とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第29節 名古屋グランパス対ベガルタ仙台

 フィッカデンティ監督に代わって2引分けと未だ勝利がない13位グランパス。今節は14位ベガルタとの対戦。勝ち点差は1。負ければ順位が入れ替わる。それだけでなく16位サガンとの勝ち点差は2。降格圏内もいよいよ現実のものとなってきた。グランパスの布陣は4-3-3。左IHに和泉を置いて、サンフレッチェ戦と同じ先発だ。対するベガルタは4-4-2。FWは長沢とハモン・ロペスの2トップ。右SH道渕、左SH関口が左右に開き、ボランチは富田と松下。DFは右から右SB蜂須賀、CBシマオ・マテ、CB平岡、左SB永戸。GKには元ポーランド代表スウォビィクが入る。

 開始1分、左SB太田宏介の縦パスに走り込んだ左FW前田が持ち上がってクロス。CFジョーのシュートはCB平岡がブロックした。一方、ベガルタも序盤から積極的に攻めてくる。3分、右SH道渕がドリブルで仕掛けてシュート。さらに左SH関口のクロスからFW長沢がヘディングシュートを放つ。どちらもGKランゲラックがファインセーブで弾き返した。さらに攻めるベガルタは7分、右SB吉田のパスをFWハモン・ロペスがカットすると、右SH道渕が仕掛けて、FW長沢がシュート。CB丸山がブロックする。しかし続く永戸のCKにCB平岡がヘディングシュート。これが決まり、ベガルタが先制点を挙げた。長沢とシマオ・マテにDFが集中し、その間をCB平岡が飛び込んできた。

 その後はグランパスが反撃する。19分、左IH和泉の仕掛けから、戻しのパスを左FW前田がシュート。グランパスはその後、和泉を右SH、前田を左SHに下げる4-4-2の布陣に変更。37分には右SB吉田の縦パスのこぼれから左SH前田がボレーシュートを放つが、GKスウォビィクがファインセーブ。39分、FWシャビエルのミドルシュートは右に外れる。40分過ぎにはまた元の4-3-3に戻した。今一つ連携がスムーズに行かず、ミスも多い。前半はベガルタの1点リードで折り返した。

 後半はまた序盤、ベガルタが攻勢をかける。開始2分、FW長沢がミドルシュートを放つと、さらにその直後、左SH関口のパスからFWハモン・ロペスがミドルシュート。守りを固めるベガルタをなかなか崩し切れないグランパスは9分、右FWシャビエルに代えてFW赤崎、CHシミッチに代えてエドゥアルド・ネットを投入。今度は前田を右SHに置く4-4-2。FW赤崎はすぐに11分、ミドルシュートを放つと、17分には左SB太田宏介のCKにCHエドゥアルド・ネットがヘディングシュート。しかしGKスウォビィクがナイスキャッチ。20分、FW赤崎のクロスにFWジョーがフリックするが、枠には入らない。

 24分、ベガルタはFW長沢に代えて阿部拓馬を投入する。29分、左SB太田が左SH和泉とのワンツーで抜け出し、クロスにFW赤崎がヘディングシュート。だが枠を捉えられない。その後も攻めるグランパス。32分、左SB太田のクロスをFWジョーが落として、FW赤崎がシュート。だがこれもGKスウォビィクがナイスセーブ。33分、CB丸山の縦パスをFWジョーが胸トラップからボレーシュートを放つが、わずかにポストの左に外れる。36分、左SB太田がミドルシュートを放つが、これもGKスウォビィクがナイスセーブ。37分、CH米本のミドルシュートはポスト左に外れる。

 どうしてもゴールが遠いグランパスは38分、左SB太田を下げて、右SB宮原を投入。吉田を左SBに回す。ところがその直後、GKスウォビィクのフィードにFW阿部が抜け出すと、競り合ったCB丸山がPA内で阿部を倒してしまう。PK。40分、FWハモン・ロペスがこれを決めて、ベガルタが追加点を挙げた。ベガルタは42分、FWハモン・ロペスに代えてCBキムジョンヤを投入。3バックにして守りを固める。グランパスも丸山をFWに上げて、3-4-3にして攻めるが、最後までゴールは挙げられず。2-0。ベガルタ会心の勝利を挙げた。

 グランパスはこれで14位に転落。降格圏17位山雅との勝ち点差は4。入替プレーオフとなる16位ベルマーレとの勝ち点差はわずか2しかない。フィッカデンティ監督に代わって守備はだいぶしっかりしてきたが、攻撃は風間監督時代のやり方を変えていない感じ。赤崎が累積で出場停止となる次節コンサドーレ戦。ジョーとシャビエルが絶不調の中、彼らに頼らない攻撃の形を作っていきたい。守備の次は攻撃。ゴールを挙げないことには、勝ち点も積み上がっていかない。そろそろ勝利が欲しい。