とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第11節 アーセナル対リバプール

 第6節エバートン戦以来、アーセナルのゲームを観る。かなり可能性を感じたゲームだったが、その後も連勝は続き、第9節まで7連勝。前節はクリスタルパレスに引き分けたものの、順位も4位まで上げてきた。対するリバプールも首位を争うチェルシーとマンCには引き分けたもののその後は2連勝。マンCに勝ち点差では並ぶ2位につける。好調同士、楽しみなゲームだ。アーセナルはソクラティスとモンレアルがケガで代わりにCBホールディングと左SBコラシナツが入る。ラカゼットをワントップに、右SHムヒタリャン、左SHオバメヤン。エジルをトップ下にして、ボランチにはジャカとトレイラが並ぶ4-2-3-1。GKはレノが先発した。対するリバプールファビーニョがアンカーに入った他はいつものメンバー。前半はミルナーが左IH、ワイナルドゥムが右IHに入った。

 4分、左SHオバメヤンの縦パスに左SBコラシナツが駆け上がり、クロスにCFラカゼットがシュート。しかしGKアリソンがナイスセーブする。リバプールも9分、CHワイナルドゥムの縦パスに右FWサラーが走り込み、クロスにワイナルドゥムがシュート。だがアーセナルはジャカ、トレイラの中盤が効いて、よくパスが回る。14分にはCHジャカの縦パスから左SHオバメヤンがシュート。サイドネットを叩く。続くムヒタリャンのCKをCFラカゼットが戻し、CHジャカがミドルシュート。16分には左SHオバメヤンのクロスに右SHムヒタリャンがヘディングシュート。アーセナルが攻めていく。

 しかしリバプールも縦に速い攻撃で反撃する。18分、右SBアレキサンダー=アーノルドのアーリークロスにCFフィルミーノが走り込んでシュート。ポストに当たったはね返りを左FWマネが押し込んでゴールを揺するが、オフサイドの判定。23分には右FWサラーのアーリークロスにCKの攻め残りで前線にいたCBファンダイクが胸トラップからシュート。GKレノがファインセーブを見せた。24分にもCHファビーニョの縦パスに走り込んだ右FWサラーがクロス。DFに当たったこぼれ球を左SBロバートソンがミドルシュートを放つが、これもGKレノがファインセーブした。リバプールの反撃もアーセナルが何とかはね返していく。

 25分にはCHジャカのクロスをCFラカゼットが落として、右SBベジャリンがミドルシュートアーセナルもまた攻め込む。31分、OHエジルの縦パスを右SHムヒタリャンが落として、左SHオバメヤンがミドルシュート。だがわずかにポストの左。39分、CHジャカの縦パスをOHエジルが落とし、CFラカゼットがミドルシュート。しかしこれも枠を外した。前半終了間際の45分、IHミルナーのFKにCBファンダイクがヘディングシュート。だがポスト直撃。お互いよく攻め合う面白いゲームながら、ゴールはならず。スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 後半に入るとリバプールが布陣を変更する。ワイナルドゥムとファビーニョを並べてダブルボランチとし、ミルナーは右SH。マネが左SHに下がって、フィルミーノとサラーが縦関係の4-4-2。後半序盤はお互い攻め合いつつも決定機は作れない。互角の展開が続く。12分、右SBアレキサンダー=アーノルドのクロスをFWサラーが落とし、右SHミルナーの縦パスにOHフィルミーノが走り込むが、GKレノがセーブした。そして16分、左SBロバートソンの縦パスに左SHマネが走り込んでクロス。GKレノが弾き出すが、これを右SHミルナーが強烈なミドルシュート。ネットを揺らし、リバプールが先制点を挙げた。

 アーセナルも18分、CHトレイラが右SHムヒタリャンとのワンツーでボールを前へ運び、そのままミドルシュート。だがGKアリソンがファインセーブ。なかなか決定機を作れないアーセナルは23分、右SHムヒタリャンに代えてイウォビを投入。28分には左SHオバメヤンを下げてラムジー。イウォビを左SH、エジルを右SHに回し、ラムジーをトップ下に起用する。しかし29分には右FWサラーのクロスにCBファンダイクがヘディングシュート。GKレノがファインセーブで弾き出した。

 リバプールは35分、OHフィルミーノに代えてシャキリを投入。アーセナルも36分、左SBコラシナツに代えてFWウェルベックを投入。イウォビを左SBに下げて、ラムジーを左SH。4-4-2の布陣か。すると37分、左SBイウォビのスルーパスにFWラカゼットが走り込んで、飛び出したGKアリソンから逃げるように後ろに下がると、そこからDFを巻き込むミドルシュート。これが見事に決まり、アーセナルが同点に追い付いた。

 その後はリバプールが38分、OHシャキリのクロスに左SHマネがシュート。39分、右SHミルナーのCKに右FWサラーがミドルシュートをを放つも、枠は捉えられない。逆にアーセナルも43分、左SBイウォビの縦パスに走り込んだFWウェルベックがクロス。DFに当たったこぼれをイウォビが回収して右に展開。右SHエジルの落としから右SBベジェリンがミドルシュート。だがこれも枠を捉えられなかった。結局このままタイムアップ。強豪同士のゲームは1-1のドローで終わった。

 しかしなかなか楽しいゲームだった。特にアーセナルがすごくよくなっている。ジャカとトレイラでよくボールを回収して、両SHムヒタリャンとオバメヤンが仕掛ける。エジルもトップ下なら守備の緩さも気にならない。一時は敗戦かと思ったが、しっかりと同点に追い付いて勝ち点を積み上げた。今節ウォルバーハンプトンに勝利したトッテナムに抜かれ5位に落ちたが、まだまだ十分やれる。今季は優勝争いと同様、CL出場圏内を巡る争いも厳しくなりそうだ。アーセナルが台風の目となるか。今季のプレミアリーグは強豪チームがいずれも好調で、この先も大いに楽しめそうだ。