とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

U-20ワールドカップ グループB メキシコ 対 日本

 初戦はエクアドル相手に何とか引き分けた日本。第2戦は初戦イタリアに敗れて後がないメキシコが相手。FWライネスはスペインのベティスに所属する18歳だ。メキシコの布陣は4-3-3。FWはライネスの他にCFマシアスと左FWデラロサ。オロナがアンカーに入り、メラスとロサーノがIH。DFは右から右SBアルバレス、CBセプルデバ、CBレオン、左SBカルディス。GKはイゲーラ。対する日本は初戦途中出場の宮代を田川と並んでFWに起用し、斉藤光毅を右SH。ボランチには齊藤未月と並んで藤本が入る。左SBには鈴木冬一が先発した。

 序盤、メキシコが積極的に仕掛けてくる。1分、右FWライネスのドリブルから左に流して、左FWデラロサがシュート。GK若原がナイスセーブではね返した。6分にもCBセプルデバのフィードにCFマシアスが抜け出してシュート。これはCB瀬古がブロックした。最初受け身に回った日本だったが、メキシコのペースに次第に慣れてくると、日本も積極的なプレスから攻めていく。10分、CH藤本のCKにFW宮代がフリックするが、合わせる選手がいない。13分、FW宮代がFW田川とのワンツーで抜け出し、DFの当たりに倒れるが、PKは取ってもらえない。それでも21分、左SB鈴木冬一のクロスのこぼれをCH藤本が拾うと、縦パスにFW宮代が抜け出してシュート。日本が先制点を挙げた。

 メキシコは24分、右IHメラスが筋肉系の故障でフィゲロアに交代する。このフィゲロアがライネスと同様なドリブラー。28分には右IHフィゲロアが中へのドリブルからミドルシュートを放つが、GK若原がキャッチする。日本も35分、右SB菅原のクロスにFW田川がヘディングシュート。ネットを揺らしたが、これはオフサイド。だが先制した日本が積極的にパスを回して攻めていく。39分にはFW宮代の縦パスにFW田川が走り込むが、DFがクリア。メキシコも45+2分、DFからのフィードにCFマシアスがうまく抜け出してミドルシュートを放つが、これもGK若原がキャッチした。先制されて焦るメキシコに対して、日本は落ち着いて攻めることができていた。

 メキシコは後半頭には左FWデラロサに代えてドミンゲスを投入する。しかし6分、日本は右SH斉藤光毅のスルーパスにCH齊藤未月が走り込みシュート。GKイゲーラが弾いたボールをFW宮代がシュート。これでCKを得る。そして7分、CH藤本のCKにFW田川がニアに走り込みヘディングシュート。日本が追加点を挙げた。その後も気持ちよく攻め込む日本。対してメキシコも必死に反撃するが、動きがよくなった日本は寄せも厳しく、メキシコのパスを分断する。

 19分、FW宮代がミドルシュート。21分には右SH斉藤光毅がミドルシュート。日本は自由に攻めていく。メキシコは25分、左IHロサーノのFKにCBデプルデバがヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。28分には左IHロサーノに代えてロペスを投入。30分、メキシコは右SBアルバレスがドリブルで右サイドを突破。最後はDFラインも突破してゴールに迫るが、GK若原ががっちりとセーブする。31分、日本は右SH斉藤光毅に代えて中村を投入。

 すると直後の32分、右SH中村のパスからFW田川がスルーパス。FW宮代がギリギリのタイミングで抜け出してシュート。日本が追加点、3点目を挙げた。何とか1点でも返したいメキシコは38分、右IHフィゲロアの仕掛けから左IHロペスが落とし、右FWライネスがシュート。しかしわずかにポストの右。44分、右FWライネスのミドルシュートもGK若原がキャッチする。45分には左SH山田のサイドチェンジから右SH中村がシュートを放つが、これはサイドネット。45+2分にも右SH中村がカットインからミドルシュートを放つ。メキシコも45+5分、CFマシアスのミドルシュートが左ポストのギリギリを抜けるが。これでタイムアップ。第2戦は日本が3-0と快勝した。

 エクアドル戦に比べると、堅さも取れたのか、メキシコの寄せが甘いのか、日本が自由に攻めていくことができた。中でもFW宮代とCH藤本がイキイキとしていた。また両SB菅原と鈴木冬一もよく攻撃参加。流動的な攻めの起点となっていた。さて第3戦の相手イタリアは第2戦もエクアドルに1-0と勝利。既に決勝トーナメント進出を決めた。日本も引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるが、負ければグループリーグ敗退もあり得る。ここはしっかりとイタリアに勝利して決勝トーナメントにつなげたいところ。第2戦の内容がよかっただけに、次のイタリア戦も楽しみになってきた。