とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第9節 トッテナムvs.マンチェスター・シティ

 今季、プレミアリーグは上位の勝ち点が詰まっている。トッテナムは前節まで3連勝して首位レスターと勝ち点1差の2位。一方、マンCは前節のリバプール戦を引分け、これで9試合負けなしとはいうものの引分けが多く、順位は1試合消化が少ないながら10位に甘んじている。

 トッテナムの布陣は4-2-3-1。ケインをトップに、右FWソンフンミン、左FWベルフワインが左右に並び、トップ下はエンドンベレ。ボランチにホイビュルクとシソコが並び、SDは右SBにオーリエ、左SBはレギロン。CBにはアルデルヴァイレルトとダイアーが並び、GKはロリス。一方、マンCの布陣は4-3-3。ジェズスをトップに、右WGマフレズ、左WGにフェラン・トーレス。中盤はロドリをアンカーに、右IHデブルイネ、左IHにはベルナルド・シウバ。DFは右SBにカイル・ウォーカー、左SBはジョアン・カンセロ。CBはラポルテとルベン・ディアス。GKはエデルソンが守る。ただし、攻撃の場面では左SBジョアン・カンセロがCHロドリの横に入り、マフレズとフェラン・トーレスが両WBに開く3-2-4-1のような布陣を取る。

 2分、左WGフェラン・トーレスのドリブルからミドルシュートを放つ。その後もマンCがパスを回して攻めるが、先制点はトッテナム。5分、OHエンドンベレの縦パスに右FWソンフンミンが走り込むと、GKと一対一。冷静に流し込んだ。CFケインがCBを引き連れてセンターの位置を空け、そこにソンフンミンが走り込んだ。その後もCFケインは中盤まで下がってボールを捌く場面が多く、ゼロトップのような動きを見せる。

 ゲームはマンCがボールをキープしてパスを回し、隙を伺うが、トッテナムの守りは堅い。9分、CFジェズスの縦パスを左IHベルナルド・シウバのポストにジェズスが仕掛け、こぼれ球を右IHデブルイネがシュートを放つが、ジェズスに当たった。トッテナムも13分、CHホイビュルクから右に展開すると、右SBオーリエが大きく左へサイドチェンジ。左FWベルフワインが再度右に振ると、右FWソンフンミンのクロスにCFケインがシュート。ネットは揺らしたが、ケインの位置がオフサイドだった。だが大きく左右に振りながらのカウンターはダイナミックで迫力がある。

 マンCも15分、デブルイネのFKにCHロドリがヘディングシュートを合わすが、GKロリスの正面。その後もマンCがパスを回して攻める。26分にはトッテナムがカウンター。しかしゴール前で止められると、今度はマンCがカウンター。これで得たCKの右WGマフレズが入れると、CBルベン・ディアスがヘディングシュート。GKロリスがナイスセーブした。さらにその流れから、右WGマフレズの戻しをCHロドリがクロス。CFジェズスが収めて、落としをCBラポルテがシュート。これが決まり、同点に追い付いたかと思ったが、VARの結果、ジェズスがトラップした際に右手を使ったとして、ゴールは取り消される。

 41分には左SBカンセロがドリブルで持ち上がり、縦パスから左WGフェラン・トーレスが仕掛けるがDFがブロック。右WGマフレズが拾ってさらに前進、しかしこれもDFがブロック。こぼれ球をCFジェズスがシュートするが、枠を捉えられない。前半はこのまま1-0で折り返した。

 後半も序盤からマンCがパスを回して押し込んでいく。だが、スペースを埋められ、却ってシュートまで行けない。6分、右IHデブルイネのミドルシュートはポストの右。8分、右WGマフレズのミドルシュートもGKロリスにキャッチされた。そして20分、トッテナムはOHエンドンベレを下げて、ロチェルソを投入する。するとその直後、自陣左サイドのスローインからCBアルデルヴァイレルトが縦パスを入れると、CFケインがそのままドリブルで運ぶ。そして左サイドを上がってきたロチェルソにパス。これを確実に決めて、トッテナムがカウンターから追加点を挙げた。2-0。

 マンCは27分、マフレズとベルナルド・シウバを下げて、左WGスターリングと右IHフォーデンを入れる。フェラン・トーレスが右WG、デブルイネは左IHに移る。直後の28分、デブルイネが直接狙ったFKはわずかに右上に外れる。トッテナムは直後、左FWベルフワインに代えてルーカス・モウラを投入する。さらに36分にはCBアルデルヴァイレルトが右股内側の痛みを訴え、ロドンに交代する。

 マンCも必死に攻めるが、トッテナムの守りは堅い。終盤には時間も使って、守っていく。45分、デブルイネのFKからCBルベン・ディアスがヘディングシュートするも、GKロリスがナイスセーブ。45+1分、デブルイネのCKから左WGスターリングが落とし、左SBカンセロがミドルシュート。だが枠を捉えられない。そしてタイムアップ。2-0。トッテナムが勝利した。

 今節は首位レスターと3位リバプールの首位決戦もあって、リバプールが勝利。この結果、トッテナムが首位に立った。とは言ってもリバプールとは勝ち点差で並ぶ得失点差の順位。5位に下がったレスターとの勝ち点差もわずか2と上位陣は拮抗し、まだまだ混戦が続く。そしてトッテナムの次節の相手は3位のチェルシー。これもまた見逃せない。今季はプレミアリーグが面白い。