセーブ。34分には右WB蜂須賀のクロスを左SB玉田があわやオウンゴール。これもGKランゲラックがファインセーブで弾き出した。危ないシーンを作ってしまった玉田だが、このゲームではよく走って、守備に貢献した。

 そして40分、DFからの縦パスを受けたCH和泉のスルーパスにFW前田が抜け出してシュート。グランパスが貴重な追加点を挙げた。ベガルタも44分、右WB蜂須賀のクロスにFW西村がヘディングシュート。アディショナルタイム48分には、左CB板倉がミドルシュートを放つが、いずれもGKランゲラックがセーブ。前半を終えて2-0。グランパスのリードで折り返した。

 後半2分、右SHシャビエルのFKはGK関がキャッチする。ホームで勝利が遠いベガルタは必死に反撃に出る。そして8分、右WB蜂須賀が再三の仕掛けから左SB金井を抜いて、クロスに右IH中野がシュート。いったんはDFがブロックするが、はね返りを倒れた姿勢から中野がシュート。ベガルタが1点を返した。もっともビデオでは、中野のシュートが永戸の手に当たってゴールに入っている。グランパスDF陣のアピールも聞き入れられなかった。

 これで勢いがついたベガルタがさらに前への圧力を強める。グランパスは15分、カウンターから右SHシャビエルの早いスローイン。FW前田のスルーパスにFWジョーが走り込むが、GK関の飛び出しが早く、シュートはブロックされた。そして16分、逆にベガルタが右CB平岡のクロスにFW西村が飛び込む。手前でDFがクリアしたが、ベガルタの攻勢が続く。グランパスは20分、左SH玉田に代えて児玉を投入。再三破れかけた左サイドの守りを補強。だがベガルタは22分、左WB永戸が切れ込んでミドルシュート。25分にはFW西村に代えて阿部を投入する。

 26分、左SH古球のサイドチェンジから、右SHシャビエルがミドルシュート。27分にもCH和泉がミドルシュートを放つが、GK関がキャッチする。そして32分、右CB平岡の持ち上がりから、クロスにFW石原がシュート。ポストを叩く。グランパスは34分、CH和泉に代えて八反田を投入。ベガルタも35分、CB板倉を下げてつが、GK関がキャッチする。そして32分、右CB平岡の持ち上がりから、クロスにFW石原がシュート。ポストを叩く。グランパスは34分、CH和泉に代えて八反田を投入。ベガルタも35分、CB板倉を下げてFWハーフナー・マイクを投入する。永戸を左CBに下げて、中野を左WB。ハーフナーの下に石原と阿部が並ぶ3-4-3の布陣。

 38分には左WB中野のクロスにCFハーフナー・マイクがダイレクト・ボレー。ポストを叩き、はね返りがGKランゲラックの背中に当たる。あわててボールを抑えるランゲラック。何とかラインは割らずに済んだ。グランパスも40分、シャビエルに代えてCB新井を投入。5-4-1にして守る。45分にはFW前田が足を攣る。アディショナルタイム51分、FW阿部がミドルシュート。52分にはハーフナー・マイクがヘディングシュート。だがシュートは決まらず。そしてタイムアップ。2-1。グランパスが第2節以来の勝利を挙げた。

 この間15節。3月3日以来、実に5ヶ月ぶりの勝利。長かった。後半はほとんどベガルタに主導権を握られ、守備に追われた。GKランゲラックにかなり助けられた。そしてポストにも2回。それでもこれでようやく重い肩の荷から解放されるだろうか。次は宮本恒靖監督が率いるガンバ。監督交代後2引分けとまだ低迷から脱し切れていないようだ。次も勝利できればようやく自信も戻って来るだろう。次こそもう少し楽な勝利を期待したい。それでもこの勝利は大きい。J1残留へ大きく望みをつなぐ1勝となった。