とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第11節 湘南ベルマーレvs.名古屋グランパス

 次節はいよいよ首位フロンターレとの対戦。その前に最下位ベルマーレとの対戦。ここは軽くうっちゃって、次節に向かいたい。と思ったが、やはりサッカーに簡単なゲームはない。前節のFC東京戦と同様、ゴールの遠い耐えるサッカーが続いた。ベルマーレの布陣は3-5-2。石原直樹と岩崎の2トップの下に、山田直輝と齊藤未月が並び、アンカーは金子。両WBは右に古林、左に馬渡。CBは右から岡本、大岩、大野。GKは19歳の谷が守る。対するグランパスは山崎と金崎が前線に並ぶ4-4-2の布陣で来た。SHは右に相馬、左にマテウスボランチはシミッチと稲垣が並ぶ。前節、退場で出場停止の成瀬に代わり、吉田が右SBに入り、左SBには太田宏介が入る。CB、GKはいつものメンバー。

 開始2分、左SHマテウスのCKにCHシミッチがヘディングシュート。枠は捉えられなかったが、幸先のいいスタート。だがベルマーレも序盤からよく走る。4分には左WB馬渡の縦パスをCH金子が落とし、FW岩崎と右SB吉田がもつれて、こぼれたボールを左IH山田直輝ミドルシュートを狙う。グランパスも6分、左SB太田の縦パスからFW山崎が中へ折り返し、FW金崎がシュート。しかしCB岡本がブロックする。逆に7分には左SB太田からボールを奪った右IH齊藤未月がミドルシュートを放つ。

 ベルマーレのプレスが早く、グランパスはパスを回して隙を伺うが、なかなか決定機が作れない。16分、左SB太田のパスからFW金崎がミドルシュートを放つが、GK谷がキャッチした。19分、左SHマテウスがCKから直接ゴールを狙う。GK谷がパンチングでクリア。続くCKも同じような球筋でゴールを襲う。29分、FW金崎の落としから左SHマテウスが縦パス。FW山崎が走り込み、クロスに右SH相馬がニアに飛び込むが、シュートは左に外した。36分、左SHマテウスアーリークロスがゴール前に入ってくる。FW山崎が走り込むが、シュートはやはり左に外した。マテウスが相変わらず元気だが、その他の選手がなかなかついていけない。やはり暑さと過密日程が影響しているか。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半、グランパスはSHの左右を入れ替えた。右にマテウス、左SHに相馬。開始1分、FW金崎がミドルシュートを放つが、その後はベルマーレの方が優勢。10分には左WB馬渡のCKにCB大野がヘディングシュート。早いプレスでベルマーレが攻め込むが、決定力のなさに救われる。グランパスはその直後、相馬を下げて右SHに前田。FW山崎を下げてOHシャビエルを投入。布陣を4-2-3-1に変更する。ベルマーレも12分、FW岩崎に代えてタリク、左IH山田直輝に代えて松田天馬を投入する。しかしゲームはなかなか動かない。走るベルマーレに対して、攻めあぐねるグランパス。20分には右SB吉田を下げて、オジェソクを投入した。移籍後、初出場だ。ベルマーレも27分、右WB小林に代えて石原広教を投入する。グランパスはこの時間あたりからSHをもう一度入れ替え、マテウスを右SHに置く。

 31分、右WB石原広教のクロスにFW石原直樹が走り込むが、競り合って右SBオジェソクがヘディングでクリアした。35分にはCH稲垣のスルーパスに右SHマテウスが抜け出し、クロスに左SH前田がシュート。だがポスト右に外す。バルマーレも39分、左WB馬渡のFKは壁の中にいたCHシミッチが顔に当ててブロックした。45分、CB大野の縦パスから左IH松田がドリブルで迫り、FW石原直樹がシュート。だが枠を捉えられない。アディショナルタイムは4分間。このまま引き分けで終わるかと思ったが、45+2分、カウンターで左SH前田が持ち上がり、FW金崎がミドルシュート。これで得たCKをマテウスが蹴ると、前半と同様、直接ゴールに向かう弾道。ニアでクリアしようとCH齊藤がヘディングするが、そのままコースが変わり、ゴールに飛び込んだ。オウンゴール。そしてタイムアップ。1-0。グランパスが終了間際、劇的なゴールを挙げて勝利した。

 前半からマテウスのCKがゴールを脅かしていたが、最後の最後で実を結んだ。よかった。首位フロンターレは今節も勝利して、10連勝。勝点を31に積み上げた。グランパスとの差は11のまま変わらず。そして次はいよいよフロンターレとの直接対戦だ。あの攻撃陣を90分防ぎきるのは難しいかもしれないが、そこは気持ちを見せて守り切ってほしい。そしてできれば阿部が出場して、古巣相手にひと暴れしてほしい。マテウスや前田の活躍にも期待したい。