とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第15節 名古屋グランパスvs.横浜F.マリノス

 前節、アントラーズに1-3と完敗。ルヴァン杯に続いて3失点で連敗中のグランパス。それよりも3試合で1ゴールの得点不足も心配だ。対するマリノスも前節はフロンターレに1-3。前節はお互い、不安定な雨に翻弄された感があったが、このゲームではキックオフ前には雨も上がった。

 グランパスの布陣は4-2-3-1。阿部が復帰してトップ下に入る。ワントップは金崎。マテウスが右SHに入り、左SHはシャビエル。ボランチには米本と稲垣が座った。また右SBにはオジェソクが先発。左SBは吉田。CBとGKはいつもと同じ。一方、マリノスは3-4-3。ジュニオール・サントスをトップに、右WGに仲川、左WGは前田大然。中盤は喜田がアンカーに入り、マルコス・ユニオールがトップ下。しかし右WB松原と左WB高野が頻繁にピッチ中寄りに位置し、喜田の左右を埋める。3バックは右から實藤、チアゴ・マルチンス、畠中。GKはパクイルギュが守る。

 キックオフからマリノスが高いプレスをかけると、50秒、左WG前田が右SBオジェソクからボールを奪い、CFジュニオール・サントスのパスに左WG前田が走り込み、中へのパスを右WG仲川が落としてCFジュニオール・サントスがシュート。マリノスが1分も経たないうちに先制点を挙げた。その後もマリノスの早いプレスにしばし戸惑うが、次第にグランパスもペースを取り戻していく。

 8分、左SHシャビエルの縦パスにOH阿部がスルー。CF金崎が走り込むが、CB畠中が対応。クリアした。14分にはCB中谷のフィードを左WB高野がクリア。だがすぐ後ろまでGKパクイルギュが飛び出している。CH稲垣が縦に送ると、GKのいないゴールに向けてCF金崎が抜け出す。だがシュートはCBチアゴ・マルチンスがクリアした。何ともマリノスらしい守備。その後も18分、右SHマテウスのFK。20分には右SBオジェソクのアーリークロスにOH阿部がヘディングシュートとグランパスが攻めていく。

 そして24分、右SHマテウスがサイドから仕掛けると、縦に抜け出しクロス。ニアに走り込んだOH阿部がDFを引き付け、左SHシャビエルがシュート。グランパスが同点に追い付いた。しっかりした守備でマリノスの攻撃を封じ込め、ショートカウンターで攻めていく。33分にはCB畠中の縦パスを右SHマテウスがカットし、そのまま上がって、サイドチェンジから左SHシャビエルがミドルシュート。これはGKパクイルギュがファインセーブ。マリノスは45分、右CB實藤が足を滑らせケガ。扇原に交代する。扇原は左CBに入り、畠中が右CBに回った。前半は1-1で折り返す。

 後半はマリノスが積極的に攻めていく。後方からパスを回し、隙を伺うが、グランパスの守備もしっかりしている。グランパスは後半最初から、マテウスとシャビエルの位置を左右入れ替えた。お互い攻め合うが、共になかなかシュートまでいけない。グランパスは14分、阿部を下げて左SH相馬を投入。シャビエルをトップ下に移し、マテウスは再び右SHへ。マリノスも18分、左WG前田大然を下げてエリキ、右WB松原を下げてCH天野を投入。喜田を右WBに移す。

 飲水タイムを終えた26分、右SHマテウスの縦パスから左サイドを仕掛けたOHシャビエルがヒールで落とし、マテウスがシュート。だがGKパクイルギュがナイスセーブ。そして29分、CH天野からCH米本がボールを奪うと、CF金崎が身体を張って収め、CH米本が左に展開。OHシャビエルのクロスが左CB扇原の頭を越えて、右SHマテウスがシュート。グランパスが逆転した。

 マリノスも33分、左WGエリキがCFジュニオール・サントスとのワンツーからミドルシュートを放つが、GKランゲラックがナイスセーブ。その後、マリノスは扇原をボランチに上げ、4-3-3の布陣。トップ下に天野とマルコス・ジュニオールを並べて攻めるが、グランパスの守りは堅い。42分にはシャビエルを下げてFW山崎。マリノスも43分、左SB高野を下げてティーラトン、右WG仲川に代えて松田詠太郎を投入する。45+1分、右IH天野の縦パスに左IHマルコス・ジュニオールが抜け出しシュートを放つが、GKランゲラックがナイスセーブ。グランパスは45+2分、何度も足を攣り、奮闘した右SBオジェソクに代えて成瀬、CH米本に代えてシミッチを投入。最後まで集中した守りを見せたグランパスがそのまま無失点に抑え、2-1で勝利した。

 開始1分で失点した時は、またかと思ったが、その後はオジェソクもそのミスを挽回すべく、最後まで奮闘。途中交代したが、阿部の融通無碍な動きも効いていたし、マテウスも攻撃だけでなく、守備でも走って貢献した。最後には全員でフロンターレ戦を思い出す気持ちの入ったプレー。観ていて気持ちのいいゲームだった。阿部も米本も復帰したし、オジェソクの加入も力になる。さあ、再びフロンターレを追いかけよう。次は、青木や藤井ら若手の活躍にも期待したい。