とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第19節 レスター対リバプール

 他のリーグがウィンター・ブレイクに入る中、プレミアリーグは年末年始、過密日程が続く。第19節はミッドウィーク開催。クラブWCの優勝から中4日、長距離を移動して帰ってきた首位リバプールを待ち受けるのは、ここまで快調に2位を走るレスター。首位決戦だ。とは言っても両チームの勝ち点差は10。しかもレスターは前節、マンCに1-3と敗戦している。それでも失点がリバプールと並んでわずか14。今季のレスターは守備が堅い。岡崎が移籍して以降、観戦してこなかったが、今季はどんなサッカーをしているのか。興味を持って観戦した。

 レスターの布陣は4-1-4-1。バーディーをトップに、右SHに22歳のバーンズ。左SHは23歳のマディソン。中盤はエンディディをアンカーに、右IHプラート、左IHは22歳のティーレマンス。SBは右にリカルド・ペレイラ、左にチルウェル。CBは31歳ベテランのエバンスと23歳ソユンジュで組む。GKはシュマイケル。対するリバプールはいつもの4-3-3。中盤の構成はヘンダーソンをアンカーに、右IHケイタ、左IHワイナルドゥム。それ以外はいつものメンバー。フィルミーノ、サラー、マネの3トップに、DFはSBがアレクサンダー・アーノルドとロバートソン。ジョー・ゴメスとファンダイクのCBコンビにGKはアリソン。

 序盤、リバプールが攻勢をかける。開始1分、右SBアレクサンダー・アーノルドがミドルシュート。2分には右WGサラーのクロスに左WGマネが走り込む。だがシュートはうまく足に当たらなかった。5分には左IHワイナルドゥムのパスカットから縦パスをCFフィルミーノが落とし、右WGサラーがシュート。だが枠を捉えられない。

 序盤の攻勢をしのぐと、レスターがコンパクトな布陣からパスをつないで、リバプール・ゴールに迫っていく。10分、左SBチルウェルの縦パスを左SHマディソンが左に流し、CFバーディーが走り込んで、クロス。だがDFがクリアする。すると続くCKのクリアから右IHケイタが長いスルーパス。右WGサラーが抜け出して、飛び出したシュマイケルをかわしてシュート。しかしサイドネットに外れた。15分にはスローインをCHエンディディがカット、しかしCHヘンダーソンが奪い返してミドルシュートを放つ。互角の攻防が続く。

 しかし30分を過ぎるあたりから再びリバプールが攻勢をかける。そして31分、左サイドからのSBアレクサンダー・アーノルドのクロスにCFフィルミーノがヘディングシュート。これがネットを揺すり、リバプールが先制点を挙げた。34分にはCBファンダイクのフィードに右WGマネが走り込み、シュート。GKシュマイケルがファインセーブ。その後もリバプールがパスをつないで攻めるが、レスターが守りを固めてしのぐ。前半は1-0で折り返した。

 後半も序盤はリバプールが高いプレスから攻めていく。レスターも3分、左SHマディソンの縦パスを右SHバーンズが落とし、左IHティーレマンスがミドルシュート。CBジョー・ゴメスがブロックしたが、これがこのゲーム、レスターの最初のシュート。リバプールは8分、ショートCKから左SBロバートソンがクロス。左WGマネがヘディングで落とすと、右WGサラーがループシュートを狙う。これはバーの上。さらに10分には左SBロバートソンのクロスにCFフィルミーノがシュート。12分、右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスがファーに抜けると、左SBロバートソンが折り返しのクロス。GKシュマイケルのクリアを右WGサラーがシュート。届かなかったが、クロスにヘディングをしようとしたフィルミーノがオフサイドを取られた。

 レスターは13分、右SHバーンズに代えてオルブライトンを投入する。17分にはCFバーディーの仕掛けをCBジョー・ゴメスが倒して得たFKを左SHマディソンが直接狙うが、ポスト右に外れた。19分、右IHプラートのミドルシュートも枠の外。なかなか追加点を挙げられないリバプールは25分、サラーに代えて左WGにオリギ。右IHケイタに代えてミルナーを投入する。マネが右WG。するとその直後の26分、アレクサンダー・アーノルドのCKにCBソユンジュがハンド。PKを宣告される。その手前でCBエバンスの頭にわずかに触れて、コースが変わったかもしれない。このPKを代わったばかりのミルナーが決めて、ようやくリバプールが追加点を挙げた。27分、レスターは右IHプラートに代えて左SHアジョレ・ペレスを投入。

 しかしリバプールの攻勢は止まらない。29分、CFフィルミーノの縦パスを右IHミルナーが右に流し、右SBアレクサンダー・アーノルドのクロスにCFフィルミーノがシュート。3点目。レスターは31分、マディソンに代えて左IHチョードゥリー。しかし33分、右SBアレクサンダー・アーノルドが左SBチルウェルの股下を抜くミドルシュート。ダメ押しの4点目を挙げた。37分にはケガのヘンダーソンに代えて、右IHララーナを投入。ワイナルドゥムをアンカーに下げる。レスターも39分、CBソユンジュが意地のドリブルで前進。最後はCFバーディーがシュートを放つが、サイドネットに外れた。そしてタイムアップ。4-0。終わってみればリバプールが完勝。実力の差を見せ付けた。

 それでもレスターはさすが2位につけているだけのことはある。コンパクトな布陣から早い攻守の切り替えで前半はリバプールと互角に戦った。それでもリバプールの強さはダントツだ。南野はララーナと競うのか。オリギと競うのか。フィルミーノの代役も期待される。南野の出場はFA杯エバートン戦からがもっぱらの噂。早くこのメンバーと共に戦う姿を観てみたい。待ち遠しくて仕方がない。