とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

気管切開手術を受けるとのこと

 「妻がいない日々」からの続き

  • 5月16日に記す

 朝9時半に病院から電話が入る。主治医から説明があるので来てほしいとのこと。娘に連絡を取り、午後2時で約束をした。

 脳室ドレネージ手術からちょうど1週間。その間の経過報告かと思ったら、そうでもない。手術後、全身麻酔のため気管挿管したが、いったん抜いた後、気管が腫れてきたため、呼吸を塞いではいけないと再び挿管。しかし、なかなか腫れが治らないため、気管切開手術を行い、喉から気道を確保して、挿管を抜きたい。挿管に内視鏡を通して、そこに向けて針を打ち、穴を開けるそうで、危険性は低いとのこと。手術は、出血から2週間経過し、血管攣縮の恐れがなくなる、来週の火曜日以降の予定だそうだ。先生が血管攣縮について言わないから、動脈瘤破裂でなければ血管攣縮はないのかと思っていたが、そうでもないらしい。でも残り4日間。何とか無事でいてほしい。

 手術後の様子を聞く。意識は戻って、目はパッチリと開き、手足を動かすように指示をするとちゃんと動かすことができる。ただ、口が挿管で塞がっているため、会話ができず、障害の有無等はまだわからないと言う。それでも、日に30分程度はリハビリのため、起き上がることもしているということで、それは勇気付けられる。だが、血糖値は依然高く、常時インシュリンを投入し、合わせて4時間おきにカリウム値を確認してコントロールしているとのことだった。

 以上の話を聞き、同意書にサイン。先生が去った後、看護師に「手紙など見せることはできるのか」と聞いたが、あまり要領が得ない。目を開けているなら、応援の手紙でも見せたいのだが。ICUへ入って以来、全く顔を見られない。おかげであまり動揺せずにいられてもいるのだが、妻の母親などから容態を聞かれても、返す言葉がない。主治医の言葉を伝えるのみなのが辛い。

 今は、くも膜下出血よりも糖尿病がメインになっている感じだ。何とかこの状況をくぐり抜けて、ICUから出てきてほしい。次は手術日にでも連絡があるだろうか。それまで連絡はいらない。次も良い知らせであってほしい。それでも昨日の説明にはホッとした。今日はこれまで控えていた床屋へ行ってきた。1時間余り。特に連絡はないだろうと、のんびりイスに横たわっていた。