とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第8節 名古屋グランパス対ジュビロ磐田

 マリノスアントラーズとアウェイで1敗1分。勝利を挙げられず、順位も4位に落としてしまった。3試合ぶりにホームに戻ってきたグランパスの相手はジュビロ。前節の静岡ダービーに敗戦して14位。前節後半に積極的なプレーを見せた左WBエレンと左FWロドリゲスを先発で起用していた。布陣は3-4-3。一方、グランパスの布陣は4-4-2。ランゲラックが前節の負傷で、代わってGK武田が先発した以外は前節と同じ。FW長谷川アーリアジャスールは4試合連続の先発出場だ。

 序盤からグランパスがパスを回して隙を窺うのに対して、ジュビロはパスカットから長いボールを前線に放り込み、CFアダイウトンや左FWロドリゲスを走らせる。10分には右FW山田大記の仕掛けをCH米本が倒し、CH田口が直接FKを狙うが、GK武田がナイスセーブで弾き出す。なかなかゴール前まで攻め込めなかったグランパスだが、ようやく22分、CHシミッチの縦パスをFW長谷川が落とし、FWジョーが右に流して、右SHシャビエルが仕掛ける。左WBエレンが対応。シャビエルが倒れたが、PKは取らない。23分にはFWジョーの縦パスをFW長谷川が落とし、右SHシャビエルのヒールパスにFWジョーが走り込む。しかしこれもDFがブロック。ジュビロの守備が堅い。

 ジュビロは27分、左FWロドリゲスが切り返しからミドルシュート。GK武田がファインセーブする。グランパスも38分、右SHシャビエルのCKにFWジョーがヘディングシュート。しかし叩き付けられない。41分にはCB中谷が中盤でボールを奪い、そのままドリブル。左に流すと、FWジョーがさらに左へ。左SB吉田のクロスにCB中谷が走り込むが、手前でGKカミンスキーがセーブ。前半グランパスはシュートが打てないまま、スコアレスで折り返した。

 後半も同じような展開が続く。7分にはFKの流れからCHシミッチがミドルシュート。これがグランパス最初のシュート。しかしジュビロもその直後、CFアダイウトンの縦パスから左FWロドリゲスがミドルシュートを放つ。さらに12分にはCH松本がドリブルで持ち込み、落としのパスを駆け上がった右CB大南がクロス。ファーに抜けたボールを左WBエレンがミドルシュート。DFが身体を張る。さらに右サイドに抜けて、CB大南がクロスを入れると、右FW山田大記がシュート。しかしうまく捉えられない。枠を外した。

 なかなか攻撃がつながらないグランパスは15分、左SH和泉に代えて相馬を投入する。しかし17分、ジュビロが左WBエレンのFKからチャンスをつかむ。クロスにCFアダイウトンがドンピシャのヘディングシュート。GK武田がナイスセーブ。しかし弾いたボールはポストに当たりはね返る。これをCH米本がライン上でクリア。バーに当たったボールはそのままはね返っていった。米本のナイスプレーに救われた。

 20分にはFW長谷川に代えて右SH前田を投入。シャビエルをFWに回す。そして25分、左SH相馬のCKのクリアをFWシャビエルがうまく競って収めると、DFの上を通して前に進もうとする。このボールにFWジョーが反応し、焦ったCB大南の空振りもあってうまく身体を入れると、GKをよく見て頭を越えるループシュートグランパスが先制点を挙げた。

 その後はジュビロが左WBエレンに代えてFW荒木。37分にはCFアダイウトンに代えて小川航基。さらに41分にはCH山田大記に代えてムサエフを投入。攻めていくが、グランパスも必死に守る。45+4分、CHムサエフのクロスにFWロドリゲスがヘディングシュートを放つが、バーを叩く。万事休す。グランパスが粘り強く戦って1-0。3試合ぶりの勝利を飾った。

 ジュビロは、守備は堅いものの川又の不在が痛い。前節勢いのあったロドリゲスも再三オフサイドにかかり、挙句の果てに最後のヘディングシュートの後、2枚目のカードをもらって退場してしまった。ムサエフが途中出場し、いいプレーを見せていた。小川航基も復活し、これからの復調を期待したい。一方、グランパスはさすがに各チームに守備を固められ、リーグ序盤のようなゴールラッシュは難しくなってきたが、それで我慢強くプレーして勝利したのはよかった。次は2位サンフレッチェ戦。相手も粘り強く戦うチーム。このゲームのように焦ることなく落ち着いてプレーして、ホームで平成最後のゲームを勝利で飾ってほしい。