とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

FA杯 5回戦 チェルシーvs.リバプール

 CLでバイエルンとの力の差を見せ付けられたチェルシー。土曜日のボーンマス戦でも16位のボーンマスに引き分けてしまった。一方、リバプールも17位ワトフォードに完敗。お互いFA杯で勝利して、勢いを取り戻したいところ。スタジアムはチェルシー・ホームのスタンフォード・ブリッジだ。

 チェルシーの布陣は4-3-3。ジルーをトップに、右WGウィリアン、左WGにペドロ。中盤はジョルジーニョやマウントをベンチに置いて、若い18歳のギルモアをアンカーに起用。コバチッチとバークリーがIHに入る。DFは右SBにアスピリクエタ、左SBマルコス・アロンソ。CBはリュディガーとズマで組み、GKにはケパが入った。対するリバプールはフィルミーノとサラーをベンチに置いて、南野がCFで先発起用。右WGにマネ、左WGはオリギ。中盤はファビーニョをアンカーに、右IHララーナ、左IHにカーティス・ジョーンズ。ワイナルドゥムはベンチにも入らなかった。DFは右SBに若いネコ・ウィリアムズ。左SBにはロバートソンが入ったが、アレクサンダー・アーノルドはベンチ外で今日は休養。CBにはジョー・ゴメスが復帰し、ファンダイクと組む。GKはアドリアンという11人だ。

 3分、CBリュディガーからCF南野がボールを奪うと、左WGオリギとDFが競って、こぼれ球を右IHララーナが拾い、クロスに右WGマネがシュート。序盤、リバプールが仕掛けていくと、チェルシーも7分、左WGペドロのCKに右SBアスピリクエタがニアに走り込んでヘディングシュート。9分、リバプールはCBファンダイクのフィードに左WGオリギが抜け出すと、ゴール前にクロス。右WGマネが走り込むが、ヘディングはわずかに合わなかった。チェルシーも12分、左WGペドロのドリブルからDFに詰まってこぼれたボールに右WGウィリアンがミドルシュート。GKアドリアンがナイスキャッチする。

 しかしそこから右SBウィリアンにパスをすると、左SBアロンソのプレスにCBジョー・ゴメスに戻す。下がってきたファビーニョに対して右IHバークリーがプレスをかけると、ファビーニョは苦し紛れのパス。これを右WGウィリアンがカットしてミドルシュート。GKアドリアンがパンチングではね返そうとするが、弾いたボールは左に飛んで、そのままゴールに吸い込まれた。チェルシーが先制点を挙げた。

 さらに17分には右IHバークリーの突破を右IHララーナが倒し、PA手前でFKを献上。左SBマルコス・アロンソの蹴ったFKはバーを叩く。リバプールもその直後の20分、右SBウィリアムズのクロスのこぼれ球がCF南野の前に落ちる。だがやや高く弾んだためダイレクトでは打てず。トラップしたところにDFが詰めて、こぼれ球を右WGマネがシュート。GKケパがナイスセーブ。こぼれ球を左WGオリギが狙うが、これもGKケパ。さらに左IHカーティス・ジョーンズのシュートもGKケパが弾き返した。絶好のチャンスを逃してしまう。

 その後はリバプールが攻める。31分にはスローインから右WGマネが仕掛けてシュートを放つが、これもGKケパがセーブした。チェルシーは42分、左IHコバチッチが足を痛めて、マウントと交代するも、前半はこのまま終了。チェルシーが1点をリードして折り返した。

 後半も序盤はリバプールが攻勢をかけていく。チェルシーは6分、右WGウィリアンも足のケガでCHジョルジーニョと交代。ペドロを右WGに回し、マウントを左WGに上げる。ギルモアが左IHを務めるが、布陣は変えない。リバプールは11分、CF南野のポストプレーから左IHカーティス・ジョーンズがドリブルで持ち上がり、左に流して、左SBロバートソンのクロスに、右SBウィリアムズがミドルシュート。だが、枠には飛ばず、マネに当たったボールはゴール前に撥ねて、GKケパがキャッチした。

 すると17分、左WGマウントの突破をCHファビーニョがファールで止めて、イエローカードをもらう。マウントが蹴ったFKはバーに当たるが、直後の19分、自陣から右WGペドロがクリアしたボールをCBファンダイクが前に返し、左IHジョーンズが収める。しかしそこに右WGペドロがプレッシャー。突いてこぼれたボールを右IHバークリーが拾うと、そのままドリブル。後ろからCHファビーニョが追うが、2枚目のイエローカードを気にして、タックルに入れない。CBジョー・ゴメスをかわして放ったミドルシュートがゴールネットを揺すった。チェルシーが追加点を挙げた。右WGペドロは22分にもCKからのカウンターで持ち上がり、GKと一対一。だがシュートはGKアドリアンがファインセーブした。

 リバプールは25分、左WGオリギを下げてフィルミーノ。左IHジョーンズを下げてミルナーを投入する。布陣はそのまま、南野のワントップ。しかしなかなか決定機が作れない。29分には逆に、右SBアスピリクエタのフィードからCFジルーが抜け出し、シュート。バーを叩く。35分、リバプールは右IHララーナを下げて、右SHサラーを投入。布陣もミルナーをCH、南野をOHに置く4-2-3-1に変更する。38分には左SBロバートソンのCKにCFフィルミーノがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。45分にはCFジルーを下げて、右WGにリース・ジェームズを投入。3-5-2にしてチェルシーが守りを固める。そしてタイムアップ。2-0。チェルシーが勝利し、FA杯準々決勝進出を決めた。

 南野はフル出場したが、ボールに触る場面は少なく、前半20分の絶好機を逃した他はチャンスに絡めない。全般的にはよくやっていたと思うが、決定力の点でフィルミーノとの差を感じる内容だった。リバプールはこれで今季初の2連敗。週末には18位ボーンマスとのリーグ戦が待っている。プレミアリーグは下位チームと謂えども油断ならないことは前節のワトフォード戦で承知のとおり。2試合連続ノーゴールなのも痛い。クロップ監督はこの状況をどう立て直していくのか。南野のポジションは次節もあるのだろうか。