とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第3節 ブレーメン対アウクスブルク

 前節、大迫が同点ゴールを決めたものの、交代後に失点して開幕連敗スタートとなったブレーメン。第3節の相手は同じく開幕後勝利のないアウクスブルク。お互いそろそろ勝利が欲しいところ。ブレーメンは前節先発のFWヨハネス・エッゲシュタインがレッドカードによる出場停止で代わりに19歳サージェントが先発。フュルクルクと並んで、大迫がトップ下に入る。またDFにケガ人続出で、本来右SBのゲブレセラシエがCBに入り、右SBには移籍したばかりのラングが入る。その他は前節ホッフェンハイム戦と同じ。一方のアウクスブルクは4-2-3-1の布陣。ニーダーレヒナーをワントップに、トップ下にグレゴリッチュ。右SHリヒター、左SHバルガス。ボランチにはバイアーとケディラ弟が並び、右SBにはアーセナルから移籍してきたリヒトシュタイナーが入る。左SBマックス。CBはイェドバイとウドゥオカイ。GKはコウベクが守る。

 序盤、アウクスブルクが積極的に高い位置からプレスをかける。序盤押し込まれたブレーメンだったが、6分、左IHクラーセンの縦パスをFWサージェントが落とし、FWフュルクルクのスルーパスにOH大迫が抜け出す。飛び出すGKをよく見て、狙い澄ましたシュート。ブレーメンが大迫のゴールで先制点を挙げた。しかしアウクスブルクも前からプレス。10分にはCHケディラのパスをOHグレゴリッチュがさらに縦へ。左SHバルガスが抜け出してシュートを放つ。

 そして12分、左から攻め立てて、ファーに流れたボールを右SBリヒトシュタイナーがクロス。左SHバルガスがヘディングシュートを決めて、すぐにアウクスブルクが同点に追い付いた。ブレーメンはゴール前に人数こそいたものの、バルガスにほぼフリーでヘディングを打たせてしまう。それでも21分、ブレーメンはCHシャヒンのフィードに抜け出したFWサージェントが、詰め寄るGKコウベクの上を抜いて、シュート。再びブレーメンがリードした。

 そして34分、左SBフリードルの縦パスにFWフュルクルクが抜け出そうとしたところを、右SBリヒトシュタイナーが後ろから倒す。イエローカード。その前にブレーメンのFKのボールを蹴り出してイエローカードを受けていた。2枚目のカードでリヒトシュタイナーが退場になってしまう。アウクスブルクはイェドバイを右SB、ケディラをCBに下げて、4-4-1の布陣にするが、その後はブレーメンが攻勢。37分、CHシャヒンのCKにFWフュルクルクがヘディングシュート。40分にはCHシャヒンのパスから左IHクラーセンがクロス。OH大迫がミドルシュートを放つが、これはポスト右に外す。42分にもCHシャヒンがミドルシュート。前半はブレーメンの1点リードで折り返した。

 後半最初、アウクスブルクはグリゴリッチュを下げてCBスヒーを投入。ケディラをCHに戻す。そして1分、右SHリヒターのフィードにCFニーダーレヒターが抜け出すと、クロスに左SHバルガスがシュート。後半早々にアウクスブルクが追い付いた。ブレーメンのDFがあまりに軽い。10分には右SHリヒターがハーフライン付近からロングシュートを狙う。後半のアウクスブルクは4-4-1で守りを固め、マイボールになったら前線に放り込む。だがその度にブレーメンのDFがバタバタしてしまう。

 それでも攻撃ではOH大迫がよく収めて、中盤で時間を作り、攻めていく。12分にはCHシャヒンの縦パスを受けて、OH大迫がミドルシュート。20分、CHシャヒンのFKのクリアをCBモイサンデルがミドルシュート。そして22分、CHシャヒンから左に展開。左SBフリードルのクロスにOH大迫がダイレクト・ボレー。これが決まり、3点目。ブレーメンが再び勝ち越した。

 アウクスブルクは28分、左SHバルガスに代えて長身CFフィンボガソンを投入。ニーダーレヒターが左SHに回る。30分、左SBマックスのクロスにCFフィンボガソンがヘディングシュート。37分には左SHニーダーレヒナーのミドルシュートがポストを叩く。ブレーメンはその直後、FWサージェントに代えてピサロを投入する。40分、左SBマックスのFKはDFに当たってコースが変わり、あわやゴールへ。GKパブレンカがファインセーブで弾き出した。

 直後にはアウクスブルクが左SBマックスに代えて左WBペデルセンを投入。DFを3枚にして、ニーダーレヒナーをFWに上げる。3-4-2の布陣。41分、左WBペデルセンのクロスにFWフィンボガソンがヘディングシュート。一人少ないながら攻め込むアウクスブルク。42分にはFWフュルクルクに代えてハルニック。45+1分にはOH大迫を下げてグロスを投入する。アディショナルタイムアウクスブルクが攻め立てるが、何とか守り切ったブレーメン。3-1。ブレーメンが今季初勝利を挙げた。

 しかし2試合続けての3失点に、このゲームも終盤は押し込まれ、3点取っても全然安心できない。それでも攻撃面ではOH大迫によく収まって、積極的にシュートを放っている。アンカーに据わるシャヒンも攻撃的センスのある選手なだけに、もう一人守備的なCHが欲しい。しばらくはこんなゲームが続くのかもしれないが、大迫が中心となってゴールを挙げていくしかない。大迫はすっかりブレーメンに欠かせない選手になっている。