とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16第1レグ ドルトムントvs.パリ・サンジェルマン

 CLの決勝トーナメントが始まった。最初、リバプールのゲームでも観ようかと思っていたが、南野の出場もないことから、昨年まで南野とザルツブルグでの同僚だったホーランドが出場したドルトムントパリSGのゲームを観ることにした。ドルトムントの布陣は3-4-3。ホーランドをトップに、右WGサンチョ、左WGにはトルガン・アザールボランチにはヴィッツェルとエムレ・ジャンを置いて、右WBにハキミ。左WBはゲレイロ。CBは右からピシチェク、フメルス、ザガドゥ。GKはビュルキが守る。対するパリSGも同じ3-4-3の布陣を取ってきた。FWはエムバペをトップに、右WGにディマリア。左WGには復帰すぐのネイマールを起用。中盤はボランチにゲイェとヴェラッティを並べ、右WBにムニエ、左WBにはクルザワ。CBはチアゴ・シウバを中央に、右にマルキーニョス、左にキンペンベ。GKにはケイロス・ナバスが入る。

 序盤、パリSGが前からプレスをかける。11分には自らのドリブルから得たFKを左WGネイマールが狙うが、右に外れる。一方、ドルトムントも14分、パリSGのCKから一転カウンター。右WGサンチョがドリブルで運び、シュート。わずかにポスト左に外れる。その後はパリSGがパスを回して攻める場面が多いが、ドルトムントもしっかりと守る。特に左WGネイマールには右CBピシチェクが持ち場を離れてどこまでも付いていく。

 24分、左WBゲレイロのパスからWGサンチョが仕掛けて、クロス。だがGKナバスがキャッチする。27分にはドルトムントのカウンター。CHエムレ・ジャンの縦パスから右WGサンチェスがミドルシュートを放つが、GKナバスがナイスセーブ。はね返りを右WBハキミがミドルシュート。しかし左WBクルザワが身体を張って止めた。

 ボールポゼッションは高いもののなかなか決定機が作れないパリSGに対して、ドルトムントの方が攻撃の形を作っていく。35分、CFホーランドが強烈なミドルシュートを放つが、これは左サイドネット。36分にはCHゲイェからボールを奪ったCHエムレ・ジャンがドリブルから左に流し、WGサンチョのクロスにCFホーランド。だがヘディングはわずかに届かない。第1レグということもあり、お互い守りが堅い。前半はスコアレスで折り返した。

 後半は序盤ドルトムントが攻め込む。5分にはCBキムペンベからCFホーランドがボールを奪い仕掛けていくが、CHヴェラッティが止めた。10分過ぎ位からはまたパリSGがパスを回して好機を伺う形に。だがドルトムントの守備も堅い。20分、右WBムニエの縦パスにCFエムバペが走り込んでシュート。だがGKビュルキがセーブする。21分には右WGディマリアからの縦パスをCFエムバペが落とすと、左WGネイマールがスルーパス。CFエムバペがシュートを放つが、これもGKビュルキがファインセーブ。互角の展開が続く。

 すると22分、ドルトムントは左WGアザールに代えて17歳のレイナを投入する。そして24分、右WGサンチョから右に流すと、右WBハキミのクロスにゴール前まで詰めていった左WBゲレイロがシュート。DFに当たってこぼれたボールをCFホーランドが押し込んだ。ドルトムントが先制点を挙げた。反撃するパリSG。すると30分、CFエムバペが右から仕掛け、DF二人を抜いてクロス。左WGネイマールが押し込んで、パリSGが同点に追い付いた。直後、パリSGは右WGディマリアに代えてサラビアを投入。

 しかしそのキックオフから40秒余り、CBフメルスの縦パスを受けた左WGレイナが前を向くと、ドリブルから左に流して、CFホーランドが強烈なミドルシュート。再びドルトムントが突き放した。その後は必死に反撃するパリSG。だがドルトムントもしっかりブロックを作って守る。45分にはサンチョを下げてシュメルツァーを投入。5-4-1にして守りを固める。45+3分にはネイマールのCKからCBチアゴ・シウバがヘディングシュートを放つも、バーの上。そしてタイムアップ。2-1。ドルトムントパリSG相手に第1レグで勝利した。

 第2レグはパリSGのホームになるので、まだどうなるかわからない。しかしホーランドの実力は本物。特に2点目のミドルシュートは凄かった。高さだけでなく速さもあり、しっかり戻ってポストプレーもこなし、そして何よりシュートがうまい。パリSGヴェラッティイエローカードをもらい次節出場停止になったのも痛い。ドルトムントが勝ち抜けるのではないか。次のゲームが楽しみだ。