とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第24節 名古屋グランパスvs.ベガルタ仙台

 フロンターレ戦、マリノス戦と今季初めての連敗を喫したグランパス。今節は最下位ベガルタが相手というものの、日程は中2日と厳しい。しかし先発メンバーは前節同様、SBを入れ替えただけで、他は変わらない。右SBに成瀬、左SBにはオジェソクが入る。一方、ベガルタは8月8日に勝利して以来、13試合勝利なし。道渕のDVによる逮捕・契約解除が発表され、動揺が走る中、何とかしたいという気持ちは強いはず。布陣は4-4-2。長沢とゲデスの2トップに、右SH関口、左SHに佐々木匠。椎橋と浜崎のダブルボランチに、右SBにはアピアタウィア久、左SBは石原崇兆。シマオ・マテと平岡のCBにGKヤクブ・スウォビィクがゴールを守る。

 序盤はお互い一進一退な感じで始まったが、10分過ぎ位からはグランパスがペースを握る。13分、FWゲデスのクロスにFW長沢がヘディングシュートするが、これはこのゲーム通じて、ベガルタ唯一のシュートだった。グランパスも16分、CB中谷の縦パスをCF金崎が落とし、右SH前田のスルーパスにCF金崎が抜け出してクロス。だがOH阿部の手前でCBシマオ・マテがクリアする。19分にはCH米本の縦パスから右SH前田が仕掛けて、右足でシュート。しかしGKスウォビィクが左手で叩き落す。続くマテウスのCKのクリアからOH阿部がボレーシュートを放つも、枠は捉えられない。

 やはり中2日のグランパスにはミスが多い。40分、右SH関口の縦パスをCB中谷がクリアミス。走り込んだFW長沢につながるかと思ったが、手前でGKランゲラックがセーブした。危ない、危ない。43分にはCH米本の縦パスから左SHマテウスのクロスにCF金崎がヘディングシュート。だが枠を捉えられない。前半終盤はグランパスのミスを突く形でベガルタが攻勢をかけるも、うまくつながらない。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半1分、さらに3分と、ベガルタはFWゲデスがドリブルでゴールに迫るが、CB丸山がうまく対応してシュートは打たせない。逆に5分には左SHマテウスのパスからOH阿部がミドルシュートを放つが、GKスウォビィクがナイスセーブ。続くマテウスのCKからクリアボールを右SB成瀬がミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。11分には左SHマテウスがドリブルで持ち上がって、シュート。これもGKスウォビィクがナイスセーブ。ベガルタは14分、右SH関口のクロスにFW長沢がヘディングで飛び込むが、届かず。GKランゲラックがキャッチする。

 すると19分、グランパスは前田に代えて左SH相馬、OH阿部に代えてFW山崎を投入。14日のコンサドーレ戦であばら骨を骨折したはずの相馬だが、大丈夫か。だが先制点は左SH相馬を経由して始まる。相馬とのワンツーで左SBオジェソクが左サイドを上がると、クロスはDFがクリアするが、こぼれ球にいち早く走り寄ったCH稲垣がミドルシュート。寄せたCH椎橋の足に当たったボールはGKスウォビィクの上を越えてゴールに吸い込まれた。ゴール。ようやくグランパスが先制点を挙げた。

 ベガルタは23分、左SH佐々木に代えてクエンカ、右SBアピアタウィアに代えて飯尾を投入。さらに33分には、右SH関口に代えて山田、FW長沢に代えて赤崎を投入する。31分、グランパスはFW山崎のポストからFW金崎が左に流し、左SH相馬がサイドチェンジ。FW金崎がミドルシュートを放つが、GKスウォビィクがナイスセーブ。さらに35分にもFW金崎がミドルシュートを放つが、これもGKスウォビィクがファインセーブで弾き出した。その後はお互い攻め合うも、決定機は作れず。44分にはFW金崎を下げて右SB宮原を投入。守備を固めてそのまま逃げ切った。1-0。グランパスが連敗を止めて勝利した。

 中2日が続く中、何とか最後までがんばった。中でもCB丸山の冷静な対応、そしてCH稲垣の無限なタフさに救われた。これでようやく1週間の休みが取れる。しっかりと疲れを取って、次節のアントラーズ戦、そしてそこからまた始まる4連戦に備えてほしい。まずはご苦労さま。だが勝ち点で並ぶアントラーズには今季ホームで負けている。絶対雪辱を果たしてほしい。