とんま天狗は雲の上

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薬物摂取による症状や依存性が十分周知されていないのではないか

 ピエール瀧がコカイン使用で逮捕された事件を発端に、彼が出演していた作品や電気グルーブの音楽に対する放送・上映・販売などの自粛の是非についてネットを中心に議論が沸き上がっている。私自身は坂本龍一が言っているように、電気グルーブのCD販売位はいいような気がしないではないが、ネット時代となって、電気グルーブで検索すると、デジタル配信の広告が出たりするようだといかがなものかと思わないでもない。

 そのことを言いたいわけではない。そもそもコカインって何が問題だから規制されているのだろうか。コカインの他にも麻薬や覚醒剤にはいろいろな種類がある。アヘン、モルヒネマリファナ、シャブ、ヒロポン大麻、ヘロイン、LSD・・・。WIkiで調べたら、麻薬と覚醒剤は取り締まる法律も異なり、違うもののようだ。

 ざっと読んだ印象では、これらの薬物を摂取すると、身体的・精神的な症状が発生することの問題と、摂取を続けることで依存症に陥るという二つの問題があるようだ。依存症ということでは、タバコやアルコールにも依存性があるし、ギャンブルだって同様。タバコ等に合法的なものと覚醒剤等の薬物とでは依存性にも差があるのだろうか。もし違いがないとすれば、摂取した時の症状に違いがあるのだろうか。

 オランダなどソフトドラッグの摂取が合法化されている国もある。オランダではハードドラッグに対する規制強化と実効性の確保がソフトドラッグの合法化の理由の一つとされ、ソフトドラッグはタバコとほぼ同等の規制を受けているという状況のようだ。つまり使用は認めるが、販売は管理する。それぞれの国が置かれた状況があり、経緯があるから、オランダと同様の政策を日本に持ち込んでいいとは思わないが、「ダメ!ゼッタイ!」と言っていれば効果が上がるというばかりではないだろう。

 今回の事件を契機に一部からは、日本でも麻薬合法化の方向に動き始めるのではないかという危惧の声も聞こえる。そうした意見に応えるためにも、薬物摂取による症状や依存性について薬物ごと具体的に明示してほしい。できれば、タバコやアルコールと併記する形で。ひょっとするとギャンブルが最も被害が大きいので、IR推進の立場上、明らかにできないとか、そんなことはないですよね。