白黒白黒白黒と続いて、次は白星の番かと思ったら、黒星はすべてアウェイで3連敗中。レッズ戦もアウェイゲームながら、次は白星にしてアウェイの連敗を止めたいグランパス。対するレッズも連敗中。しかもホーム、埼スタで3連敗。入場者数も増えて、いい加減白星が欲しいところ。
レッズは4-4-2の布陣。FWは興梠と杉本を並べ、右SHにマルティノス、左SHは関根。ボランチには長澤とエヴェルトン。DFは右SBに橋岡、左SBは宇賀神。CBに槙野とトーマス・デンが入り、GKは西川が守る。対するグランパスは4-4-2。金崎と前田で2トップを組み、右SHにマテウス、左SHには相馬が先発した。ボランチは稲垣と米本。右SBにはオジェソクが入り、他はいつもと同じ。左SBには吉田が先発した。
序盤はグランパスが積極的に攻めていく。4分、左SH相馬の縦パスに走り込んだFW金崎からの戻しをCH米本が縦に入れると、FW前田が受けて、反転してシュート。だがポスト右にわずかに外れた。7分にはショートCKからSHマテウスがクロス。FW金崎がヘディングシュートするも、DFがクリアした。
レッズは10分、右SHマルティノスが右サイドを突破。クロスにFW興梠がうまくボールを逃がしてシュート。だがGKランゲラックがファインセーブした。その後はレッズがパスを回すが、グランパスの守備にゴール前まで入っていけない。26分、CH長澤のフィードにFW興梠が抜け出し、ゴール前にクロスを入れるも、右SHマルティノスに合わない。守備ブロックを固めるグランパスも35分、右SHマテウスの低い弾道のFKをCH米本がニアでヘディングシュート。だがGK西川がファインセーブ。レッズもゴールを許さない。
40分、FW金崎が強烈なミドルシュートを放つが、これもGK西川がナイスセーブ。レッズも44分、左SH関根がカットインからミドルシュート。しかし枠は捉えられない。前半はスコアレスで折り返した。
前半はもっぱら守備に気を使ったグランパスだったが、後半は積極的に攻めていく。4分、右SHマテウスのクロスにFW金崎がゴール前で待ち構えるが、手前でCBトーマス・デンがクリア。続く左SH相馬のCKのクリアを右SHマテウスが強烈ミドルシュート。だがこれもGK西田がナイスセーブする。そして9分、左サイドで起点を作ると、マテウスが左サイドまで回ってドリブルで仕掛け、クロスにファーから走り込んだFW金崎がヘディングシュート。ついにグランパスが先制点を挙げた。
追い付きたいレッズは14分、FW杉本に代えてレオナルド。そして、関根を下げてCH柏木を投入。マルティネスを左サイドに回し、長澤を右SHに上げた。さらに19分には長澤を下げて、伊藤涼太郎。28分には伊藤とマルティネスのサイドを入れ替える。柏木が入って、前線へいいパスも出るのだが、それを生かせないレッズ。グランパスの守備もすばらしい。グランパスも24分には、FW前田を下げて、シャビエルを投入する。さらに35分、レッズは左SB宇賀神に代えて山中、右SHマルティネスに代えて武藤を投入する。
必死に攻めるが、中央が堅いグランパスの守備を崩せないレッズ。そして40分、レッズのCKをDFがクリアすると、FW金崎が縦へつなぐ。するとこれをFWシャビエルが受けて、そのままドリブル。CBトーマス・デンが並走するが、抜かれかけて、体を当ててシャビエルを倒してしまう。主審は一発レッドカードを提示。レッズが一人少なくなってしまった。それでも残り時間、レッズは必死の反撃。だが守るグランパスも集中している。
44分、CB槙野のミドルシュートはCB丸山がブロック。直後、FW金崎を下げて山崎を投入。アディショナルタイム45＋1分にはCH柏木のFKを混戦の中、右SB橋岡が落とすと、FW興梠がシュートを狙う。だが飛び出したGKランゲラックの方がわずかに早い。こぼれたボールはFWレオナルドがシュートするが、再びGKランゲラックがナイスセーブ。残り時間もFW山崎らがよく身体を張って守備に奮闘。最後まで守り切って1-0、グランパスが勝利した。
これでレッズは3試合ノーゴール。ゴールが遠い。それでもグランパスの集中した守りは評価したい。ようやく8試合ぶりの無失点勝利だ。これで再び4位浮上。次は3位セレッソと対戦する。勝点差は6。3位確保には絶対負けられない試合だ。そしてその1週間後にはフロンターレ戦も待っている。今こそ正念場。気候も涼しくなってきた。さらなる奮闘を期待したい。
