とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第20節 名古屋グランパス対ガンバ大阪

 グランパスが勝利したGW2日目の4月28日に山陰旅行へ出発した私は、その後、首の痛みを始めとする体調不良に苦しんでいる。いまだに首が痛い。そしてグランパスはGW明けの12日にレッズ相手に勝利して以降、8試合勝ちなし。最近は4連敗。一向に調子が上向く気配が見えない。

 FC東京から太田宏介が加入して初めてのゲーム。太田宏介は左CBで先発した。右CBには高卒新人で初出場の藤井陽也。藤井って誰? 前節、超人的な頑張りを見せた米本が練習中のケガで長期離脱となり、これも過度に無理をさせたことが原因の一つではないか。代わりにボランチはシミッチとエドゥアルド・ネット。吉田と宮原を左右のWBで起用し、和泉と前田がIH。布陣は5-4-1。ジョーがワントップに入る。対するガンバも知らない名前の若手選手が多い。布陣は3-5-2。ドイツから帰ってきた宇佐美がアデミウソンと並んでFWで先発。WBは右SB福田、左WB中村敬斗が左右に開き、中央は遠藤をアンカーに、右IH矢島、左IH倉田。CBは右から高尾、菅沼、キムヨングォンと並び、GKはいつもの東口。

 守備力のある吉田をWBに置き、太田が積極的に上がっていくグランパスの左サイドは流動的で面白い。エドゥアルド・ネットとシミッチのボランチもだいぶバランスが取れてきたようだ。前半4分、ガンバDFの縦パスをCHエドゥアルド・ネットがカットすると、CFジョーに縦パス。ジョーがポストとなって時間を作り、落としを受けたCHエドゥアルド・ネットが抜け出してパス。右IH前田が難なくゴールに押し込んだ。グランパスが先制する。しかし8分、ガンバはCH遠藤のフィードにFWアデミウソンが高いグランパスのDFラインとうまく駆け引きして抜け出し、飛び出したGKランゲラックをかわしてシュートをゴールに突き刺した。すぐにガンバが同点に追い付いた。

 その後は5-4-1で守りを固めるグランパスに対してガンバがパスをつないで攻めていく。22分にはFW宇佐美がFWアデミウソンとのワンツーからミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾き出す。グランパスも24分、CHシミッチのクロスにCFジョーがヘディングシュートを放つが、GK東口がキャッチした。これまでとは違い、グランパスはしっかり守備ブロックを作りつつ、タイミングを計って攻めていく。そして44分、左サイドで組み立てて、左IH和泉のクロスに右WB宮原がシュート。グランパスが勝ち越し点を挙げた。CFジョーがDFを引き付けてスルーしたことも大きい。前半は2-1。グランパスのリードで折り返した。

 後半は1分、左IH和泉のパスをCFジョーがうまくDFを背負って反転。そのまま走り込むが、横を走る右IH前田へのパスコースは塞がれている。後ろから上がったCHエドゥアルド・ネットがミドルシュートを放つが、枠は捉えられなかった。4分にはCH遠藤から左WB中村へのパスを右IH前田がカットしてシュートを放つ。GK東口がナイスセーブ。ガンバも9分、FW宇佐美のパスから右IH矢島がミドルシュートを放つが、ポスト左に外した。

 1点負けているガンバが先に動く。11分、左WB中村に代えて左IH小野瀬を投入。倉田を左WBに回す。グランパスも16分、右IH前田に代えてシャビエル。シャビエルは前田に比べて高い位置でプレーするのはやや気になる。これが最後の失点につながったのかもしれない。それでも18分、CHエドゥアルド・ネットからの大きなサイドチェンジを受けて左IH和泉がドリブル。シュートを放つ。20分には左CB太田が駆け上がり、クロスに右IHシャビエルがヘディングシュート。

 ガンバは23分、CH遠藤を下げてFW食野を投入。矢島をアンカーに下げて、宇佐美を左IHに回す。小野瀬が右IH。するとFW食野の積極的なプレーが次第にゲームを動かしていく。27分には右WB福田がミドルシュート。GKランゲラックがナイスセーブで弾き出す。グランパスは29分、CFジョーを下げて長谷川を投入する。1点を守ろうという意識。だがそれが最後の結末を招いたのではなかったか。ガンバは37分、疲れの見えたFWアデミウソンを下げて渡邉千真を投入する。42分にはFW食野が反転で抜け出し、ドリブルからミドルシュート。43分にもCH矢島がミドルシュートを放つ。44分、グランパスは左IH和泉に代えて相馬を投入する。

 そして45+1分、右サイドから右IH小野瀬がサイドチェンジ気味のクロス。これに左IH宇佐美がヘディングシュート。ついにガンバが同点に追い付いた。グランパスは45+3分、左CB太田のFKにCF長谷川がヘディングシュート。45+1分にも太田宏介がFKのチャンス。シュートはきれいに右隅へ飛んだが、GK東口が横っ飛びナイスセーブ。そしてタイムアップ。2-2。引き分けに終わった。

 5試合ぶりの勝ち点1。確かに太田宏介が加入して、吉田、宮原をWBに置く布陣。そしてこれまでにない守備の意識とグランパスも前節からだいぶ変わった。だが結果は付いてこなかった。後半はガンバに押される時間が長かったし、それを守備的なサッカーで迎え入れてしまったのもグランパス自身。やはりまだまだだ。そして私の首痛も、これで快方に向かうかと思ったが、もうしばらく我慢が必要なようだ。来週には良くなるといいのだけれど。