とんま天狗は雲の上

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インターナショナル・チャンピオンズ杯 レアル・マドリード対アーセナル

 プレシーズンマッチにどういうメンバーで臨むかということについて、各チームの思惑はそれぞれだろう。久保の出場も期待されたレアル・マドリードの第2戦だったが、結局最後まで久保の出場はなし。バイエルン戦では前半だけベストメンバーだったが、このゲームではFWヨビッチをFWベンゼマと2トップで先発起用するなど、移籍選手の融合と調整を意図していた。アザールは前戦同様、左SHで先発出場。右SHにルーカス・バスケスボランチのクロースとモドリッチは変わらないが、左SBにメンディが先発。右SBカルバハル。CBはナチョとセルヒオ・ラモス。GKにはナバスが先発した。対するアーセナルはラカゼットとエジルを2トップで起用し、右SHオバメヤン、左SHムヒタリャン。ボランチにジャカと19歳のウィロックが先発。DFは右から右SBジェンキンソン、CBチャンバース、CBソクラティス、左SBコラシナツ。GKはマルティネスが先発した。

 開始2分、右SHルーカス・バスケスのパスからFWベンゼマミドルシュート。さらに3分には左SBメンディがボールを奪い、左SHアザールがドリブル。FWヨビッチがシュートを放った。一方、アーセナルも6分、左SBコラシナツをCBナチョが倒して得たFKをFWエジルが狙うが、GKナバスがファインセーブした。そして8分、CBセルヒオ・ラモスにFWエジルがプレスをかけると、パスミスをCHウィロックがカット。CHジャカがドリブルで持ち上がり、左に流して、FWラカゼットがクロス。これがCBナチョの手に当たり、PKを取られる。しかもナチョにはレッドカード。これは少し厳しすぎる。10分、FWラカゼットがPKを決めて、アーセナルが先制した。

 序盤で一人少なくなってしまうのは、プレシーズンマッチとしては痛い。その後もレアルにミスが多く、アーセナルが優勢にゲームを進める。12分、左SBコラシナツの戻しから左SHムヒタリャンがミドルシュート。13分、CHウィロックのクロスのこぼれを再び左SHムヒタリャンがミドルシュート。レアルは18分、FWヨビッチを下げてCBヴァランを投入。そして24分、CHジャカの縦パスをFWラカゼットがヒールでスルーパス。右SHオバメヤンが走り込み、シュート。アーセナルが追加点を挙げた。2-0。

 それでもレアルはそこからじっくりと押し返していくと、40分、CHモドリッチに強く当たったCBソクラティスにこのゲーム2枚目のイエローカードが出される。まるで主審がゲームを調整したよう。これで両チーム10人ずつとなった。42分、CHクロースがミドルシュート。45分にはCHクロースのクロスにFWベンゼマがヘディングシュートを放つが、ポストの右。前半はこのまま2-0で折り返した。

 レアル・マドリードは後半最初に6人を交代。CFベンゼマを下げてベイル。左SHアザールに代えてイスコ。右SHルーカス・バスケスに代えてアセンシオ。さらに右SBにはオドリオソラ、左SBマルセロ。そしてGKもクルトワに交代した。一方アーセナルはCHウィロックを下げてCBモンレアルを投入。ムヒタリャンをCHに下げて、オバメヤンが左SH。エジルは右SHに下げる。

 10人同士となった後半は互角の展開。7分、右SHアセンシオが切り返しからミドルシュートを放つ。ポストに弾かれた。そして11分、左SBマルセロのスルーパスに左SHイスコが走り込むと、横につないでCHアセンシオがシュート。GKマルティネスが飛び出してブロックするが、こぼれ球をCFベイルがシュート。レアルが1点を返した。さらに14分、左SHイスコの落としから右SHアセンシオが左に展開。左SBマルセロのクロスを右SHアセンシオがシュート。レアルが同点に追い付いた。

 その後はレアルが優勢。一方的に攻め続けるが、19分、右SHアセンシオがケガ。前十字靭帯断裂の重傷だった。そこで20分、アセンシオに代えて右SHビニシウス。CHモドリッチに代えてセオアカ。CHクロースに変えてフィダルゴ。そしてCBセルヒオ・ラモスに代えてデラフエンテを投入する。久保に出番はない。すると20分には右SHビニシウスのクロスにCFベイルがシュート。GKマルティネスがファインセーブを見せる。

 アーセナルも29分、CFラカゼットに代えてケシャ。左SHオバメヤンに代えてサカ。右SHエジルに代えてネルソン。そしてCHムヒタリャンに代えてバートンを投入した。すると31分、右SHネルソンのCKにCBモンレアルがヘディングシュート。左SBマルセロがブロックすると、左SBコラシナツがシュート。これはライン上でCFベイルがクリア。さらに左SHサカのシュートはCBヴァランがブロック。CHジャカが回収して左に展開、ネルソンがミドルシュートを放つが、枠は捉えられなかった。

 34分、CFベイルが左足アウトによる強烈なミドルシュートを放つが、ポストの右。終盤、アーセナルが攻勢をかける。42分、CHジャカのフィードにCFケシャが抜け出すが、GKクルトワの飛び出しが早く、シュートはセーブされた。43分、左SHサカのクロスにCFケシャのヘディングシュートはポストの右。45+3分、CHジャカがミドルシュートを放つも、GKクルトワがキャッチする。結局、2-2。ドローかと思ったら、なんとPK戦で勝負を決するレギュレーションだった。

 PK戦は最初、アーセナルの右SHネルソンが決めて、ベイルが失敗。しかしその後、ベテランのジャカ、モンレアルと失敗し、最後は19歳バートンが失敗して、その後3人が成功したレアルが勝利した。インターナショナル・チャンピオンズ杯も一応、順位を決めるので、PK戦の勝敗も結果に影響するのだろう。それでもPK戦はご愛敬。久保は結局このゲームでの出場はなかったが、チームでのライバルはモドリッチの控えということで、フィダルゴがライバルかな? 守備力が問われるボランチではなく、本当はイスコのポジションでやらせたいけど、アセンシオの長期離脱で出番が回ってくるだろうか? ゲーム中、英語の実況だったが、久保のコパ・アメリカでの活躍を話題にしていた。そんな放送を聞くとうれしくなる。まずは若手同士の競争に勝っていく必要がある。