とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

妻がクモ膜下出血

 1か月ほど前に、妻がクモ膜下出血で入院した。何とか一命は取り留め、今は入院中。これまでの覚えとして、前後の状況などを書き残しておく。

  • 5月7日記す

 月曜日の朝、「首の後ろが痛い」と言うので、首から肩甲骨にかけて揉んであげた。そのまま、寝ようとするのでそっとしておいた。前日、先に寝た妻だったが、私が深夜3時に目を覚ますと、台所で起きてゲームをしている妻を見た。眠れなかったのだろう。月曜日はそのまま食事に起きることなく、眠り続けた。ちなみに日曜日の昼はスパゲッティ。夜はかつ屋で全力飯弁当を買って、妻は「回鍋肉丼から揚げチキンカツ弁当」を食べたが、から揚げとチキンカツはかなり残した。

 月曜日はそのまま食事もせず眠り続けた。その間、トイレは何度か行ったが、めまいがするのか、ふらつくので手を取ってトイレまで誘導する。昨年の9月にも強いめまいを起こし、そのまま三日三晩眠り続けたことがあった。その時は耳鼻科へかかったが、特に病名は告げられず、内科の受診もせずに家に帰った。ネットで調べて、「前庭神経炎」ではないかと勝手に納得していた。今回も同じ症状だと思い、眠るがままにしておいた。

 夜になって22時位に「トイレに行く」と言うので、手を取って連れていったが、途中で立ち止まってしまう。何とか声をかけ、抱きかかえるようにトイレまで運び、便器に座らせた。ふと廊下を見ると、立ち止まったあたりに尿がこぼれており、下着やパジャマのズボンも濡れている。0時頃にももう一度同じことがあった。2時まで私もうつらうつらしたが、眠れなかったのか、娘が階段を降りてきて、「明日、病院へ連れて行こう」と言う。確かにその方がよさそうだ。

 娘はその後、寝たようだったが、私は逆に眠れなくなった。3時位に再び妻が「トイレ」と言う。今回は、22時、0時の時と違い、意識ははっきりしていたが、用を足して下着を穿こうとしたら自分で濡れていることに気づいた。再び下着とズボンを取り換えた。そして6時。今度は一人でトイレまで行けた。粗相もなし。娘が起きてきたら救急車を呼ぼうと思ったが、その前に洗濯をする。8時にも一人でトイレに行く。盛んに寝返りを打つ。なかなか起きてこない娘を起こして、9時過ぎに救急車を呼んだ。

 前にめまいで救急車を呼んだ時と同じ病院。対応していただいた救急医は内科の先生で、家族は待合室で待つ。2度ばかり医師が現れて、前後の状況や日頃の食生活などについて聞かれる。9月以降は次第にもとの状態に戻っていったが、甘いものをやたらと欲しがり、血糖値や高血圧のために通院をしていたクリニックで、糖尿病の薬が出されるようになった。毎週火曜日に近くのスーパーで買い物をするが、18時過ぎるとケーキや和菓子のコーナーが値引きになるので、プリンなどを3個余りも買う。さらにレジを終えた後、サーティーワンアイスクリームに寄る。最初はやめるように言ったが、最近は野放し状態になっていた。

 そして3度目かに出てきた時、救急医の先生から「くも膜下出血です」と言われた。その後、造影剤を入れてCT検査。小1時間も待ってから救急医療室内に案内され、脳神経外科医の先生から説明を受けた。「破裂した動脈瘤は見当たらない。しかし出血が2ヶ所に見られ、血圧だけでなく、血糖値や腎臓に係る数値等も最悪。連休明けにも再度、造影剤を入れてCT検査(MRI?)を行うが、造影剤は腎臓への負荷が高く、場合によっては腎臓透析が必要な状況になる可能性もある。また、出血が脳室にまで及んでおり、髄液の循環を妨げるようであれば、脳室まで管を通して髄液の排出を行うこともあるが、それは簡単な手術なので心配しなくてもいい。出血が多ければ、頭蓋骨を開けて血液を吸い出す手術をするかもしれないが、その場合は手遅れになる場合もある」など説明を受ける。

 そして一旦退室後、妻を乗せたベッドを看護師がICUへ運んでいく。一応、意識はある。入口まで一緒に歩いたが、家族はそこで返された。しばらくすると別の看護師が現れて、入院の手続きや今後の方針等について話を伺う。「新型コロナの影響で、入院患者の面会はお断りしている。ましてやICUはもちろんのこと。それで、医師からの説明や一般病室への移動などの変化があった場合には病院から連絡をするので、それまでは自宅等で待機していてください」とのことだった。

 こうして入院したのが5月5日。そして今現在、まだ何も連絡がない。翌日、妻の母から「容態はどうか」と電話があったが、何も伝えることができない。病院からの電話を待っているが、いい内容か、悪い内容か、わからない。それで、電話が鳴るたびにドキッとする。夜もなかなか眠れず、すぐに目が覚める。最近は新型コロナ関連の記事ばかり書いてきたが、とてもそんなことを考える気持ちになれない。それでこんなことを書いてみたが、一向に気持ちは晴れない。逆に気持ちが高ぶってしまった。良くないな。次は良い状況を報告したいと思う。