とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16第2レグ マンチェスター・シティvs.レアル・マドリード

 久しぶりにヨーロッパ・サッカーを観た。3月に中断して以降、集中開催となったCL。ラウンド16の第2レグはマンC対レアル・マドリードの好ゲームが残っていた。第1レグでは後半逆転で2-1と勝利したマンC。プレミアリーグでは最後に5連勝したが、ダントツ優勝のリバプールに追い付くわけもなく、大差で2位に甘んじた。一方、レアルは中断明け以降、ラ・リーガで10連勝。最終節はドローとなったが、バルセロナに勝点5の差をつけて、ラ・リーガ優勝を飾った。第1レグでセルヒオ・ラモスがレッドカードをもらい欠場の中、逆転勝利を目指す。

 マンCの布陣は4-3-3。フォーデンをゼロトップに、左FWジェズス、右FWスターリング。中盤はロドリをアンカーに、右IHデブルイネ、左IHギュンドアン。DFは右SBカイル・ウォーカー、左SBにカンセロ。ラポルテとフェルナンジーニョでCBを組み、GKはエデルソンが守る。一方のレアル・マドリードも4-3-3。ただしこちらはベンゼマがしっかり中央で待ち構え、右FWにロドリゴ。左FWにアザールが入る。中盤はカゼミーロをアンカーに、右IHモドリッチ、左IHにクロース。DFは右SBカルバハル、左SBにメンディ。セルヒオ・ラモスのいないCBは右にヴァラン、左にミリトン。GKはクルトワが守る。

 序盤は両チーム、がっぷり組み合ったような落ち着いた展開。7分、右IHモドリッチから右への大きなパスをDFライン近くまで下がった左FWジェズスがカットすると。左IHギュンドアンが持ち上がり、中へのパスに右IHデブルイネがミドルシュート。CBミリトンがブロックする。前からしっかりプレスをかけていくマンC。すると9分、レアル・マドリードがDFラインでパスを回し、GKクルトワから右CBヴァランへ。しかしここに左FWジェズスが襲いかかりボールを奪うと、右FWスターリンがシュート。第1レグでリードしたマンCが突き放つ先制点を挙げた。

 その後もマンCペース。12分には右IHデブルイネのスルーパスにCFフォーデンが走り込み、切り返しからシュート。さらにはね返りを左IHギュンドアンがシュートを放つ。レアル・マドリードのシュートはようやく14分、CFベンゼマの落としを右IHモドリッチミドルシュートするが、大きく枠は外した。逆にマンCは15分、右FWスターリングがミドルシュート。18分にもCFフォーデンのスルーパスを受けて、右FWスターリングがPA内で仕掛ける。これはCHカゼミーロがナイスタックルでクリアした。レアル・マドリードも21分、左FWアザールの縦パスからCFベンゼマがCBラポルテをかわしてシュート。ようやくレアルらしい攻撃が見られるようになってきた。そして28分、CFベンゼマのパスを受けた右FWロドリゴが左SBカンセロの股下を抜いて仕掛けると、クロスにCFベンゼマがヘディングシュート。レアル・マドリードが同点に追い付いた。

 これでもう1点取れば、合計で同点に追い付く。レアルの攻撃のピッチが上がる。しかしマンCもしたたか。33分、右SBウォーカーがドリブルで持ち上がり、ミドルシュートを放つと、37分にはCHカゼミーロのミスを見逃さず、ボールを奪うと、そのまま攻めて、最後は左SBカンセロがミドルシュートを放った。42分にはGKクルトワのフィードを右IHデブルイネがカット。縦パスを受けたCFフォーデンが切り返してミドルシュートアディショナルタイム45+1分、デブルイネの直接FKはわずかにバーの上。前半はそのまま1-1で折り返した。

 後半に入るとマンCはFWのポジションを変える。ジェズスをトップにおいて、フォーデンが右FW,スターリングが左FWに張る。2分、右IHデブルイネのスルーパスから左FWスターリングがシュート。後半もマンCがよく攻めていく。レアル・マドリードは8分、左IHクロースがミドルシュート。だが9分にはCHカゼミーロの横パスを右FWフォーデンがカットしてそのまま持ち上がり、左IHギュンドアンが左につないで、左FWスターリングがシュート。レアルにミスが目立つ。

 すると16分、レアルは右FWロドリゴに代えてアセンシオを投入。19分には左IHクロースのフィードに走り込んだ右FWアセンシオが落とし、CFベンゼマミドルシュート。だがGKエデルソンがキャッチする。逆に21分、マンCは右IHデブルイネを起点に、左IHギュンドアンが縦パス。CFジェズスが切り返してDFをかわしシュートを放つ。GKクルトワがファインセーブ。22分、マンCは右FWフォーデンを下げて、ベルナルド・シウバを投入した。

 すると直後の23分、CHロドリのアバウトなフィードにCBヴァランがうまく合わせられず、一度目のヘディングは空振り。そしてもう一度ヘディングでGKへバックパスを送ると、これをCFジェズスに奪われた。マンCが貴重な追加点を挙げた。その後、レアルも25分、CFベンゼマのパスから右IHモドリッチがシュートするなど、攻めようとするが、イマイチかみ合わず。マンCは36分、左FWスターリングに代えてダビド・シルバレアル・マドリードも38分、右SBカルバハルに代えて右WBルーカス・バスケス。右IHモドリッチに代えてCHバルベルデ、左FWアザールに代えてFWヨビッチを投入。布陣も3-5-2に変えて攻めようとする。しかし合計で2点差をつけたマンCの方にゆとりがある。うまくパスを回して、レアルに決定機を作らせない。最後はCHロドリに代えてCBオタメンディを投入。しっかりと守り切り、第2レグも2-1。合計で4-2として、準々決勝進出を決めた。

 レアルにとってはセルヒオ・ラモスの出場停止が痛かった。後方からのゲーム作りが封じられ、CHカゼミーロが再三のミス。また、得意のドリブル突破を見せることができなかったアザールとは違い、デブルイネは生き生きとプレーし、再三チャンスを作っていた。前半ゼロトップのフォーデン、後半はトップでしっかりとプレスをかけたジェズスの活躍もよかった。次は来週末のリヨン戦。そしてさらにその先へ。プレミアリーグの連覇ができなかった今季、CLへ賭ける思いはなおいっそう強いに違いない。