とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第5節 名古屋グランパス 対 北海道コンサドーレ札幌

 前節、FC東京に敗戦して2位に転落して2週間。3連勝の勢いを取り戻すのか、はたまたこのまま失速するのかと心配した第5節コンサドーレ戦。グランパス長谷川アーリアジャスールをFWジョーと並んで先発起用。残りは前節と同じ4-4-2の布陣。対するコンサドーレは前節と同じ3-4-3。先発も前節と同じ。代表戦に出場した鈴木武蔵がワントップに入る。

 序盤、コンサドーレが積極的に前からプレスをかけてくる。何とかそのプレスをかいくぐって前に抜け出すと、5分、左SB吉田のクロスからCH米本がミドルシュートを放つ。8分にもCHシミッチがミドルシュートコンサドーレは12分、左CB福森のクロスに右FWアンデルソン・ロペスがシュート。CB中谷がブロックする。お互い交互に攻め込んではチャンスを作っていく。そして17分、左FWチャナティップにCHシミッチがプレスをかけると、シミッチが抜け出してFW長谷川につなぐ。長谷川が左に流すと、左SHがクロスを見せかけてシュート。GKクソンユンがナイスセーブするが、はね返りを右SHシャビエルが丁寧に合わせて押し込んだ。ゴール。グランパスが先制点を挙げる。

 コンサドーレも26分、CH深井のフィードのクリアから右FWアンデルソン・ロペスがミドルシュートを放つ。しかし31分、左SH和泉がFW長谷川の縦パスで抜け出し、右サイドからゴール前に詰めた右SB宮原にクロス。CB宮澤がクリアするが、うまく足に当たらず、こぼれ球を左CB福森がクリアしようとするが、ポストに当たってゴール内に転がり込む。オウンゴールグランパスが追加点を挙げた。

 こうなると完全にグランパス・ペース。早い攻守の切り替えで、コンサドーレのパスを分断。ロストしてもすぐに取り返してまた攻め立てる。33分には右SHシャビエルの縦パスをFW長谷川がつなぎ、FWジョーが切り返したところで足をすくわれ倒れる。が、主審はPKを取ってくれない。こぼれ球を右SB宮原がミドルシュートを放つがポスト左に外した。それでも39分、左CB丸山がドリブルで上がっていくと、縦パスをFW長谷川が落として、さらにFWジョーがワンタッチでつなぎ、CB丸山のスルーパスにFW長谷川が抜け出して、GKをよく見てシュート。グランパスが3点目。ワンタッチパスがポンポンとつながると、コンサドーレ守備陣はなす術なし。

 45分にも左CB丸山のフィードをFWジョーがヘディングで落とし、FW長谷川もヘディングで折り返すと、右SHシャビエルがDFの頭を超すループパス。FWジョーが走り込むが、DFにブロックされる。面白いようにパスがつながっていく。前半はここでタイムアップ。3-0。グランパスの大量リードで折り返した。

 後半頭にコンサドーレは右WBルーカス・フェルナンデスを下げて白井を投入する。右WB白井は積極的に駆け上がり、攻めていくが、グランパスのゴール前の守備は堅くはね返すと、4分、CB宮澤のクリアミスを拾った右SHシャビエルがドリブルで上がってクロス。FW長谷川が左につないでCHシミッチがミドルシュート。GKクソンユンがナイスセーブ。CHシミッチは直後にもこぼれ球から強烈なミドルシュートを放つ。 そして5分、中盤から面白いようにパスをつなぐと、CH米本の縦パスをFW長谷川が落とし。FWジョーが右に流して、右SHシャビエルが切り返してシュート。いったんはDFにかかったが、すぐに回収してそのままシュート。グランパスが4点目の追加点を挙げた。

 コンサドーレも7分、CH荒野の横パスから右FWアンデルソン・ロペスがシュートを放つが、枠は捉えられない。グランパスも8分、FWh瀬川のドリブルから落としをFWジョーがシュート。コンサドーレは9分、左WB菅のクロスに右FWアンデルソン・ロペスがドンピシャのヘディングシュートを放つが、GKランゲラックがファインセーブ。これがこのゲーム、グランパス最大のピンチだった。しかしはね返りをうまく回収すると、CHシミッチの縦パスにFW長谷川がポストになって落とし、右SHシャビエルがドリブルからミドルシュート。左ポストを叩く。

 11分にはCH荒野の縦パスから右FWアンデルソン・ロペスがドリブル。クロスにCF鈴木武蔵がシュートを放つが、枠を捉えられない。コンサドーレは15分、HC深井に代えて金子を投入する。CH金子の左足から長いパスが供給されるが、最後はグランパスDF陣がしっかりと守る。逆に22分にはCH米本の縦パスから左SH和泉がドリブル。クロスにFWジョーがシュートをするが、うまく当たらずミス。その後もグランパスが一方的に攻める。26分、左SH和泉が仕掛けてシュート。27分、GKランゲラックのフィードのクリアを右SHシャビエルが収めて、FW長谷川が横につないでFWジョーがシュート。GKクソンユンがファインセーブ。

 28分、コンサドーレはCH荒野に代えて左FW岩崎を投入。すると32分、左WB菅のスルーパスに左FW岩崎が抜け出してシュート。続くCKから左FW岩崎がヘディングシュートを放つなど、何とか反撃を試みる。しかしグランパスも33分にはCH米本に代わり小林。37分には右SB宮原を下げて左SH相馬を投入。和泉を右SBに下げる。38分、右SHシャビエルのミドルシュートはGKクソンユンがナイスセーブ。40分には右WB白井のクロスに右FWアンデルソン・ロペスがヘディングシュートを放つが、わずかにポストの左。直後には右SHシャビエルに代えてマテウスを投入。最後までしっかりと守ってタイムアップ。4-0。ほぼ完勝の内容でグランパスが勝利した。

 コンサドーレは前線の決定力は高くて脅威だが、グランパスは攻守の切り替えが早く、コンサドーレにサッカーをさせない。コンサドーレの中盤から後ろの守備がグランパスのパスについていけず、面白いようにつながるパスサッカーでコンサドーレを圧倒した。これで再び首位を奪還。やはりグランパスの強さは本物か。次のアントラーズ戦でその真価が問われる。