とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第5節 エバートンvs.リバプール

 先週土曜日夜に中継されたゲームだが、途中で眠くなり、続きを観終わったのは水曜日になってしまった。伝統のマージーサイドダービー。昨季ぶっちぎりで優勝したリバプールだが、前節はアストンビラに2-7と大敗。一方、エバートンは、アランにドゥクレ、そして何よりレアル・マドリードからハメス・ロドリゲスが加入。積極的な補強の成果が出ているのか、ここまで4連勝で首位に立っている。ハメス・ロドリゲスプレミアリーグで観られるのはうれしい。

 エバートンの布陣は4-3-3。カルバート・ルーウィンをトップに、右WGにハメス・ロドリゲス。左WGにはリシャルリソン。中盤はアランをアンカーに、右IHドゥクレ、左IHにアンドレ・ゴメス。DFは右SBにコールマン、左SBはディニュ。CBはマイケル・キーンとミナが入り、GKはピックフォード。対するリバプールももちろん同じ4-3-3。前線の3枚は変わらず、中盤はファビーニョをアンカーに、右IHヘンダーソン、左IHにチアゴ・アルカンタラ。DFはCBにマティプが入った他はいつものメンバー。GKにはアドリアンが入った。

 序盤3分、右WGサラーから左に展開。左SBロバートソンのクロスに左WGマネが合わせる。ゴール。キックオフ早々にリバプールが先制点を挙げた。5分には右IHヘンダーソンから左に流すと、左SBロバートソンの落としを左WGマネがクロス。CFフィルミーノとヘンダーソンがゴール前に入っていくが、わずかに合わない。しかしやはりリバプールは強いじゃないか。だがその直後のCKの流れから、CHファビーニョのクロスにCBファンダイクが走り込む。しかし飛び出したGKピックフォードを交錯。ファンダイクが動けない。そのまま11分、ファンダイクはジョー・ゴメスと交代となった。

 その後、12分にはエバートンが左SBディニュのクロスにCFカルバート・ルーウィンがヘディングシュート。13分にはリバプールも左SBロバートソンのクロスにCFフィルミーノがヘディング。お互い同じような形でCFがゴールを狙う。17分にはCBマイケル・キーンのフィードをCFカルバート・ルーウィンがぴたりとトラップ。シュートを放つが、これはGKアドリアンの正面。だが続く19分、右WGハメス・ロドリゲスの長いスルーパス1本でCFカルバート・ルーウィンが抜け出す。シュートはGKアドリアンがナイスセーブしたが、続くハメス・ロドリゲスのCKにCBマイケル・キーンがヘディングシュート。エバートンが同点に追い付いた。

 25分、リバプールは右SBアレクサンダー・アーノルドが見事なFKで直接ゴールを狙うが、GKピックフォードがファインセーブする。しかしその後も31分、エバートンは右SBコールマンがケガでゴッドフレイと交代する。33分、左IHチアゴミドルシュート。34分には左WGマネ。さらに39分にも右WGサラーが左IHチアゴとのワンツーからシュートを狙う。エバートンも44分、右SBゴッドフレイがドリブルで持ち上がり、左WGリシャルリソンがミドルシュート。45+1分には右SBアレクサンダー・アーノルドのFKのクリアを左IHチアゴボレーシュート。だがDFがブロックした。前半は1-1の同点で折り返した。

 後半もお互い譲らず、互角の攻防が続く。2分、リバプールは左IHチアゴからのサイドチェンジを右WGサラーが受けて、右IHヘンダーソンの落としからCHファビーニョミドルシュート。3分には左SBロバートソンのクロスにクリアを右IHヘンダーソンミドルシュート。わずかに高くバーを越えた。一方、エバートンの攻撃は右WGハメス・ロドリゲスが作る。5分、右WGハメス・ロドリゲスから見事なサイドチェンジのパスが左サイド深くに放たれると、左SBディニュが走り込み、クロスにCFカルバート・ルーウィンがシュート。GKアドリアンがビッグセーブする。

 14分、右WGハメス・ロドリゲスのクロスに左WGリシャルリソンがヘディングシュート。これもGKアドリアンがファインセーブ。20分には左IHアンドレ・ゴメスのパスを受けた右WGハメス・ロドリゲスミドルシュート。だがこれもGKアドリアンがナイスセーブする。お互い負けていない。いや、ハメス・ロドリゲスのパスが意外性もあり、魅力的だ。だが、先に追加点を挙げたのはリバプール。右IHヘンダーソンのクロスをCBミナが戻りながらブロックしたが、クリアが浅い。これを右WGサラーが直接、ボレーシュートを打ち込んだ。リバプールが2点目。

 エバートンはその直後、左IHアンドレ・ゴメスを下げて、シグルズソンを投入する。32分には右SBアレクサンダー・アーノルドのCKにCBマティプがヘディングシュート。だがGKピックフォードがビッグセーブ。33分にはCFフィルミーノを下げて左WGにジョタを投入。マネをCFに上げる。エバートンもドゥクレを下げて右SHにイウォビ。ハメス・ロドリゲスをトップ下に移し、布陣も4-2-3-1に変更する。34分、リバプールは右WGサラーが左IHチアゴのパスからミドルシュートを放つ。しかし36分、中盤左サイド深い位置からOHハメス・ロドリゲスが速い縦パスを打ち込むと、左SBディニュが走り込み、クロスにCFカルバート・ルーウィンが高い高いヘディングシュート。エバートンが同点に追い付いた。

 しかしその後はリバプールが攻勢をかける。38分、右WGサラーのクロスにCFマネがシュート。GKピックフォードがブロックすると、はね返りを左WGジョタがシュート。CFマネがコースを変えるヘディングシュートを放つが、枠を外した。42分、右SBアレクサンダー・アーノルドが直接FKを狙うもポストの左。そして45分、チアゴに対する左WGリシャルリソンのタックルに対して一発レッドカード。エバートンが一人少なくなってしまう。すると45+2分、左IHチアゴの縦パスにCFマネが抜け出し。戻しのパスを右IHヘンダーソンがシュート。リバプールが勝ち越した。と思ったら、VAR。マネの飛び出しがオフサイドの判定。結局、ゲームはこのまま、2-2でタイムアップ。今季最初のマージーサイドダービーは引き分けに終わった。

 アディショナルタイムのマネの飛び出しは、VARの画面でもほとんどライン上のように見えた。そもそも前半5分のファンダイクの飛び出しも微妙なオフサイドの判定だったが、オフサイドでなければPKになっていた。エバートン・ホームのゲームで、エバートンがすばらしいゲームを見せていた。審判団もその健闘ぶりに判定が左右されたかもしれない。それほどエバートンのサッカーは美しく楽しかった。これで依然エバートンは首位を守った。ここまで無敗はエバートンアストンビラのみ。既にリバプールもマンCも、チェルシートッテナムも1敗を喫し、マンUに至っては15位に沈んでいる。今季は昨季とは違うプレミアリーグが見られるかもしれない。中でもエバートンは台風の目になりそうだ。