プレミアリーグは第29節、2位につけるマンCを5位マンUが迎え撃つマンチェスター・ダービーだ。マンUは4位チェルシーとの勝ち点差は3。来季のCL出場圏に向けて、絶対に勝利がほしい。一方、マンCはリーグ戦では首位リバプールに大きく水を開けられ、残る目標はCLとFA杯。ミッドウィークに延期となったアーセナル戦があるが、来週のCL、レアル・マドリード戦に向けて、チーム状況を整えていこうとしているように見える。
マンUの布陣は3-4-3。FWはブルーノ・フェルナンデスを中央に、右FWダニエル・ジェームズと左FWマルシャルが高く並ぶ。中盤はフレッジとマティッチのダブルボランチ。右WBにワンビサカ、左WBブランドン・ジョーンズ。CBは右からリンデレフ、マグワイア、ルーク・ショー。GKにはデヘアが入る。対するマンCは4-3-3。アグエロをトップに、右WGフォーデン、左WGスターリング。こちらはWGが左右に開く。中盤はロドリをアンカーに、右IHベルナルド・シウバ、左IHギュンドアン。DFは右SBにジョアン・カンセロ、左SBにはジンチェンコ。オタメンディとフェルナンジーニョがCBに入り、GKはエデルソン。ケガのデブルイネはベンチにも入らない。
序盤は互角の展開。10分、CFアグエロが左CBルーク・ショーに競り勝って持ち上がると、右WGフォーデンのサイドチェンジから左WGスターリングがミドルシュート。GKデヘアが横っ飛びファインセーブした。マンUは16分、CHフレッジの縦パスをCFブルーノ・フェルナンデスが右に流すと、右FWダニエル・ジェームズがミドルシュート。これはGKエデルソンが難なくセーブする。
序盤はマンCの左IHギュンドアンがよくボールに触って攻撃を作っていったが、20分過ぎ辺りから逆にマンUのCHフレッジがボールを捌く場面が増えてくる。22分には左WBブランドン・ウィリアムズの縦パスに左FWマルシャルが抜け出してシュート。CBオタメンディがブロックする。左FWマルシャルは27分にも左WBウィリアムズの縦パスに抜け出し、CBフェルナンジーニョをかわしてミドルシュート。だがGKエデルソンの正面だった。
そして30分、CFブルーノ・フェルナンデスのポストプレーを左IHギュンドアンが倒して、PA左手前でFKを得ると、CFブルーノ・フェルナンデスの速いリスタートに左FWマルシャルが抜け出して、GKエデルソンのニア、右足下を抜くシュート。マンUが先制点を挙げた。マンUは42分にもPA内でのCHフレッジの仕掛けにCBオタメンディの足がかかり、倒してしまうが、主審はPKを取らず、逆にフレッジにイエローカード。マンUにとっては残念な判定だったが、前半はこのままマンUの1点リードで折り返した。
後半はマンCが積極的に攻めていく。3分には左WGスターリングが右IHベルナルド・シウバとのワンツーからスルーパス。CFアグエロが抜け出してシュートを決めたが、これはVARの末にオフサイド。11分には右WGフォーデンがミドルシュートを放つが、GKデヘアがファインセーブで弾き出す。
するとマンCは14分、CFアグエロに代えてジェズス。ベルナルド・シウバに代えて右WGマフレズを投入。フォーデンを右IHに下げた。16分には左IHギュンドアンのCKからCBオタメンディがヘディングシュート。しかしバーの上。18分、右IHフォーデンのミドルシュートも枠を捉えることはできない。逆にマンUは25分、右WBワンビサカの縦パスに右FEダニエル・ジョーンズが走り込み、シュート。これはGKエデルソンが弾いたが、続くCFブルーノ・フェルナンデスのCKからCBマグワイアがヘディングシュート。しかしこれも枠を外した。
マンCは30分、右SBジョアン・カンセロの縦パスに右WGマフレズが抜け出して、クロスに左WGスターリングがゴール前でシュート。しかしうまく合わない。こぼれたボールをCFジェズスが拾ってシュートするが、GKデヘアがファインセーブ。マンCは決定的なチャンスも決めきれない。すると33分、マンCは左SBのジンチェンコに代えてメンディを投入。一方、マンUもブランドン・ウィリアムズを下げて右CBバイリー。さらに左FWマルシャルを下げて、右IHにマクトミネイを投入する。リンデレフを左CBに回し、ルーク・ショーを左WBに上げる。FWはダニエル・ジェームズとブルーノ・フェルナンデスの2トップ。ボランチに3枚を並べる5-3-2の布陣。その後もマンCが攻めてマンUが守る展開が続くが、マンUの集中力が途切れない。
43分にはブルーノ・フェルナンデスも下げて、CFイガロを投入。ダニエル・ジョーンズを右SHに下げて、フレッジを左SHに出し、5-4-2にしてさらに守りを固める。45分、右SBカンセロのサイドチェンジから左WGスターリングがミドルシュートを放つが、GKデヘアが正面でキャッチ。そして45+6分、GKエデルソンから左SBメンディへのスローパスがぶれて、CHマクトミネイがダイレクトでミドルシュート。終了間際にダメ押しの追加点を挙げてタイムアップ。2-0でマンUが勝利。リーグ戦のダブルを決めた。リーグ杯も含めると、今季マンUが3勝1敗。
4位チェルシーも勝ったので、勝ち点差は変わらない。この後はELもあり、FA杯もあって、さらにリーグ戦でもトッテナム、シェフィールドUとまさに順位を争っている相手との対戦が続く厳しい日程。マンチェスター・ダービーでの勝利が今後の戦いへの大きな追い風になるといい。
