とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第28節 FC東京対清水エスパルス

 第21節でガンバに負けて以降、3分4敗。7試合勝利がないFC東京。この間、4点しか取れておらず、深刻な得点不足。それでもまだ何とか3位につけて、ACL圏内に希望をつなぐ。一方のエスパルスもここ5試合、負けと勝ちを繰り返す。順位は10位ではあるものの、降格圏内との勝ち点差はわずか4。けっして楽観できない。FC東京はリンスとディエゴ・オリベイラの2トップ。東と田邉が左右に開き、高萩と橋本のダブルボランチ。DFはいつもと同じ、右から室屋、チャンヒョンス、森重、太田。対するエスパルスドウグラスと北側の2トップ。金子と白崎が左右に開き、竹内と河井のダブルボランチ。DFは右が立田、左が松原と若いSBにフレイレとファンソッコの助っ人外国人が中央を守る。両チーム同じ4-4-2の布陣。

 序盤から両チーム積極的に攻め合う。が、お互い中央は堅く、シュートが打てない。11分、右SH金子のクロスを雨で手が滑ったGK林があわや取り損ねるが、何とか枠の外へ。その後はFC東京がFWディエゴ・オリベイラの仕掛けなどでやや優勢にゲームを運ぶが、エスパルスも守りは堅い。22分には左SB太田のクロスに右SH東がヘディングシュート。だがポスト右に外す。

 エスパルスは23分、右SB立田の縦パスに走り込んだ右SH金子がクロス。FWドウグラスがヘディングシュートを放つが、右SB室屋がブロック。33分、左SB松原のFKから右SH金子がミドルシュートを放つが、これもDFにブロックされた。さらに38分、CBフレイレのフィードを左SH白崎が落とし、FWドウグラスがつないで、FW北川が右に流すと、右SH金子が中へドリブル。シュートチャンスを窺うが打ち切れず、左に流して左SH白崎がクロス。FWドウグラスがオーバーヘッドシュートを狙うが、DFにクリアされた。前半はエスパルスに決定的なチャンスは多かったが、FC東京の守備も粘り強い。スコアレスのまま、折り返した。

 後半もエスパルスが序盤、攻勢をかけていく。開始1分、FW北川がミドルシュート。DFに当たってこぼれたボールを右SH金子が拾って、戻したパスに右SB立田がクロス。FWドウグラスが強烈なヘディングシュート。GK林がナイスセーブするも、こぼしたボールは何とかライン上で抑えた。12分には右SB立田の縦パスを受けた左SH白崎が反転からミドルシュート。しかしポストの左。15分にも右SH金子が積極的にシュートを狙うが、DFにブロックされた。

 なかなかシュートの形が作れないFC東京は14分、FWリンスに代えてCH米本を投入。高萩をトップ下に上げて4-2-3-1にする。17分には左SB太田のFKにCB森重がヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。すると20分、カウンターのチャンスに左SH白崎が左に流して、FWドウグラスが遠い位置から強烈なミドルシュート。GK林がファインセーブで弾くも、これをゴール前に走り込んだFW北川がヘディングシュート。エスパルスが先制点を挙げた。

 22分にはCH竹内から右に展開。右SH金子のクロスに左SH白崎がシュート。24分にもCKの流れからFWドウグラスミドルシュートエスパルスが攻めていく。FC東京は21分、左SH田邉に代えてFW永井を投入。高萩を左SHに回して、4-4-2。だがなかなかゴール前でシュートチャンスを作れない。30分過ぎにはエスパルスが竹内をアンカーにする4-1-4-1に布陣を変更。守備を固める。33分、右SH東の縦パスにFW永井が俊足を飛ばして駆け上がると、クロスに左SH高萩がシュート。だがGK六反がナイスセーブした。

 そして36分、FWドウグラスPA左サイドから仕掛けると、CBチャンヒョンスがPA内で当たりに行って倒してしまう。PKの判定。これをドウグラスが決めて、エスパルスが2-0と突き放す。直後、エスパルスは北川を下げてFW石毛を投入。布陣も再び4-4-2に戻した。FC東京は39分、CH橋本に代えて長身のFW矢島を投入。東をCHに下げて永井が右SH。45分、CH東の縦パスにFW矢島がヘディングシュートを放つが、GK六反が難なくキャッチ。結局、最後までエスパルスが守り切り、2-0。エスパルスが勝利した。FC東京はこれで8戦勝ちなし。順位もついに5位に転落した。

 やはり攻撃が課題。クロスは入るが、ゴール前で変化のある攻撃ができない。ディエゴ・オリベイラとリンスの個人能力頼みになっている。一方、エスパルスは北川や白崎、金子、立田、松原と若手が元気で、それを竹内や河井のベテランが支える。チームワークの良さが伝わってくる。これで降格圏との勝ち点差も7に広がった。今後も楽しいサッカーを続けてほしい。