開幕3連勝で首位に立ったグランパス。第4節の相手は開幕戦フロンターレと引き分けた後は連勝して2位につけるFC東京。第4節にして首位決戦というカードになった。FC東京は4戦連続同じ先発メンバー。ディエゴ・オリベイラと永井の2トップに右SH久保、左SH東。高萩と橋本のダブルボランチに、DFは右から右SB室屋、CBチャンヒョンス、CB森重、左SB小川。GKには林が座る。対するグランパスも前節と同じ先発。ジョーと赤崎の2トップに、右SHシャビエル、左SH和泉。シミッチと米本のボランチにDFは右から右SB宮原、CB中谷、CB丸山、左SB吉田。GKはランゲラックだ。グランパスの永井にFC東京の米本と丸山。お互い相手チームから移籍してきた選手がいる。
開始1分、グランパスがGK]ランゲラックのフィードをFWジョーがフリック。FW赤崎が落として左SH和泉がスルーパス。FWジョーが走り込み、シュートを放つ。続くシャビエルのCKのクリアからCHシミッチがミドルシュートを放つが、枠を外した。しかしFC東京も3分、FWディエゴ・オリベイラがミドルシュートを放つと、4分には左SH東のスルーパスにFW永井が裏に抜け出してGKと一対一。だがシュートはポスト右に外した。
FC東京は中盤から厳しいプレスをかけて奪い取り、裏を狙って、FW永井やFWオリベイラを走らせる。グランパスも17分、左SB吉田のパスから左SH和泉がクロス。FWジョーがDFを引き付けた裏側に右SHシャビエルがフリー。ボレーシュートを放つが、GK林がファインセーブ。さらに左SH和泉がヘディングシュートを放つが、これもGK林がナイスキャッチした。
その後もお互い攻め合う展開。激しい球際の攻防が続く。また家本主審がファールを取らない。38分、右SH久保の縦パスにFW永井が裏に走り込み、左SH東への横パスがこぼれたところをCH橋本がミドルシュート。41分にはCH高萩が上がって、戻しのパスを左SH東がシュート。決まったかと思ったが、サイドネットだった。グランパスも45分、CHシミッチのフィードにFWジョーがCBチャンヒョンスをよく抑えてシュートを放つが、GK林がファインセーブ。DFのクリアを拾った右SHシャビエルのクロスにFWジョーがヘディングシュートを放つが、これもGK林がキャッチした。前半はお互いチャンスがありながら、堅い守りでゴールならず。スコアレスで折り返した。
グランパスは後半頭から赤崎に代えて右SHマテウスを投入。シャビエルをFWに上げる。2分、左SH和泉のクロスに右SB宮原が走り込むが、左SB室屋がナイスブロック。ファーに流れたボールを左SB吉田がミドルシュートを放つが、これもDFがブロックした。3分には右SHマテウスのクロスにFWジョーがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。右SHマテウスは8分にもFKから強烈なミドルシュートを放つが、GK林がパンチングでクリアする。
そして9分、グランパスの右からの攻撃を厳しいプレスで奪い取ると、左SH東が倒れながらもCBの間にスルーパス。FW永井が抜け出して独走し、シュートを決めた。FC東京が先制点を挙げた。するとゲームはFC東京ペースになる。11分にはFW永井のスルーパスにFWディエゴ・オリベイラが抜け出してシュート。だがGKランゲラックがナイスセーブ。13分にもFW永井がドリブルからミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾くと、これも右SH久保が走り込み、シュート。わずかにポストの右に外れた。
20分、グランパスは宮原に代えて左SH相馬を投入。和泉を右SBに回す。FC東京も22分、右SH久保に代えて大森を投入。26分、右SHマテウスのクロスをFWシャビエルがフリック。FWジョーがシュートを放つが、DFがブロックした。28分、右SHマテウスが仕掛けて、PK内でCH橋本に倒される。しかし家本主審はPKを取らない。確かにわざと倒れた感あり。30分にはCH米本の縦パスにFWジョーがヘディングシュート。ポストを叩くが、これはオフサイド。34分にはCH米本のスルーパスに走り込んだ右SB和泉の戻しをFWシャビエルがシュート。しかしこれも枠に入らない。
ゴールが遠い。FC東京は34分、FW永井を田川に交代する。すると36分、左SB小川のクロスをFWオリベイラが落として、FW田川がシュート。わずかにポスト右に外れる。グランパスは40分、CH米本に代えて長谷川アーリアジャスール。FC東京も44分、FWディエゴ・オリベイラに代えてジャエルを投入する。45＋1分、FWジャエルのミドルシュートはGKランゲラックがナイスセーブ。そして45＋4分、CHシミッチのクロスにFWジョーがヘディングシュート。だがポストの左。そしてタイムアップ。1-0。FC東京が永井の先制点を守り切って勝利。3連勝を飾り、グランパスに代わって首位に躍り出た。
グランパスは今季初黒星。だがFC東京は強かった。中でもGK林がよかった。そして永井が古巣グランパスに恩返しの決勝点。仕方がない。それでも守備の堅いFC東京相手に再三ゴールチャンスを作れたのはよかったのではないか。最後は相馬の無敗神話に期待したが、相馬にとっても初めての黒星。だが悪くはない。この後は代表選で2週間空く。次のコンサドーレも簡単な相手ではないが、2週間の間にさらに連携を高めて、次は勝利が欲しい。今季は期待してもいいようなサッカーをしている。
