とんま天狗は雲の上

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レジ袋の有料化に対応する「新しい生活様式」を身に付けよう

 いよいよ7月1日から、容器包装リサイクル法の改正施行に基づき、レジ袋の有料化が始まる。条例等に基づくスーパーなどでの有料化は既に10年以上前から行われていたが、コンビニやドラッグストアなどではまだ無料でレジ袋に入れてくれたり、渡してくれたので、わが家ではそれを溜め込んで、ゴミ箱に被せたり、スーパーでの買い物袋として利用してきた。

 いよいよ有料化の期限が近付いてきたが、近所のドラッグストアなどはなかなか有料化の告知がされなかった。それで、「ひょっとして有料化しないのか」と淡い期待を持っていたが、ついに先週くらいから、レジ前などに有料化の告知が貼り出されるようになった。やっぱり、有料化するのか。

 レジ袋の有料化については、スーパーでの有料化が始まった時に「レジ袋有料化反対」という記事を書いたが、その時はまだスーパーだけで、コンビニなどは有料化されなかったので、大きな支障もなく、これまでやってきた。しかしいよいよすべての店舗で有料化されるとなると、それこそ「新しい生活様式」について検討する必要が出てくる。

 当面はこれまで溜め込んだレジ袋を買い物袋として再利用するだろう。だが、やはりゴミ箱にはレジ袋を被せたいし、ゴミが溜まればそのまま指定ゴミ袋に入れて、ゴミ出しすることになる。だから次第に溜め込んだレジ袋は減っていくだろう。在庫が底をついた時点で、レジ袋を有料で買うのだろうか。それとも、マイバックを持ち歩くことにするのか。今でも簡易なマイバックはカバンの中に入れてあるが、スーパーなどでの買い物を考えれば、レジカゴ型のエコバッグが使いやすそうだ。昔、もらったことがあったが、なくしてしまった。買い物サイトを見ると、1000~2000円程度で売られている。

 買い物よりも問題なのは、ゴミ箱に被せる覆いだろう。やはりゴミ箱に直接ゴミを投げ入れるのは抵抗がある。溜め込んだレジ袋がなくなったらどうするのか。そのために有料レジ袋を買う、という選択もあるかもしれないが、スーパーなどで売られている有料レジ袋は2~5円。一方、価格.comで調べると、100枚で100円前後みたいだ。そのうち、スーパーのレジの横に100枚入り100円のレジ袋が置かれるようになるのかもしれない。

 と思ったら、北海道のセイコーマートバイオマス素材配合のレジ袋を使用することで無料配布するというニュースが流れていた。吉野家やケンタッキーなども同様の対応をするようだ。こうした動きが全国、全店に広がるとうれしい。そもそもレジ袋有料化の目的は環境汚染の抑制なのだから、本来なら有料化ではなく、製造禁止にすべきもの。それが、行動経済学に基づくナッジの活用ということで、有料配布なら認めるという中途半端な形になったのは、レジ袋メーカーへの配慮など、何らかの意図があったはず。その点を明らかにせず、有料化を義務付けるというのは、喫煙場所を制限する健康増進法と同じくらいによくわからない法律だ。官僚や政治家の短慮から制定された法律だと思うが、民間業者や消費者はもっとずっと賢い。そのうち、レジ袋有料化は何だったのかと思うような「賢い生活様式」が普及するに違いない。まずはみんなどうするか観察しよう。