とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第30節 FC東京vs.柏レイソル

 今週のミッドウィークも3試合。コロナ禍によって開幕が遅れたことに加え、ACLの日程がなかなか決まらなかったり、コロナ感染者が出たことによる試合延期もあって、各チーム変則的かつ過密な日程に苦しんでいる。昨日はFC東京レイソルのゲームを観戦した。4位のFC東京だが、試合消化数が多く、本来であればもっと上の順位にいたいところ。だがこのところ2連敗。前節はマリノス相手に0-4の大敗。2試合とも得点を取れていないのが気になる。対するレイソルも連敗中。オルンガは快調にゴールを重ねているが、勝利につながっていないのが苦しい。来週末にはルヴァン杯決勝で対戦する両チーム。今節はその前哨戦と言える。

 FC東京の布陣は4-4-2。永井は休養。アルトゥール・シルバは出場停止。他にもケガ人が多い中、若い選手を多く起用している。FWはアダイウトンレアンドロの2トップ。右SHに原大智(21歳)、左SHは内田宅哉(22歳)。ボランチも21歳と若い品田が高萩と組む。DFは右SBに19歳の中村拓海、左SBは小川諒也。CBは渡辺剛と森重で組み、GKは22歳の波多野。対するレイソルは4-2-3-1。オルンガをトップに、江坂がトップ下。右SHにクリスティアーノ、左SHには仲間。ボランチもベテランの大谷と三原で組み、DFは右SBに北爪、左SBは古賀。大南と山下のCBに、GKはキムスンギュ。DFに若い選手がいるが、全体的には経験値の高い選手が揃っている。

 開始2分、右SHクリスティアーノがドリブルで運び、中へのパスをOH江坂がミドルシュート。わずかにバーの上を超えたが、序盤からレイソルが積極的に攻めていく。しかしFC東京も4分、FWレアンドロミドルシュート。7分にはOH江坂の縦パスからCFオルンガがミドルシュート。序盤からお互い激しく攻め合う展開が続く。23分には左SH仲間から大きく右に展開。右SB北爪のクロスにCFオルンガがヘディングシュートを放つが、バーを叩く。そして28分、DFからのフィードにCFオルンガとDFが競り合い、こぼれ球を左SH仲間が拾って、そのままドリブル。シュートは、一旦はGKに弾かれたが、こぼれ球をOH江坂が押し込んで、レイソルが先制点を挙げた。

 その後はFC東京もパスをつないで攻めていくが、レイソルが中央をしっかりと守る。29分、CH高萩のアーリークロスにFWアダイウトンがヘディングシュートするも、GKキムスンギュがナイスキャッチ。45+3分のFWアダイウトンミドルシュートもGKキムスンギュがキャッチして、前半はそのままレイソル2点のリードで折り返した。

 後半に入ると、FC東京レアンドロを左SHに出して、内田がトップ下に入る4-2-3-1の布陣でスタートする。しかし開始30秒、FC東京スローインから右SB中村拓海が中へ折り返したパスがずれて、CH高萩が触るもゴール方向へこぼれる。するとこれをCFオルンガが奪い、ドリブルから横に流して、右SHクリスティアーノがシュート。レイソルが後半早々、追加点を挙げた。痛いミスからの失点。だが直後の4分、今度はFC東京が、FKの流れから右サイドに流れたボールをCH高萩がクロス。これをCFアダイウトンがヘディングで決めて、すぐにFC東京が1点を返す。

 7分には左SHレアンドロがドリブルでPA内まで進入するが、後ろから右SB北爪が迫ったところでレアンドロが倒れる。しかし村上主審はPKを取らなかった。多少触った程度の感じ。すると13分、FC東京は内田に代えて左SHにディエゴ・オリベイラ、CH品田に代えて安部柊斗を投入する。レイソルも16分、右SB北爪に代えて、川口を投入。

 19分、レアンドロのCKをGKキムスンギュがパンチングすると、CH高萩がダイレクトでボレーシュート。だがGKキムスンギュがファインセーブ。はじき出した。22分にはCH高萩のサイドチェンジから右SB中村拓海が縦パス。右SH原が抜け出し、シュートを放つが、枠を捉えられない。26分、FWアダイウトンのシュートもDFがブロックした。そして28分、FC東京は右SH原に代えて三田、レイソルも仲間を下げてFWに呉屋、CB山下に代えて染谷を投入する。江坂を左SHに出す4-4-2の布陣。

 すると30分、こぼれ球を拾ったCH三原からショートカウンター。縦パスをCFオルンガが右に流し、右SHクリスティアーノがドリブルで運んで、ミドルシュート。ダメ押しの3点目を挙げた。FC東京は35分、アダイウトンを左SH田川に代えるが、攻撃に大きな変化は起きない。37分、CH大谷から左に展開。左SH江坂のパスにCFオルンガがヒールでシュートを狙うが、ポストに当たった。38分、右SB中村拓海のシュートはGKキムスンギュがナイスセーブ。そしてタイムアップ。3-1。レイソルが快勝。ルヴァン杯決勝に弾みをつける勝利だった。

 一方、FC東京は深刻。得点が取れない。この日もアダイウトンのヘディングで1点を取ったが、それ以外はなかなか決定機を作れない。そして何より守備が不安定。CH橋本と右SB室屋が抜けた影響は大きかった。守りでバタバタして、いざ攻撃となった時に枚数が足らず、また攻撃面でタクトを振るう選手もいない。高萩だけでは荷が重すぎる。もちろん過密日程で休ませている選手もいるし、安部なども先発から使えば結果は違っていたかもしれない。だが、それにしても苦しい。幸いACLは11月末からの日程となったが、それまでにリーグ戦ではこのままズルズルと順位を下げていってしまわないか心配だ。週末には首位フロンターレとの対戦が待っている。意地を見せられるかどうか。正直、期待しないで結果を待つことにしよう。