とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第6節 FC東京 対 清水エスパルス

 2位に付けるFC東京は依然負けなし。久保が右SHに定着して、堅い守備だけでなく攻撃面でも変化が出てきた。対するエスパルスは逆にこれまで勝利なしの17位。そろそろ初勝利がほしいところ。FC東京はこのところ不動の先発陣。久保が右SHに入り、FWはディエゴ・オリベイラと永井。高萩と橋本がボランチを組み、左SBには22歳の小川諒也が入る。対するエスパルスは竹内とヘナト・アウグストのダブルボランチ。両SHには右に金子、左に石毛。FWは北川とチョンテセの組合せ。CBは立田とファンソッコで組む。

 序盤、エスパルスがパスを回して隙を伺い、FC東京は守りからカウンターの態勢。5分、FW永井がドリブルで突破を図るが、CB立田が何とかブロックした。直後には右SH久保が左SH東とのワンツーで抜け出し、シュートを放つ。CKを蹴るのも久保。すっかりFC東京の顔になっている。10分、FW北川から右SH金子へのスルーパス。だがGK林がセーブしてすぐにカウンター。最後は右SB室屋のクロスに右SH久保がシュートを放つが、ポスト右に外れた。

 エスパルスは13分、左SH石毛のFK。17分、FW北川のミドルシュートとシュートは放つが、決定的なチャンスはつくれない。村田や白崎らは移籍してゲームメーカーがいない感じ。19分、CB森重のFKはGK六反が横っ飛びセーブした。エスパルスも26分、右SBエウシーニョの縦パスにFWチョンテセが抜け出してシュート。だがポストに嫌われる。30分、左SH石毛のFKにCHヘナト・アウグストがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。FC東京も久保のドリブルとカウンターしか攻め手がない印象。40分、右SH久保のスルーパスに抜け出した右SB室屋のクロスにFW永井が走り込むが、CBファンソッコにブロックされてシュートは打てず。序盤こそFC東京がチャンスをつかんだが、その後は膠着したまま、前半を終えた。

 しかし後半2分、FW北川から右に流すと、右SH金子がクロスを入れきれず、戻す。CHヘナト・アウグストが放り込んだクロスにFW北川がフリック気味のヘディング。これがGKの頭を越えてゴールに吸い込まれた。エスパルスが先制点を挙げた。

 その後はFC東京がパスをつないで攻める。しかしエスパルスもカウンター。5分にはFW北川がドリブルで走り、左に流して、左SB松原のクロスにFWチョンテセがボレーシュート。12分にもFW北川のドリブルからFWチョンテセがミドルシュート。GK林がナイスセーブした。パスを回してもなかなか攻め切れないFC東京は14分、FW永井に代えてジャエル。CH高萩に代えて左SHナサンホを投入する。東がボランチに下がる。すると18分、左SHナサンホのクロスにFWディエゴ・オリベイラがシュート。

 エスパルスも21分、FWチョンテセに代えてドウグラスを投入する。するとその直後には右SBエウシーニョのクロスにFWドウグラスがヘディングシュートを放つ。FC東京は24分、右SH久保の縦パスをFWディエゴ・オリベイラが落とし、左SHナサンホからFWジャイルへパス。これはDFがカットしたが、ナサンホが入って、前線でボールがうまくつながるようになってきた。そして30分、左SB小川の縦パスにFWディエゴ・オリベイラが走り込むと、クロスに左SHナサンホがライダーキック! いや、テコンドー・キックらしい。昔、習っていたとか。これでFC東京が同点に追い付いた。

 32分にはCH東のスローインに左SHナサンホが走り込み、仕掛けて戻したパスを右SH久保がミドルシュート。36分にも中盤の競り合いからこぼれたボールを左SHナサンホがヘディングでつないで、右SH久保がドリブル。CH竹内のスライディングをかわしてミドルシュートを放つ。が、これもポストに嫌われた。久保の今季初ゴールはまたもお預け。エスパルスも38分、左SH石毛のクロスにFWドウグラスがヘディングシュート。互角の展開が続く。

 そして41分、CH東の縦パスをFWディエゴ・オリベイラが落とすと、FWジャイルが反転しながらノールックでスルーパス。これにディエゴ・オリベイラが走り込み、GK六反の上を抜くループシュートFC東京が勝ち越し点を挙げた。これが決勝点。その後はFC東京が時間を使って逃げ切った。2-1。ホームのFC東京が逆転勝利を飾った。

 同じく無敗のサンフレッチェが得失点差で上位に立ち、FC東京の2位は変わらないが、ナサンホというニュースターが現れて、今後の活躍がさらに楽しみになった。一方のエスパルスは依然、未勝利のまま。それでもこのゲームを観る限り、それほど悪い内容ではなかった。もちろんゲームメーカー不在で攻撃のバラエティには乏しいが、ドウグラスの復帰で一度勝利すれば、中位までは行ける可能性はある。次節はジュビロとの静岡ダービーだ。ジュビロもようやく今節、初勝利を挙げたところ。下位で低迷する同士の対戦というのが少し寂しいが、両チームとも勝利して次へつなげたい。面白いゲームになるかもしれない。