とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第10節 FC東京vs.名古屋グランパス

 昼間に行われたゲームでフロンターレが勝利。ますます首位が離れていく。4位グランパス、6位FC東京にとっても、少しでも勝ち点を積み上げて、追いかけていきたい。FC東京は室屋のハノーバー移籍が発表された。橋本に続いてのシーズン途中の移籍だが、最後のゲームは勝利で送り出してやりたいところ。

 FC東京の布陣は4-3-3。グランパスの布陣は4-2-3-1。いずれも前節のセレッソ戦(FC東京)レッズ戦(グランパス)と同じメンバーが先発した。FC東京は前節に続き、GK波多野が先発。グランパスは阿部と米本は依然ベンチに入れず。古巣対戦となった太田宏介はベンチスタートとなった。

 ゲームはグランパスがパスを回して攻め手を探す一方、FC東京は守備を固めて、縦に速い攻撃を狙う。12分、左WGレアンドロのFKはバーの上。23分、左SB小川のフィードのこぼれをCF永井が拾い、中へのパスがこぼれたところを右WGディエゴ・オリベイラが落として、左IH安部がミドルシュートFC東京が攻める一方、グランパスはなかなかシュートまで持っていけない。ルヴァン杯から中2日の疲れと異常な暑さに両SHの動きも精彩を欠く。

 そして33分、FC東京が攻め立てると、左IH安部の縦パスをCH高萩がつなぎ、CF永井が落としたところを左WGレアンドロミドルシュート。ついに先制点を挙げた。40分にもCH高萩のフィードから、左SB小川の落としをCF永井がミドルシュート。GKランゲラックがキャッチする。グランパスの初シュートはようやく42分。右SB成瀬がミドルシュートを放つが、GK波多野がセーブした。

 その後も攻めるFC東京アディショナルタイム45+1分、左WGレアンドロの落としから、右WGディエゴ・オリベイラミドルシュート。45+2分には左SB小川のフィードにCF永井がCB中谷と競り合って抜くと、戻しのパスを左WGレアンドロがシュート。右SB成瀬がナイス・スライディングでブロックした。グランパスも45+2分、右SB成瀬の縦パスに走り込んだOHシャビエルのクロスに右SH前田がミドルシュート。だが枠を捉えられない。前半は1-0。FC東京のリードで折り返した。

 前半、2本のシュートしか打てなかったグランパスは、後半開始から前田を下げて左SHに相馬、シャビエルを下げてFW山崎を投入する。布陣は4-4-2。6分、左SH相馬がFKでゴールを狙うが、GK波多野がパンチングではね返す。10分には左SB吉田を下げて太田宏介を投入する。FC東京は守りの場面では両IHだけでなく、両WGも下がって、4-1-4-1の形でしっかり守る。そして縦に速い攻撃。11分、左WGレアンドロの縦パスをCF永井が落とし、レアンドロミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブした。グランパスも15分、右SB成瀬のクロスにCF金崎がヘディングシュート。だが枠を捉えられない。

 21分、グランパスは4人目の交代。CHシミッチを下げて石田を投入。石田は高めにポジションを取り、稲垣がワンボランチの形で攻める。しかしFC東京も24分、CF永井に代えてアダイウトンを投入した。27分、CH石田からCFアダイウトンがボールを奪うと、CH高萩がボールを運び、アダイウトンがさらに前進。左WGレアンドロの落としから右WGディエゴ・オリベイラがシュートを放つ。31分にも左SB太田のフィードをはね返して、CH高萩がドリブルで前進。そのままシュートまで持ち込んだ。グランパスは33分、FW山崎の落としから左SH相馬がシュート。35分にもCH稲垣の縦パスをFW山崎が落とし、右SB成瀬のドリブルからCH稲垣がミドルシュートを放つが、GK波多野がナイスセーブする。FC東京は36分、右WGディエゴ・オリベイラを下げて内田を投入する。

 すると37分、左WGレアンドロの仕掛けに右SB成瀬が後ろから足を引っかけてしまう。2枚目のイエローカード。退場となってしまう。一人少なくなったグランパスは石田が右SBに下がり、4-3-2の布陣を取る。アディショナルタイムにはカウンターで途中交代のFW原がゴール前まで運び、パスを受けたCFアダイウトンの切り返しに右SB石田がPA内でスライディング。しかし滑り込んだ際に手でボールを触ってしまった。アダイウトンのPKはGKランゲラックが止めたが、直後にタイムアップ。1-0でFC東京が勝利した。

 グランパスレイソル戦以来の2敗目。これで順位もFC東京と入れ替わって、5位に下がった。そして首位フロンターレとの勝ち点差は実に11ポイント。来週末にはそのフロンターレとの対戦が待っている。このゲーム、守備を固めるFC東京に対して、攻撃の変化が乏しかった。やはり阿部の不在が痛い。だがその阿部もそろそろ復帰の見通しが出てきたとのこと。是非ともフロンターレ戦には復帰して、古巣相手にひと暴れしてほしいものだ。その前にミッドウィークのベルマーレ戦。うまくターンオーバーして、少しでもいいコンディションでフロンターレ戦に臨みたい。酷暑の中、グランパスにとっての正念場がやってきた。