とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ハロウィンとブラックフライデー

 今週末の10月31日はハロウィンだが、今年は渋谷などで例年見られるバカ騒ぎはどうなるのだろうか。私が勤める会社のショッピングセンターでは例年、子供たちによる仮装パレードを実施していたが、今年はショッピングセンターのキャラクターが仮装して店内を回り、子供たちにお菓子を渡す形にするそうだ。これがこれからのハロウィンのニューノーマルになるのだろうか。

 そしてその次は「ブラックフライデーだ」と担当者が言っていた。ブラックフライデー? 一昨年辺りから時々耳にするようになってきたが、一時よく言われた「プレミアムフライデー」とはどう違うのか。担当者に聞いてみると、今年のブラックフライデーは11月27日だと言う。えっ、1年に1日、ブラックフライデーという日があるのか。

 調べてみると、アメリカの祝日である感謝祭が11月の第4木曜日になっており、その翌日に感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セールを行うことから、その日をブラックフライデーと呼ぶようになったようだ。ちなみにカナダでは10月の第2月曜日が感謝祭の祝日となっているそうで、そう言えば、日本では11月23日が「勤労感謝の日」となっている。日本の「勤労感謝の日」は、もともと「新嘗祭」が起源だが、新嘗祭は本来、旧暦の11月二の卯の日なので、日にちが動くが、明治6年に11月23日と決め、それが現在に続いているということだ。

 アメリカでは感謝祭の翌日をブラックフライデーとしているのなら、日本でも「勤労感謝の日」の翌日をブラック××にしても良さそうだが、アメリカの属国である日本なら、いっそのこと「勤労感謝の日」を11月の第4木曜日にしてしまうという手もある。まあそれも保守勢力に気を遣う今の自民党政権では難しいだろうが。というか、うちのショッピングセンターでもそうだが、11月27日だけ特別なイベントを実施するのではなく、その前後の10日余りの期間を「ブラックフライデー・セール」として実施するということのようだ。まあそれなら、いつがブラックフライデーなのかと目くじらを立てる必要もない。

 ということで、とりあえず、ハロウィンとブラックフライデーは違うものだということをようやく理解した。クリスマス商戦前のセールの口実というのはわかっていたが、古くはバレンタインデーやホワイトデーのように、商業者は色々と口実を考え、購買欲を高めるべく、セールを実施するものだ。コロナ禍でハロウィンの形も今年はかなり変わるかもしれない。ブラックフライデーもいつまで続くのか。覚えた頃には無駄な知識になることも少なくない。そんな類の言葉になるのだろうか。少なくとも今年の「ブラックフライデー・セール」は賑やかなものになるといいのだが。