とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第33節 マインツvs.ブレーメン

 ブンデスリーガバイエルンの優勝が決まり、残るはCL・ELへの出場権と2部降格への争いになった。40年ぶりの降格危機にある17位ブレーメン。今節は15位マインツとの対戦。勝てばかすかに自動残留の可能性が残る。一方、マインツにとっても残留に向けて勝利はマスト。残留に向けて、大迫の活躍が期待される。

 マインツの布陣は4-2-3-1。マテタをトップに、右SHオニシォ、左SHクアイソン。ボエティウスをトップ下に、クンデとラッツァのダブルボランチ。DFは右SBバク、左SBブロジンスキ。CBはジュストとニアカデ。GKはミュラーが守る。対するブレーメンは3-5-2。大迫とサージェントの2トップの下にビッテンコート。ボランチはクラーセンが前目でマキシミリアン・エッゲシュタインが下がり目に位置する。WBは右にゲブレセラシィ、左WBフリードル。CBはフォクトがケガで欠場し、代わりにグロスが入る。右CBはベリコビッチ、左CBモイサンデル。GKはパブレンカだ。

 序盤、ブレーメンが積極的に攻める。FW大迫もいつものようによく起点となる。4分、左WBフリードルのスローインをFW大迫が落として、FWサージェントがシュート。GKミュラーがナイスセーブ。5分にはCHクラーセンの縦パスからFW大迫がスルーパス。OHビッテンコートが抜け出すも、シュートはDFがブロックする。7分にはOHビッテンコートのクロスからFW大迫がシュートするもDFにブロックされた。マインツも11分、右SHオニシウォのクロスにDF二人がスライディングするも届かず、CFマテタがシュート。守備の緩さを露呈する。

 ブレーメンの序盤の攻勢を凌いだマインツはその後、次第にパスを回し、主導権を握っていく。18分にはOHボエティウスの縦パスを右SHオニシウォが落とし、OHボエティウスミドルシュート。そして25分、左SBブロジンスキのFKをファーサイドでSHオニシウォがヘディング折り返すと、あわやそのままゴールへ。何とかDFがクリアするも、こぼれ球を左SHクアイソンが押し込んで、マインツが先制点を挙げた。そして30分、今度はCHラッツァが中盤からドリブル。FW大迫が抜かれると、さらに二人を抜いて、ヒールでパス。OHボエティウスミドルシュートを決めて、さらにマインツが突き放した。

 36分には左WBブロジンスキの縦パスからSHオニシウォが反転からミドルシュート。GKパブレンカがナイスセーブするが、さらにCFマテタがヘディングシュート。GKパブレンカが何とか弾き出す。43分にはFWサージェントのクロスにFW大迫がヘディングシュート。ブレーメンも何とか攻めようとするが、なかなか決定機までは作れない。逆に中盤の寄席の甘さの方が気になる。44分には右WBゲブレセラシィがケガで左WBアウグスティンソンに交代。フリードルが右WBに回る。前半はそのまま2-0で折り返した。

 後半最初にブレーメンはCBグロスとビッテンコートを下げて、FWフュルクルクと右SHバgルテルスを投入。布陣を4-1-3-2に変え、大迫をトップ下に下げる。左SHはクラーセン。マインツも左SHクアイソンに代えてエツナリを投入する。後半も序盤はブレーメンが攻める。8分、CBベリコビッチのフィードからFWフュルクルクがシュート。GKミュラーがナイスセーブ。そして13分、左エンドライン際でFWフュルクルクが仕掛けると、こぼれ球を左SHクラーセンが戻しのパス。OH大迫が戻りながら反転してシュート。これが決まり、ブレーメンが1点を返した。15分にもOH大迫がミドルシュートブレーメンが攻めていく。

 マインツは11分、ケガのCHラッツァに代えてバレイロを投入すると、19分にはCHクンデを下げてフェルナンデス、CFマテタに代えてサライを投入する。すると21分、CHフェルナンデスがドリブル。左に流して、CFサライがシュート。GKパブレンカがナイスセーブ。24分には左SHオニシウォが切れ込んでミドルシュート。これもGKパブレンカがファインセーブ。パブレンカの攻守に救われるが、中盤の守備のもろさは気になる。

 その後はブレーメンが攻めようとするが、マインツもよく守り、膠着状態。32分にはSHオニシウォを下げて、CBハックを投入。3バックにして守備を固める。ブレーメンも37分、右WBフリードルを下げてピサロを投入。必死に攻める。だが40分、マインツの右WBバクがドリブルで上がると、誰もついていかない。余裕をもってスルーパスを入れると、CHフェルナンデスが抜け出してシュート。ダメ押しの3点目を挙げた。

 41分にはCBベリコビッチに代えてFWゼルケを投入。ブレーメンがパワープレーで攻めるが、逆に中盤はスカスカ。45分には右WBバクが再びドリブルからスルーパス。今度は抜け出したCHフェルナンデスが戻して、バクがミドルシュート。GKパブレンカのファインセーブで4点目を防ぐが、その後はマインツも時間を使ってそのままタイムアップ。3-1。マインツが勝利し、残留を決めた。

 16位のデュッセルドルフが引き分けたため、勝ち点差は2に開いた。最終節の相手は14位ケルン。デュッセルドルフの相手は12位ウニオン・ベルリンデュッセルドルフが負けてブレーメンが勝てば、順位が入れ替わる。奇跡は起きるだろうか。そのためにも大迫の活躍は欠かせない。最終節も見逃せない。