とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第24節 チェルシーvs.アーセナル

 いわゆるビッグロンドンダービー。だが、CL圏内の4位を確保しているチェルシーに対して、アーセナルは依然10位と低迷。アルテタに監督交代後も1勝1敗3分とパッとしない。一方、チェルシーもこのところ1勝1敗1分。12月29日の対戦はチェルシーが2-1で勝利した。ホームでダブルを狙う。ダービーに相応しい熱戦を期待した。

 チェルシーの布陣は4-3-3。アブラハムをトップに、右WGハドソン・オドリ、左WGにウィリアン。中盤はジョルジーニョをアンカーに、右IHカンテ、左IHコバチッチ。DFは右から右SBアスピリクエタ、CBクリステンセン、CBリュディガー、左SBエメルソン。GKはケパが守る。対するアーセナルは4-2-3-1。ラカゼットをトップに、トップ下にエジル。右SHにペペ。左SHには若干18歳のマルティネッリ。ボランチはジャカとトレイラで組んで、右SBには久しぶりにベジェリンが先発復帰。左SBはサカ。CBにムスタフィとダビド・ルイスが並び、GKはレノという布陣だ。

 序盤、ホームのチェルシーが攻勢をかける。7分、右WGハドソン・オドリの仕掛けから、右SBアスピリクエタの戻しを受けてオドイが中へパス。アスピリクエタの落としを左IHコバチッチがミドルシュート。CBムスタフィがブロックする。10分には左IHコバチッチのCKをCBクリステンセンがヘディングシュート。15分、右WGハドソン・オドイのクロスをCBリュディガーがヘディングで折り返し、CFアブラハムがヘディングシュート。さらに16分、右WGハドソン・オドイのミドルシュートはバーを叩く。

 それでも何とか守っていたアーセナルだったが、26分、CBムスタフィのバックパスが弱い。必死に前に駆け上がるGKレノをかわしてCFアブラハムPA内に侵入すると、後ろからCBダビド・ルイスが倒してしまった。PK。そしてダビド・ルイスにはレッドカードが提示される。退場。PKはCHジョルジーニョが決めて、チェルシーが先制。しかもアーセナルは一人少なくなってしまった。

 32分には右WGハドソン・オドイの仕掛けから、右IHカンテが落とし、オドイがミドルシュート。これはGKレノがファインセーブ。だがハドソン・オドイが絶好調。再三仕掛けて、アーセナルの左サイドを崩していく。それでもその後はアーセナルがジャカをCBに下げて4-4-1の布陣を取り、守備を固める。前半はこのまま1-0で折り返した。

 後半も序盤はチェルシーが攻勢。だがアーセナルも一人少ないながら高いプレスで反撃する。10分にはCHエジルに代えてゲンドゥージ。運動量を確保しつつ、カウンターを狙う。押し込むチェルシー。だが18分、チェルシーのCKをCBムスタフィがはね返すと、これを拾った左SHマルティネッリがそのままドリブル。ハーフウェイライン付近で待ち構えていたカンテが足を滑らせると後は広大なスペースが広がっている。最後はGKケパの左を抜いてゴール。一人少ないアーセナルが同点に追い付いた。これがアーセナルの初シュートだった。

 追い付かれたチェルシーは21分、コバチッチに代えて右IHバークリー。24分にはカンテを下げて左IHマウントを投入する。同点に追い付いたアーセナルはしばらく攻勢をかけたが、しばらくするとまたチェルシーが優勢。28分、CBクリステンセンのフィードに左WGウィリアンがカットインからミドルシュート。32分には左SBエメルソンのFKにCBアブラハムがヘディングシュートを放つ。34分、さらにウィリアンに代えてCFバチュアイを投入。アブラハムを左WGに回す。35分にはCHジョルジーニョの縦パスに右IHバークリーがヘディングシュート。だがGKレノがファインセーブ。アーセナルもこれ以上ゴールを許さない。

 このままドローになるかと思った39分、ショートCKからハドソン・オドイのクロスに右SBアスピリクエタが抜け出してシュート。チェルシーが勝ち越し点を挙げた。オフサイドポジションに数人の選手が残る中、アスピリクエタがうまくDFラインの裏に飛び出した。するとアーセナルも41分、右SHペペに代えて右SBホールディングを投入。ベジェリンを右SHの高い位置に上げる。すると42分、その右SHベジェリンが右サイドからミドルシュート。これが決まり、アーセナルが再び同点に追い付いた。

 その後は攻めるチェルシーに対して、アーセナルが45+1分には左SHマルティネッリに代えてウィロックを投入。ベジェリンも下がり5-3-1の形で守備を固め、そのままタイムアップ。ビッグロンドンダービーは2-2のドローで終わった。

 お互い痛み分けといった感じか。アーセナルは10人になって以降、よく粘ったが、前半はシュートゼロ。CFラカゼットにボールが入る場面もほとんどなく、攻撃の形を作れなかった。一方、チェルシーは右WGハドソン・オドリが再三の仕掛けで決定機を作ったが、それ以外ではゴールが遠かった。アスピリクエタとベジェリン。両チームのベテランが最後にそれぞれゴールを挙げて最後はダービーらしいゲームになったが、二人がいなければ4位対10位の普通のゲームに過ぎなかった。