とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

妻から電話とメール

 「リハビリ病院へ転院」から続く。

  • 6月19日に記す

 火曜日に転院したリハビリ病院では、多くの専門職員がいて、親身に患者の世話をしてくれる。妻も安心ではないかと思っていたが、何と、翌日の朝、突然、病院から電話が入った。何でも、妻が深夜にベッドの柵を乗り越え、床に落ちていたという。当直医師が診察をして、ケガなどはないということだが、とにかく平謝りだった。こちらの方が謝りたい気分。夕方、面会に行くと、やはりミトンを装着することを嫌がっている。しばらく腰などを擦って、病院を出た。

 木曜日の朝、会社へ行こうとした時に突然、電話が鳴った。見ると、発信者は妻になっている。慌てて電話を取るが、遠くで看護師も声が聞こえるばかり。そうだよな。話ができるわけがない。それで電話を切って、メールで「メールが打てるといいね」と送った。するとしばらくしてメールに返信があった。「来て欲しい」。どういうことか。いじめられているということか、とも思ったが、何かあれば病院から電話があるはず。面会時間は13時以降となっており、病院へ電話で問い合わせるのも気が引けた。それよりもメールが打てるということを喜ぼう。さっそく娘にこの旨を伝えるとともに、妻の母や友人たちにも、メールの読み書きができることを伝えた。

 夕方、タブレットモバイルルーターを持って、面会に行く。久しぶりに入浴し、服も着替えている。ちょうど痰を取っているところで、洗濯物などを回収して、モバイルルーターのスイッチを入れて引き出しにしまい、タブレットを渡す。携帯電話はメール未読のランプが付いていた。みんなからのメールは見てないのだろうか。お風呂の様子を聞くと、メモ用紙に「少し さむかった」と書いた。すぐに夕食の時間となり、面会時間も終了したので、そこで帰ったが、少しは慣れて落ち着いただろうかとホッとして家に帰る。

 夕方、娘が会社から帰ってきたので「メールの返事はあったか」と聞くが、「ない」と言う。義母や友人たちはメールをしただろうか。そんなことを思いながら夕食を食べていると、19時半頃、また妻からメールが入った。「たすけて」。ええっ、そんなこと書かれても。無視しようかと思ったが、「ミトンはがんばって」と送った。でも、メールの文面には動揺する。その夜は早めに布団に入った。

 深夜2時頃。何か聞き覚えのあるメロディ。何だろうと思っていたら、娘がドタバタと2階から降りてきた。電話に直行する。そうか、電話の呼出音か。何やら話していたが、終わると「ママから」と言う。ええっ。その後はしばらく眠れずにいたが、ようやく寝付いた頃、再び電話の呼出音。今度は私が対応。また妻からだ。15秒ほど話して切ると、1分ほどしてまた電話がかかる。そもそも就寝時は手にミトンをしているはずなのに、どうやって電話をかけてきたのだろう。そんな状況でこちらの話は聞くことができるのか。わからないが、2回目はもう少し長く話をして、電話を切った。

 眠れない。結局その後、電話はないものの、5時前にいったん目が覚め、また寝て、6時半に起きた。出社する前にまた電話があるのではないかと思ったが、今日は今のところ、電話もメールもない。夕方また面会に行く予定。だが電話やメールの件はあまり話さないようにしよう。でも大丈夫か。よほどミトンを付けるのがイヤなのか。夜が恐いのか。それでも今夜はゆっくり寝かせてほしい。早くリハビリ病院でのペースをつかんでくれるといいのだが。

  「介護保険の申請を行う」に続く