とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

台所流しの詰まりの原因は排水桝だった。

 今月末にも退院してくる妻のための手すり設置の件で工務店にはお世話になっている。最初に担当者が来た時に「最近、台所の流しの排水の流れが良くないから、一度見てほしい」と要望をした。しかしその後、手すり設置にかかる介護保険の手続きなどが優先され、流しの排水の件は後回しになっていた。

 最初に話をした週の金曜日、娘が洗い物をしていたら、「完全に詰まってしまった」と言う。見ると確かに流れない。それで排水口のゴミ受けのふたを外し、カゴを取り出し、さらに排水トラップを外す。しばらくしたら、ボコッボコッと音を出して空気が吹き上がり、次第に水位が下がっていく。

 それで翌日、工務店の担当者が来た際に、「昨日、台所の流しが詰まって大変だった」という話をした。さらに日曜日、同じようにまた詰まってしまった。ゴミ受けのふたを外し、カゴを取り出し、排水トラップを外す。すると再びボコッボコッと音がして…ここまでは金曜日と同じ。だが、脇の方から、ザバッザバッと音がする。えっ!と思って音の鳴る方を見たら、食洗器を乗せたワゴンの下に水が溢れている。

 わが家では、20年前に入居した際に、台所の一角に食洗器用の排水口を作ってもらい、そこに食洗器からの排水ホースを突っ込んでいる。その排水口から逆流だ。あわてて食洗器を載せたワゴンを動かし、雑巾で水を拭き取った。少し前にワゴンの下が濡れていたことがあった。その時は、排水ホースは乾いていたので、保冷剤に付いた露が濡らしたのかと思っていたが、そうではなかった。これまでも食洗器用の排水口から逆流したことがあったんだ。

 それでも、食洗器を動かして排水が溢れるということはなかったので、流しでは水を流しっぱなしにして食器を洗うことは避け、洗い桶に溜まった水は恐る恐る流す一方、食洗器はこれまで同様に使用を続けていた。ところが火曜日、食洗器を使用していたら、突然、ザバッザバッと音がする。アッと思ってみると、やはり排水口から水が逆流して溢れている。拭き取って様子を見るが、その後は溢れることなく乾燥に至って、食洗器のスイッチは切れた。

 もう食洗器も使えない。これはもう工務店にSOSを出すべきだ。そう思い、翌日の朝、工務店に電話した。その日は出張する予定があったので、業者が来てくれる日時が決まったら連絡してくれるよう、スマホの電話を教えたが、なかなか連絡がない。結局、夕方になって、工務店の社長から「明日の夕方でもいいですか」と電話が入った。もう1日、食洗器の使用はやめて、恐る恐る流しを使うことにした。

 翌日は流しの排水管の修理に備え、流しの下にある鍋などの調理器具と、排水管の修理のためには床下収納庫から床下に潜るかと思い、収納庫内の梅酒や醤油、食用油その他のモノを出した。さらにワゴンやごみ箱なども移動。台所周りをスッキリさせて修理業者の到着を待つ。ようやく17時過ぎに工務店の社長が管工事業者を連れて来てくれた。まずは台所でこの間の状況をざっと説明する。

 次はガレージにある排水桝を確認。ふたを開けようとするが、きつくてなかなか開かない。前はコンクリート蓋だったが、10年ほど前にガレージの工事をした際にプラスチック製蓋の桝に交換。その後は一度も開けたことがなかったが、業者曰く、「コンクリートがその後膨張し、開けなくなることはよくある」とのこと。それでも蓋の周りをハンマーで叩き、モンキーのような工具でこじ開けること20分、ようやく蓋が開いた。すると中には堅く固まった塊がびっしり。そこに水を流すと、桝内の水位が上がるばかりで流れていかない。

 結局、その塊を取り出し、桝の中に固着した固形物を洗い落とすと、水は最終桝に向かって流れ出した。台所で水を流すとバッチリきれいな水が流れてくる。よかった。排水管の詰まりかと思ったが、そうではなく、排水桝のメンテナンス不足。そういえば、今の住宅に入居した20年程前に一度、排水桝の蓋を取ったら、固結した油分が大量にあり、それを除去した覚えがある。その時は自分ひとりで行った。10年前のガレージ工事の際に排水桝の掃除をしたかどうかは定かでないが、その時に掃除をしていたとしてもそこから早や10年が経っている。やはり1年に1度位は排水桝の点検をしなくてはいけないということか。

 それで、結局、あれだけがんばって取り出した流し下の調理器具や床下収納庫だったが、業者が屋内で作業することは一切なかった。やれやれ。それでもせっかくなので、調理器具や調味料などを元に戻す前にきれいに掃除をし、整理をしつつ、再収納をした。これでまた多くのガラス瓶や金属ゴミなどが発生。前回、「妻の入院を契機に、家中を大片付け」も完了と書いたが、唯一残っていた流しの下と床下収納も整理完了。これでほぼ完璧。流しの排水管から排水桝まで、サッパリきれいになった。あとは妻の退院を待つばかり。入院中に修理ができて本当によかった。