とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ 第29節 リバプールvs.ボーンマス

 プレミア―リーグ、FA杯と公式戦2連敗となったリバプール。さすがに連敗はここで止めたい。ミッドウィークのCLに向けても勝利して風向きを変えたい。相手の18位のボーンマスは、前節、チェルシー相手に引き分けて、その勢いで首位リバプールにも一泡吹かせたいと考えているはず。リバプールはGKアリソンがケガで、代わってアドリアンが先発。CBはファンダイクとジョー・ゴメス。ロバートソンはCLに備えて休ませて、左SBにはミルナーが入り、右SBはアレクサンダー・アーノルドが先発した。中盤はケガのヘンダーソンに代わり、アンカーにファビーニョが入り、左IHにはワイナルドゥム、右IHにオクスレード・チェンバレン。FW3人はいつもどおり、右からサラー、フィルミーノ、マネが先発した。対するボーンマスは4-1-4-1。カラム・ウィルソンをトップに、中盤は右SHフレイザー、右IHビリング、左IHルイス・クック、左SHスタニスラス。レルマがアンカーに入り、DFは右SBステーシー、CBスティーブ・クック、CBアケ、左SBアダム・スミス。GKは若い21歳ラムズデールが守る。

 ゲームは序盤からリバプールがパスを回して攻めていく。しかし9分、ボーンマスがカウンターで攻め込む。右SHフレイザーの縦パスに走り込んだCFウィルソンがCBジョー・ゴメスと競り合ってマイボールにすると、横パスに右IHビリングがスルーパス。CHレルマが走り込んで、クロスにCFウィルソンがシュート。見事にボーンマスが先制点を挙げた。14分には右SHフレイザーのCKにCBアケがドンピシャのヘディングシュート。だが、GKアドリアンがナイスセーブした。

 攻め込むリバプールは17分、右SBアレクサンダー・アーノルソの縦パスにCFフィルミーノが走り込み、シュート。GKラムズデールがナイスセーブ。しかし19分、CBスティーブ・クックがケガでシンプソンに交代する。突然の交代でしばらくCBシンプソンがゲームに入り切れず、不安定なプレーを見せる。すると25分、CBシンプソンに左WGマネがプレスをかけてボールを奪うと、横に流して、右WGサラーが切り返しからCHレルマの股下を抜くミドルシュート。これがゴール右隅に飛び込む。リバプールが同点に追い付いた。

 すると28分にはCBファンダイクの縦パスに右SBアレクサンダー・アーノルドが走り込み、左WGマネが待つゴール前にクロス。これはCBシンプソンがクリア。しかし3試合ぶりのゴールを挙げたリバプールは、これですっかり攻撃のリズムを取り戻した。そして33分、ボーンマスの中盤、左IHルイス・クックから右SHフレイザーへのパスをCBファンダイクがカットすると、長いスルーパスに左WGマネが抜け出してシュート。あっという間にリバプールが勝ち越した。

 37分には右WGサラーのサイドチェンジから左SBミルナーボレーシュート。GKラムズデールがナイスセーブ。ボーンマスも39分、左SBアダム・スミスの縦パスに走り込んだ左SHスタニスラスがカットインからミドルシュートを放つが、GKアドリアンが難なくセーブする。前半は2-1とリバプールが逆転して折り返した。

 後半も序盤からリバプールが押し込んでいく。ボーンマスの後半唯一のチャンスは16分に訪れる。右IHビリングの縦パスに右SHフレイザーが走り込むと、飛び出したGKの上を越えるループシュート。だが、左SBミルナーが戻ってきて、ライン上でクリアする。ヘンダーソンがいなくても、ミルナーがチームを引き締める。その後はリバプール・ペース。21分、アレクサンダー・アーノルドのCKにCBファンダイクがヘディングシュートするも、GKラムズデールが正面でキャッチする。ボーンマスは23分、左SHスタニスラスに代えてソランケを投入する。

 29分には左サイドでパスを回して、左WGマネがミドルシュート。ゴール右角に当たってはね返る。31分には右IHオクスレード・チェンバレンから右に流して、右WGサラーがミドルシュートボーンマスは35分、CHレルマに代えてゴスリングを投入するも、直後の38分、右IHビリングと左SHソランケがぶつかって、しばらくビリングが立ち上がれず。既に3人の交代を終えたボーンマスは、何とかビリングがピッチに戻るが、ボランチはルイス・クックとゴスリングで守り、ビリングはFWの位置で歩くのみ。実質一人少ない状況で何とか守るが、ゲームはそのままタイムアップ。2-1。リバプールが連敗を止める逆転勝利を挙げた。

 南野はベンチには入ったが、最後まで出場はなし。それは仕方ないにしても、このゲームについてはミルナーの存在が大きかった。そしてCBスティーブ・クックと右IHビリングのケガというボーンマスの不運にも助けられた。だがこれで気分も変わっただろう。次はミッドウィークのCLアトレティコ・マドリード戦。第1レグは0-1で負けているが、次はホーム。この勝利を追い風に、絶対勝利をめざす。見逃せないゲームだ。