とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ラ・リーガ第1節 ビジャレアルvs.ウエスカ

 プレミアリーグと同時にラ・リーガも開幕した。今季は久保と乾に加え、岡崎もウエスカの1部昇格を牽引。さらに武藤もエイバルへ期限付き移籍すると言う。4人の日本人がプレーすることになった。そしてその初戦から久保のビジャレアルウエスカが対戦。どちらも彼らの他にどんなメンバーがいるのか、どんなサッカーをしているのか知らないので、まずはそれを楽しみに開幕戦を観戦した。

 ビジャレアルの久保は残念ながらベンチスタートだが、多少は見知った選手もいる。CFにはパコ・アルカセル。ジェラール・モレノがトップ下に入り、右SHはチュクウェゼ、左SHにはモイ・ゴメス。ボランチバレンシアから移籍のパレホとコクランが並ぶ。DFは右SBにペーニャ、左SBペドラザ。CBにアルビオルとパウ・トーレスが並び、GKはアセンホ。対するウエスカの布陣も同じ4-2-3-1。岡崎はワントップに入る。トップ下にはフアン・カルロス。右SHにラファ・ミル、左SHはダビド・フェレイロ。モスケラとミケル・リコのダブルボランチ。DFは右SBにマフェオ、左SBにハビエル・ガラン。CBにインスアとホルヘ・プリド。GKはアンドレス・フェルナンデスが守る。

 序盤は昨季リーグ5位のビジャレアルが優勢。6分、OHジェラール・モレノから右に展開。右SHチュクウェゼが中に仕掛けて縦パスを入れると、モレノが抜け出してシュートを放つ。GKフェルナンデスがナイスセーブ。13分にはOHモレノのスルーパスにCFパコ・アルカセルが抜け出してシュート。だがこれはオフサイド。17分、左SHモイ・ゴメスの縦パスをOHモレノがフリック。パコ・アルカセルがシュート決めるが、これもオフサイド。さらに22分には、右サイドから左SHゴメスのFKにOHモレノがヘディングシュート。GKフェルナンデスのファインセーブをCBアルビオルがヘディングで押し込むが、これもオフサイド。なかなかゴールが決まらない。

 ここまでクロスは入れるものの、シュートまで行けないウエスカ。岡崎も自陣ではボールに触ることもあったが、なかなか前線で攻撃に絡めない。ようやく34分、左SBガランからの縦パスをCF岡崎が収め、前に走り込んだ右SHラファ・ミルに縦パスを送るが、DFにカットされる。しかしここからようやくウエスカが攻める場面が増えてくる。35分には左SHフェレイロのFKにCF岡崎がヘディングシュート。しかしわずかにポスト右に外れた。そして42分、左SBガランの縦パスをCF岡崎が中盤まで下がって落とし、OHフアン・カルロスが縦パス。左SHフェレイロの落としをカルロスが大きく右に展開し、上がってきた右SBマフェオが中へ軽く切り返してDFをかわし、シュート。ウエスカが先制点を挙げた。前半はウエスカの1点リードで折り返した。

 後半は序盤、ビジャレアルが攻勢をかけるが、ウエスカもしっかり受け止めて、互角の展開。6分、右SHラファ・ミルがミドルシュートを放つと、9分には左SBガランのクロスに、CF岡崎がダイビングヘッド。ニアに外れたが、いかにも岡崎らしいプレーだ。11分にはOHフアン・カルロスがドリブルで運び、右に流すと、右サイドにいたフェレイラがクロス。DFのブロックをOHフアン・カルロスがシュートするが、これはCF岡崎が合わせ切れず。足に当たって、枠を外した。

 ビジャレアルも12分、CHパレホから右に展開。OHジェラール・モレノからのサイドチェンジにCFパコ・アルカセルが走り込み、ダイレクトでシュートを放つが、バーに当たって逸れていった。17分、ウエスカはOHフアン・カルロスに代えてヌワカリ、左SHフェレイロに代えてエウヘニ・バルデラマを投入する。しかしゲームはビジャレアル・ペース。20分、左SHモイ・ゴメスのクロスのはね返りからCHパレホがミドルシュート。そして23分、右深い位置からのFKをゴメスがクロスをゴール前に入れると、OHモレノがわずかに触れてコースが変わったボールがCBマフェウの手を弾く。主審がVARで確認の末、PKの判定。これをOHモレノが決めて、ビジャレアルが同点に追い付いた。

 さらに勝ち越しを狙うビジャレアルは32分、パコ・アルカセルに代えて、いよいよ久保を投入する。他に右SBにガスパール、ケガのCHコクランに代わってイボーラを投入する。ウエスカも33分、CHミケル・リコに代えてセオアカ。その後もビジャレアルが攻めて、ウエスカが守る。40分には久保も連携に絡んでゴールに迫るが、はね返される。ウエスカは44分、右SHラファ・ミルに代えてホアキン、右SBマフェオに代えてルイジーノを投入する。ビジャレアルも45+1分、左SHゴメスに代えてニーニョ。

 45+2分、OH久保の仕掛けからFKをもらい、久保がゴール前に入れるが、GKフェルナンデスがキャッチ。逆に45+3分には岡崎が縦パスを右に展開。右SHホアキンミドルシュート。さらにバルデラマのCKをCBインスアが折り返し、CBプリドが押し込むが、これはオフサイドを取られる。45+6分、OH久保も積極的にミドルシュートを放つが、GKがセーブする。アディショナルタイムには惜しいチャンスを作ったウエスカだったが、結局ゲームはそのままタイムアップ。開幕戦は1-1のドローで終わった。

 昇格組のウエスカがどんなサッカーをするかと思ったが、予想以上に正統派のパスサッカー。岡崎は持ち前の運動量でピッチ広く走り回るが、基本はトップでゴールを狙う。ポストプレーもうまいし、しっかりこのチームで生きている。一方、ビジャレアルも同じように正統的なパスサッカー。このチームなら久保も生きるのではないか。ビジャレアルの次節は乾と武藤のいるエイバルが相手。再び日本人対決が見られる。今度こそ久保は先発出場するだろうか。二人の活躍を見てみたい。