とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第22節 横浜F.マリノス対名古屋グランパス

 W杯中断明け後の第16節でベガルタ相手に8-2と大勝した後、3連敗。前節はベルマーレに1-0と勝利したが、13位まで順位を落としたマリノス。対するグランパスは3連勝中。最下位脱出が見えてきた。両チームの勝ち点差はわずか4。お互い勝利がほしいゲームだ。グランパスエドゥアルド・ネットも先発して、前節と同じメンバー。ボランチにはネットと並んで小林が先発した。一方のマリノスは突然の3バック。中澤を中央に、右CB栗原、左CBドゥシャン。扇原と喜田のボランチで、右WB松原、左WB山中。FWはウーゴ・ヴィエイラをCFに右FW山田康太、左FW天野が入った。

 序盤、お互い攻め合う。3分、天野のCKにCB中澤がヘディングシュート。そして4分、グランパスはカウンター。CHエドゥアルド・ネットの縦パスにFWシャビエルが走ると、クロスをFWジョーが落ち着いてシュート。グランパスが先制点を挙げた。するとその後はマリノスが攻めていく。13分、左WB山中のクロスを左FW天野がミドルシュートグランパスはブロックを作ってしっかりと守る。そしてカウンター。

 18分、マリノスの縦パスをCHエドゥアルド・ネットがカットしてフィード。DFにクリアをCFジョーが拾って、ドリブル。いったん落として、右SH前田からのスルーパスジョーが抜け出してシュート。しかし枠を外す。マリノスがパスを回して隙を伺うが、グランパスにはどこか余裕がある。ゴール前には入れさせない。

 24分、右FW山田の縦パスからCFウーゴ・ヴィエイラがシュート。GKランゲラックがキャッチ。34分、右SB宮原の軽率なクリアをCH喜田がゴール正面で拾って、二ドルシュート。わずかにポストの左。37分、マリノスの19歳、右FW山田がミドルシュートグランパスは確かに余裕を持って対応しているが、そこに隙がないか、心配。41分、CFジョーポストプレーから、右SB宮原が中へパス。右SH前田が左に流すと、左SB金井がフリー。ダイレクトでミドルシュートを放つが、大きくふかしてしまった。決定機を決めきれないと、あとが怖い。

 後半1分にも、GK飯倉からCH栗原へのパスにグランパスの二人のCHが猛烈にプレス。突然のバックパスにCB中澤も対応できず、FWシャビエルが奪って、FWジョーがシュート。だがこれはGK飯倉がファインセーブで弾き出した。そして4分、右WB松原がドリブルで前に運ぶ。味方の走り込みがない中で、グランパスのDFもずるずると下がる。すると突然のミドルシュート。ゴール右上角に決まった! マリノスが同点に追い付いた。

 すると途端にマリノスの出足がよくなってくる。6分、左FW天野のCKにCBドゥシャンがヘディングシュートを叩き込むが、枠の外。12分にはCH扇原のFKを右FW山田が落とし、左FW天野がシュート。しかし枠を捉えられない。この時間帯、オープンな攻め合いが続く。19分、CH扇原のミドルシュート。20分、右FW山田のミドルシュートは左ポストをかすめる。

 アントラーズとの激闘から中3日。全体的に疲れが見えるグランパスは21分、左SH玉田に代えて和泉を投入。24分には右SH前田に代えて特別指定選手・相馬を投入する。マリノスが攻める。23分、右FW山田の縦パスに走り込んだ左WB山中のクロス。左FW天野のミドルシュートは枠を捉えられない。グランパスも25分、右SH相馬のクロスに左SH和泉がヘディングシュート。グランパスも両SHを変えて、再び動きが出てきた。

 28分、マリノスはCFウーゴ・ヴィエイラと右FW山田に代えて、伊藤翔と大津を投入する。31分、左WB山中の縦パスに右FW大津が走り込み、クロスにCF伊藤翔。だがCB丸山がクリアする。お互い運動量が落ちてくる。グランパスは42分、左SH和泉の仕掛けを右WB松原が倒してFKを得ると、シャビエルのFKにCFジョーがヘディングシュート。さらに43分、右SH相馬のクロスはGK飯倉がキャッチ。そして45分、右SB宮原の縦パスに右SH相馬が抜け出し、クロスにCFジョーがヘディングシュート。GK飯倉の手を弾いてゴールに転がり込んだ。ゴール。ついにグランパスが勝ち越した。マリノスアディショナルタイム、天野に代えてブマルを投入。ブマルのCKからCB中澤がヘディングシュートを放つが、枠は捉えられない。そして時間を使うグランパス。5分間のアディショナルタイムを使い切り、タイムアップ。グランパスが終盤のゴールで勝ち越し、2-1。4連勝を飾った。

 前半でCH小林がひざを痛めた時はどうなるかと思ったが、最後までがんばって中盤を引き締めた。CBの安定も大きい。そこからFWジョーを中心に4人で攻め切ることができるようになってきた。ジョーも絶好調だ。しかしCBドゥシャンとの激闘にイエローカードをもらって次節は出場停止になってしまった。次は15位のサガングランパスも勝ち点差なしの16位に順位を上げ、勝利すればいよいよ降格圏から脱出できる。ジョーフェルナンド・トーレスの対戦は見られなくなったが、直接対決には絶対勝利がほしい。5連勝でさらに高みを目指そう。