とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第32節 ブレーメンvs.バイエルン・ミュンヘン

 再開後6連勝。いよいよ優勝に王手をかけたバイエルン。相手は残留に苦しむ17位ブレーメン。それでも前節は最下位バーダーボルンに5-1と大勝し、自動降格を争うデュッセルドルフとは勝ち点で並んだ。次節は15位マインツとのゲームを控えて、いい形で次節につなげたい。ブレーメンの布陣は3-4-3。大迫がトップに入り、ラシツァとビッテンコートが左右に開く。ボランチはクラーセンとマキシミリアン・エッゲシュタイン。WBは右にゲブレセラシィ、ひだりにフリードル。CBは右からベリコビッチ、フォクト、モイサンデルが並ぶ。GKはパブレンカ。一方、バイエルンは4-2-3-1。レバンドフスキをトップに、トップ下にミュラー。右SHコマン、左SHニャブリ。ボランチはゴレツカとキミッヒ。DFは右SBパバール、左SBデービス。CBにボアテングとアラバ。GKはノイアー。ベストメンバーだ。

 序盤からバイエルンがパスをつないでじわじわと攻めていく。守りを固めるブレーメンだが、CF大迫には1分、4分、7分と縦パスが入り、しっかり収めて反撃の形を作る。そして9分、CF大迫のポストからスルーパスに左FWラシツァが走り込む。これはDFにブロックされたが、何とか奪い返して、最後は右SHビッテンコートのクロスから右WBゲブレセラシィがシュート。サイドネットに外したが、ブレーメンも何とか隙を見ては攻めていく。

 バイエルンは12分、CHキミッヒのパスから右SHコマンがミドルシュートブレーメンも13分、左FWラシツァの縦パスに右FWビッテンコートが走り込み、ミドルシュートを放つ。18分には左CBモイサンデルの縦パスからCHエッゲシュタインがミドルシュートバイエルンはこの時間あたりから左右のSHを入れ替え、コマンが左SH、ニャブリが右SHに回る。23分、OHミュラーのクロスに左SHコマンがヘディングシュート。しかし枠を外す。30分過ぎ位から次第に雨が強くなってくる。

 31分、左WBフリードルのスローインをCF大迫が落とし、CHクラーセンがミドルシュートバイエルンも33分、CBボアテングミドルシュート。40分にはCHキミッヒのCKにCHゴレツカがヘディングシュート。これもわずかに枠を外した。バイエルンが攻め込むが、ブレーメンも集中してよく守る。このまま前半を終わればと思ったが、43分、バイエルンがFKからゴール前に攻め込むと、いったんはブレーメンがクリア。DFラインを上げるが、CBボアテングが受けると、CFレバンドフスキがウェーブの動きでDFラインから再び前に飛び出していく。そこへボアテングから絶妙の縦パス。CFレバンドフスキが胸トラップからシュートを決めた。バイエルンが先制点を挙げて、1点リードで折り返した。

 ブレーメンは後半最初にCBフォクトを下げて、同じポジションにランクカンプを投入する。フォクトが前半イエローカードをもらったことから、次節も考えての交代か。後半もバイエルンがパスをつないで攻めるが、ブレーメンも集中力高く、よく守る。10分にはCHキミッヒのスルーパスにOHミュラーが抜け出し、クロスをCFレバンドフスキが決めるが、DFラインがよく上がって、ミュラーオフサイド。15分にはOHミュラーのクロスにCFレバンドフスキがヘディングシュートするも、やや薄く、枠を捉えられない。16分、右SHニャブリのクロスを左SHコマンが落とし、右SBパバールがシュート。だがポスト右に外す。

 17分、ブレーメンは左右のFWビッテンコートとラシツァを下げて、サージェントとバルテルスを投入する。次節に余力を残すとともに、前線の運動量を挙げて、このまま追加点を許さない構えに見える。26分にはCF大迫のポストプレーから左FWバルテルスが右に展開。右WBゲブレセラシィのクロスにCF大迫が走り込む。しかし手前でDFがクリア。そして34分、ブレーメンの右CBベリコビッチがドリブルで上がると、左SBデービスが手をかけて倒してしまう。イエローカード、2枚目。退場。残り10分をバイエルンが一人少ない状態で戦うことになってしまった。

 それでも36分にはCBに下がったキミッヒからのフィードに左SHコマンが抜け出し、シュート。GKパブレンカがナイスセーブで弾き出す。一人少なくても、怖い。バイエルンは37分、ニャブリを下げて、左SBエルナンデスを投入。ミュラーを右SHに回して、4-4-1にする。ブレーメンも39分、CHクラーセンを下げて、長身FWフュルクルクを投入。大迫を左FWに回す。41分には左WBフリードルのサイドチェンジから右WBゲブレセラシィがヘディングで折り返し、FWフュルクルクがシュート。CBボアテングがブロックする。折りたたんだ手に当たったが、ハンドは取らない。ブレーメンは43分、CBベリコビッチを下げて、CHピサロを投入。同点を狙って攻めていく。

 そして45分、右SHバルテルスのクロスに左SH大迫がニアに走り込み、ヘディングでフリック。ゴールに向かったが、GKノイアーがスーパーセーブで弾き出した。残念。結局、そのままタイムアップ。1-0でバイエルンが勝利し、リーガ8連覇。優勝を飾った。サポーターがいないのは少し寂しい優勝ではあったが。

 一方、ブレーメンも引き分けのチャンスはあったが、残念。それでも、バイエルン相手に1失点で凌いだのは今後につながる。16位デュッセルドルフとは勝ち点差1。次節の相手15位マインツは今節勝利して勝ち点差は6に広がったが、次こそ絶対勝利が欲しい。そしてせめて2部との入れ替え戦がある16位に滑り込みたい。次のマインツ戦は見逃せない。