とんま天狗は雲の上

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ラ・リーガ第10節 バルセロナ対レアル・マドリード

 バルセロナの政情不安により延期となっていた第10節、バルセロナレアル・マドリードエル・クラシコ。第16節まで終わって勝ち点35で並ぶ。得失点差でバルセロナが首位となっているが、ここ5試合はお互い4連勝の後、前節は引分け。しかもエル・クラシコのこれまでの対戦成績も72勝34分72敗と全くイーブン。このゲームに勝利した方が、過去の対戦結果でも抜け出すというまさに因縁のゲームだ。

 バルセロナの布陣は4-3-3。スアレスをトップに、右FWメッシ、左FWにグリーズマンが入る。中盤はラキティッチをアンカーに、右IHセルジ・ロベルト、左IHにはデヨング。DFは右からSBセメード、CBはピケとラングレ。左SBにはジュルジ・アルバ。そしてGKはテアシュテーゲン。今季初めてバルセロナのゲームを観るが、グリーズマンとデヨングの新加入選手の活躍が楽しみだ。対するレアル・マドリードも基本は4-3-3。ベンゼマをトップに、右WGベイル、左WGイスコだが、イスコはトップ下でプレーする時間も長い。中盤はカゼミーロをアンカーに、右IHバルベルデ、左IHクロース。DFは右からSBにカルバハル。CBはヴァランとセルヒオ・ラモス。左SBにはメンディが入る。イスコが中に絞った時にはメンディが高い位置を取って左サイドを埋める。GKはクルトワ

 序盤は互角の展開。だが、次第にレアルが主導権を握っていく。10分、左IHクロースの縦パスに走り込んだ左WGイスコの落としからCFベンゼマがシュート。GKテアシュテーゲンがセーブする。17分にはCHカゼミーロがミドルシュート。左SBジョルジ・アルバに当たって外に出ると、続くショートCKから右SBカルバハルのクロスにCHカゼミーロがヘディングシュート。だがCBピケがライン上ではね返す。さらに19分には左IHクロースのCKのクリアを左WGイスコが拾ってクロス。DFのクリアをCHカゼミーロがミドルシュート。これもDFがブロックした。

 バルセロナはカウンターで攻めるが、スアレスやメッシがボールを持つ場面も少ない。26分には右IHバルベルデの縦パスに走り込んだCFベンゼマがクロス。GKテアシュテーゲンがはね返すが、これを拾ったCHカゼミーロがミドルシュート。これもGKテアシュテーゲンがナイスセーブ。続くCKにCBヴァランがヘディングシュート。だが枠に入らない。攻め込むがゴールが遠いレアル・マドリード。すると31分、左FWグリーズマンの縦パスに左SBジョルジ・アルバが走り込み、クロスに右IHセジ・ロベルトが走り込むが、その手前でGKクルトワが弾き出す。しかしこれを右FWメッシがミドルシュート。CBセルヒオ・ラモスがブロックした。

 すると直後にはレアルも左SBメンディのクロスのクリアを右IHバルベルデボレーシュート。わずかにポストの右。バルセロナも41分、左IHデヨングの落としを右FWメッシが縦パス。左SBジョルジ・アルバが走り込み、シュートを放つが、これもわずかにポスト右に外した。44分、右IHバルベルデボレーシュートもGKテアシュテーゲンがナイスセーブする。前半はレアル・ペースで進んだが、結局ゴールなし。スコアレスで折り返した。

 後半もレアルのペースでゲームは進む。9分、右IHバルベルデミドルシュート。CBピケがブロックする。バルセロナは10分、セメードに代えて右IHビダルを投入。セルジ・ロベルトを右SBに下げる。中盤のプレス強度を上げると、次第にバルセロナが攻められるようになってくる。15分には右FWメッシがドリブルで仕掛けるが、CBセルヒオ・ラモスがさすがの対応。19分には右FWメッシのフワッとした縦パスをCFスアレスが落として、左FWグリーズマンがシュート。だがDFがブロックする。22分にはCFスアレスの突破をCHカゼミーロが倒して、PA手前でFKを得ると、右FWメッシが直接狙う。だが壁にはね返された。お互い一歩も引かない攻防が続く。

 23分にはレアルがカウンター。CFベンゼマがポストでがんばって、右IHバルベルデがドリブルで進むと、左に流して、WGベイルがシュート。しかしサイドネットに外れた。27分には左IHデヨングがドリブルで持ち上がると、CFスアレスとのワンツーからミドルシュート。しかしGKクルトワがセーブする。すると直後にはレアルも反撃。CHカゼミーロの縦パスに左SBメンディが走り込み、クロスに右WGベイルがシュート。ついにネットを揺らした。と思ったら、メンディがわずかにオフサイド。きれいな崩しだったのに残念。

 バルセロナも29分、左FWグリーズマンのドリブルからCFスアレスが中へつなぎ、右IHビダルが右へ展開。右FWメッシはビダルに戻すと、左に流してCFスアレスがシュート。しかし枠を捉えられない。ここまで先発の11人で戦ってきたレアルだったが、35分、左WGイスコに代えてロドリゴ。右IHバルベルデに代えてモドリッチを投入する。バルセロナも38分、左FWグリーズマンに代えて17歳の早熟アンス・ファティを投入する。ロドリゴにアンス・ファティ。まさに久保世代のライバルだが、このメンバーの中では目立った活躍はできなかった。42分には左FWアンス・ファティのCKからCFスアレスがヘディングシュートを放つも、枠の外。そしてタイムアップ。今季最初のエル・クラシコはこのまま終了。スコアレス・ドローで終わった。

 しかしやはり中身が濃い。もちろんゴールシーンが観たかったが、それはリーグ戦後半に期待しよう。これでバルセロナレアル・マドリードの1位2位も変わらない。3位以下は混戦気味だが、ラ・リーガはやはりこの2チームが競い合うのがふさわしい。今季はどういう結果になるのか。次回のエル・クラシコも観戦しよう。