とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第9節 セレッソ大阪vs.FC東京

 J1の日曜開催は2位セレッソと6位FC東京との上位対戦があった。勝点差は3。ここ3試合勝ちなし、前節はサガンに敗戦を喫したFC東京だが、勝てばセレッソに勝ち点で並ぶ。一方、セレッソは4試合負けなし。勝って首位フロンターレに付いていきたい。セレッソの布陣は4-4-2。ブルーノ・メンデスと奥埜の2トップに、右SH坂元、左SH清武。ボランチは藤田とデサバト。DFは右SBに松田、左SBに丸橋。CBはヨニッチと瀬古。GKはキムジンヒョン。ほぼいつものメンバーだ。対するFC東京は、橋本の移籍以降初めて、4-3-3の布陣で臨んだ。ディエゴ・オリベイラをトップに、右WGに永井、左WGはレアンドロ。中盤は高萩をアンカーに、右IHにアルトゥール・シルバ、左IHは安部柊斗。DFは右SB室屋、左SBに小川諒也。CB森重と渡辺は変わらないが、なんとGKは林をベンチに、J1初出場の波多野がゴールを守る。

 開始4分、左WGレアンドロの縦パスを右WG永井が落とし、CH高萩がミドルシュートを放つ。セレッソも8分、CHデサバトの縦パスを右SH坂元が落とし、右SB松田がクロス。FW奥埜が飛び込むが、DFが先にクリアした。最初の決定機は11分、CH藤田のフィードに走り込んだ左SH清武のクロスに右SH坂元がシュート。だがGK波多野がナイスセーブ。初出場で心配したが、FC東京U-23での出場経験は豊富。落ち着いていた。FC東京も左SB小川の深い位置からのFKから右IHアルトゥール・シルバがシュートを放つが、枠を捉えられない。

 ゲームはセレッソがパスを回し、FC東京が守りを固めて、カウンターを狙う。お互いいつもの形。23分、セレッソはCH藤田がミドルシュートを放つと、FC東京も28分、CH高萩の縦パスからCFディエゴ・オリベイラが落とし、左WGレアンドロのスルーパスにディエゴ・オリベイラが走り込む。シュートはGKキムジンヒョンがブロックした。高萩のアンカーは橋本と比較しても守備面で不安だったが、両WGがしっかり戻って、守備を固める。一方、セレッソはデサバトと藤田のダブルボランチが効いている。二人でボールを回し、的確なパスがサイドや前線に繰り出される。

 その後はしばらく膠着状態。40分、FC東京が左SB小川のクロスからCFディエゴ・オリベイラがヘディングシュート。44分には右WG永井が左WGレアンドロの縦パスに抜け出し、DFと競ったこぼれ球を左IH安部がシュート。DFに当たってサイドネットに外す。続くCKにCB森重がヘディングシュートを放つが、枠は捉えられなかった。前半はスコアレスのまま折り返す。

 後半3分、セレッソはCH藤田から左に展開。左SB丸橋のクロスを左SH清武がつないで、FWブルーノ・メンデスの落としから右SH坂元がシュート。GK波多野がナイスセーブする。するとすぐにカウンター。左WGレアンドロのスルーパスに抜け出したCFディエゴ・オリベイラの戻しをレアンドロがシュート。お互い特長を生かした攻撃。そしてその後も一対一の激しい攻防が続く。

 セレッソは8分、FWブルーノ・メンデスに代えて都倉を投入。直後の8分、左SB丸橋の仕掛けにCH高萩がフォローするもGK波多野がクリア。だがこれを左SH清武がカットしてミドルシュートを放つ。GK波多野が落ち着いてキャッチした。FC東京は12分、右WG永井に代えて内田を投入した。攻めるセレッソは15分、左SB丸橋がミドルシュート。20分には左SH清武の縦パスからFW奥埜がミドルシュート。GK波多野がナイスキャッチした。

 FC東京も22分、右IHアルトゥール・シルバがミドルシュート。26分にはCB森重のフィードに右SB室屋が走り込み、中へのパスからCFディエゴ・オリベイラが仕掛ける。最後は右WG内田がシュート。だがDFがブロックした。27分、左WGレアンドロミドルシュートはCBヨニッチがブロックした。中央の守りが硬いセレッソ。逆にセレッソも31分、CHデサバトから右に展開。右SH坂元のキープから右SB松田が駆け上がり、クロスのこぼれを左SB丸橋がミドルシュート。CB渡辺がブロックした。

 33分には左SH清武に代えて片山を投入。FC東京も37分、CFディエゴ・オリベイラを下げてアダイウトン。右IHアルトゥール・シルバを下げて右WGに長身の原大智。内田を右IHにする。40分、左SB小川のCKから左IH安部がミドルシュートを放つ。41分、セレッソはFW奥埜に代えて高木俊幸を投入する。FC東京も左IH安部に代えて右IHに三田を投入する。内田が左IH。

 アディショナルタイム45+2分、片山のロングスローから左SB丸橋がミドルシュート。GK波多野がナイスセーブ。するとFC東京もGK波多野のフィードにCFアダイウトンが走り込み、クロスに左WGレアンドロがヘディングシュート。GKキムジンヒョンがビッグセーブ。ぎりぎりではね返す。45+4分にも右SB室屋のクロスに右WG原がヘディングシュートするも、GKキムジンヒョンがナイスセーブ。そしてタイムアップ。最後まで拮抗したいいゲームだったが、お互い、堅い守備を崩せず。スコアレス・ドローで終わった。

 でもいいゲームだった。これでセレッソは順位を下げたものの依然3位。FC東京も6位を守った。しかし首位フロンターレは今節も勝利して8連勝。2位ガンバとの勝ち点差も既に6。6位FC東京とは10の差が開いた。この後、セレッソは次節レイソル戦の後、フロンターレとの対戦が待っている。またFC東京も次節は4位グランパスとの対戦。上位を維持するためには勝利が欲しいところ。来週のグランパスFC東京は見逃せないゲームとなる。