とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーグ グループC第6節 リバプール対ナポリ

 まさに死のグループとなったグループC。第5節を終わって首位のナポリと勝点差3、3位のリバプールが対戦する最終節。リバプールが勝てば勝ち点で並び、得失点差まで同じで総得点でリバプールが上位に上がる。リバプールにとっては絶対勝利が必要なゲーム。一方、ナポリにとっても、2位パリ・サンジェルマンは最下位レッドスターとの対戦でまず勝利が堅いとすれば、引分け以上が必要なゲーム。プレミアリーグではこれまで無敗。前節首位に立ったリバプールのホーム、アンフィールドは熱く燃えていた。

 リバプールはいつもの4-3-4。ヘンダーソンがアンカーに入り、CBはファンダイクとマティプ。右SBにはアレクサンダー・アーノルド。あとはほぼいつものメンバーだ。対するナポリは4-4-2。メルテンスとインシーニェの2トップにボランチハムシクとアラン。右SHカジェホン、左SHにはファビアン。マクシモビッチとマリオ・ルイのSBにCBはクリバリとアルビオル。GKはオスピナだ。

 序盤は互角の展開。7分にはカウンターからFWマネが大きく左サイドへサイドチェンジ。左SBロバートソンのクロスに右FWサラーが走り込む。しかしトラップが長い。GKオスピナがセーブした。8分、ナポリはCHアランのスルーパスにFWメルテンスが抜け出して、クロスにCHハムシクミドルシュート。だがわずかにバーの上。しかし直後の9分、今度はリバプールが右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスに左IHミルナーがヘディングシュート。これもバーを越えた。

 序盤こそ互角だったが、次第にリバプールがペースを掴んでいく。右FWサラーが再三ゴールに迫るが、CBクリバリが対応。何とかはね返していく。32分にはCHヘンダーソンミドルシュート。そして34分、左IHミルナーの縦パスに右FWサラーが左SBマリオ・ルイを背負って前を向くと、抜け出して、クロスと見せかけて飛び出したGKオスピナ股間を抜いた。ゴール。リバプールが先制点を挙げた。するとナポリもすぐに反撃。35分、左SHファビアンのミドルシュートはGKアリソンがキャッチ。アディショナルタイム2分にはFWメルテンスがロングシュートを放つが、枠は捉えられなかった。前半は1-0。リバプールのリードで折り返した。

 後半に入ると圧倒的にリバプールが攻め始める。6分、CFフィルミーノのスルーパスに右FWサラーが抜け出してシュート。11分、右FWサラーが今度は中へのドリブルからミドルシュートナポリも12分、右SHカジェホンのCKにCBアルビオルがヘディングシュートを放つが、直後にはリバプールも右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスにCFフィルミーノがヘディングシュート。GKオスピナがキャッチする。

 さらに攻めるリバプール。13分、CBファンダイクがロングシュート。16分にはCHヘンダーソンミドルシュート。17分にも左IHミルナーミドルシュートを放つ。ナポリはその直後、疲れの見えた左SHファビアンに代えてジエリンスキを投入する。さらに22分、FWメルテンスに代えてミリク。そして25分には左SBマリオ・ルイに代えてグラムを投入した。リバプールが攻め続ける中、ナポリは守備に追われ、疲れが溜まっていく。

 それでも28分、左SBグラムの縦パスにFWミリクが走り込み、戻しのパスからジエリンスキがミドルシュート。だが枠を捉えられない。逆にリバプールも29分、CFフィルミーノのスルーパスに右FWサラーが抜け出し、シュート性のクロスか。だがGKオスピナがセーブした。さらに32分、左SBロバートソンがドリブルで上がり、右FWサラーの縦パスにロバートソンが走り込む。クロスに左FWマネがシュート。だがGKオスピナがナイスセーブ。

 ナポリも34分、FWインシーニェのクロスに右SHカジェホンが合わせるが、枠を捉えられない。リバプールは34分、CFフィルミーノに代えて右FWケイタを投入。サラーをCFに上げる。すると37分、右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスに右IHワイナルドゥムがヘディングシュート。38分、左IHミルナーの縦パスから再び右IHワイナルドゥムがシュート。42分には右IHワイナルドゥムのスルーパスにCFサラーがクロス。左FWマネのシュートはわずかにポスト左に外れる。

 攻めても攻めても追加点が遠いリバプールナポリは1点を取れば引き分けで決勝トーナメントに進出できる。44分、FWミリクのクロスのクリアをFWインシーニェがシュート。そしてアディショナルタイム2分、右SBマクシモビッチのクロスにFWミリクが抜け出した。だがシュートはGKアリソンがファインセーブ。ゴールを許さない。45+4分には左FWマネがドリブルで抜け出すが、シュートはまたも枠を捉えられない。そしてタイムアップ。アディショナルタイムナポリのチャンスには肝を冷やしたが、結局最後までゴールは許さなかった。1-0。リバプールが勝利して逆転で決勝トーナメント進出を決めた。

 パリ・サンジェルマンは予想どおり、レッドスター相手に4-1と勝利して、結局グループリーグを首位通過。ナポリは悔しいグループリーグ敗退となってしまった。他のグループを見れば、グループBで最終節バルセロナと対戦したトッテナムが引き分けて、最終節PSVと引き分けてしまったインテルを抜いて決勝トーナメント通過。結局プレミアリーグは4チーム全てが決勝トーナメントを通過したのに対し、セリエAからは4チーム中2チームが敗退。それも最終節で逆転された。またラ・リーガは4チーム中3チーム、リーグアンブンデスリーガも4チーム中3チーム。そして残り1チームはエールディビジからアヤックスが進出した。各リーグの実力を示すような結果。今年も楽しみな顔触れが残った。